2016/09/16
「車台番号」は自動車等(原動機付き自転車も含む)に打刻する、その車両固有の番号です。自動車の車台番号は「道路運送車両法」によって打刻することが義務付けられており、車のどこか目立たない場所に打刻されています。 「車台番号」がどういう時に必要になるかというと、「自動車保険の申し込み(=保険利用時に対象車両であることの証明になる)」や「車両盗難時の捜査の手がかり」や、「リコール対象であるかどうかの確認」といったケースです。 自分の車の車台番号を確認したい時、どこに打刻されているかすぐにはわからないことも多いですが、(自動車保険の契約などのために)手っ取り早く自分の車の車台番号を確認する必要があるのであれば自動車検査証(車検証)を見ると良いでしょう。 車台番号は識別のための番号ですので、一度打刻された後は、基本的には変わることはありません。 「職権打刻」というのは、メーカーが販売する一般的な車以外の、組立車・試作車・輸入車などの極小数が流通する自動車は、運輸支局などで職権打刻して車台番号を得る必要があります。また、何らかの事情により車台番号を新しく打刻する必要がある場合についても、運輸支局などで職権打刻をします。 車台番号は通常、10桁前後のアルファベットとアラビア数字で表記されますが、職権打刻された番号は漢字とアラビア数字の組み合わせで打刻されます。
組立車・試作車・輸入車などのごく少数の流通がある車以外で、車台番号を新しく打刻するケースとしては、「交通事故などが原因でフレーム交換が必要になった場合」や「盗難やイタズラが原因で車台番号の打刻部分を削られた(改竄された)場合」などがあります。 フレームを損傷した車(修復歴車)や、車台番号を削られた・改竄された車(=盗難車である可能性が高い)は、ほとんど価値がなくなります。 修復歴車は、例え修理済みであっても本当に安全なのかという不安が残りますし、盗難車を持っていることで犯人であることを疑われる可能性があります。 つまり職権打刻をして新しい車台番号を打刻された車=過去に何らかの問題があった「いわくつきの車」、という見方をされてしまいますので、相場よりかなり価格が下がってしまいます。 当然、「いわくつきの車」を買いたいという人は多くないため、職権打刻された車を中古車として仕入れても、なかなか売れません。 そのため、職権打刻された車であるという事実を隠蔽して販売する悪質な中古車店もあります。 車台番号は目立たない位置にあることもあり、中古車を購入する際に車台番号を事前に確認していない人も多く、そういった悪徳商法が後を絶ちません。 中古車店側は職権打刻された車(=いわくつきの車)を見破りますので、職権打刻された車を、いざ売ろうとしても売れないか格安で処分されてしまう可能性が高いです。 ですので、中古車を買う機会が訪れたのであれば、「車台番号」は絶対に確認しておきましょう。
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