自動車に関する職業－エンジニア編－

2016/05/13

自動車セールスエンジニア

職業名から想像できるかと思いますが、「自動車セールスエンジニア」とは、自動車の情報を提供する販売スタッフ (営業担当者) です。自動車の技術的な知識を生かして顧客に満足のいく情報提供をすることで販売に繋げることが主な仕事です。また、「自動車セールスエンジニア」は技術的なことだけでなく、車検・整備・修理・保険といった自動車に関わるあらゆる情報を常に新しい状態で得ておき、自動車の所有者が豊かなカーライフを手に入れることができるようアドバイスできなければいけません。自動車は高額商品であり、アフターサービスが重要です。信頼できる人から購入できる安心感を与えてくれるのが、「自動車セールスエンジニア」といえます。

カスタマイズエンジニア

顧客のオーダーに沿って自動車のメンテナンスや機能拡張を行い、世界にひとつだけのオリジナルカーを作り上げるデザイナーといえる「カスタマイズエンジニア」。自動車のボディだけでなく、エンジンや車内のインテリア、音響システム等のカスタマイズも手掛けます。「カスタマイズエンジニア」になるために必要な資格はありませんが、パーツやその取り付け等に関する技術的な知識がなくてはいけません。また、顧客の言われるがままにカスタマイズしてしまっては、違法改造につながる恐れがあります。そういったことの無いよう専門知識を得ていることはもちろん、パーツの流行を把握していることも大切です。さらに、デザイナーと代名詞されるように、カスタマイズのセンスを持ち合わせていることも必要でしょう。

チューニングエンジニア

「チューニング」とは「調律する」といった意味を持ち、自動車業界では「目的とする常態に調整すること」にあたります。「チューニングカー」と呼ばれる自動車がありますが、これは「チューニングエンジニア」によってチューンされた自動車のことを指します。自動車におけるチューニングとは、エンジンのパワーを上げて加速をスムーズにするといった調整をし、自動車の性能を最大限に引き出すことです。「チューニングエンジニア」には、エンジン本体のチューニングだけでなくマフラーの交換やブレーキの調整等も行う必要があり、自動車の機能・性能に関してトータルに調整する幅広い知識と高度な技術が求められます。ですが、「チューニングエンジニア」になるために必要な資格はありません。知識を得た後、実務経験を積みながら高度な技術を身につけていきます。

レーシングエンジニア

職業名からも分かるように、自動車レースに関わる職業です。「レーシングエンジニア」は、レーシングカーがベストの状態でレースに参戦できるように管理するのが主な仕事です。それだけでは無く、レース中は優勝に向けてチームの技術責任者となり、スタッフを監督・指揮するといったエンジニアに留まらない仕事も行います。また、一般の自動車と違い、特殊なエンジンやパーツが使用されているレーシングカーの管理・調整はもちろん、新たなパーツの開発、さらにはレースコースの特徴を把握するといったことも手掛けます。「レーシングエンジニア」になるために必要な資格はありませんが、専門知識と高度な整備技術力が必要不可欠です。レース中のスタッフの指揮が必要となるため、他のエンジニアとは違い迅速な判断力や統率力が求められます。