2015/02/27
経済の発展に欠かせない、人々の移動の手段である自動車。 今回は海外で、最も多く乗られている車種や好まれるメーカーやタイプについてお話ししたいと思います。 世界中は、経済的に見ると「先進国」と「発展途上国」に大きく分けることができます。 先進国では新車が多く購入される反面、発展途上国ではまず中古自動車が流通した後に、道路やインフラの整備が追いつき、所得向上を経て新車販売という流れになっています。
前述の通り、値段の安い中古車が流通する発展途上国においては、まず道路インフラ整備が整ってない場合が多いです。 つまり、アスファルト舗装や工事がなされていない道路がほとんどのため、馬力のある車が求められる傾向にあります。 そのため、世界的に見ても4WDジープタイプで比較的大型な車が高い人気を誇っています。 また、それらの国では手に入る頃にはすでに何万キロと走っていることも多いため、壊れにくいメーカーや修理、パーツ交換がしやすいブランドを好んで選択しています。 そのひとつが日本メーカーやドイツなのですが、最近では中国車や韓国車なども多く流通しているようです。
砂漠地帯や丘陵地帯が多いアフリカ大陸や中東など、雪が多いロシアにおいても人気が高いのは、日本メーカーであるTOYOTA「ランドクルーザー」となっています。 新車で買うと1,000万円近くするグレードもあるほどで、たとえ10年経過していたとしても高値で取引されています。 さらには、故障が少ないというメリットもあります。 そして、次に重要となるのは「ディーゼルエンジン」です。ガソリンに比べてコストが少ない軽油を使用することで、高い燃費を保つことが可能です。 また、点火プラグがない仕組みであること、エンジンが頑丈であることなどが人気の理由となっています。
一方で、先進国は道路や交通インフラの整備がしっかりと進んでいるので、路面や交通事情も安定しています。 しかし反面、都市部や市街地などでは道幅が狭かったり、渋滞や工事などが多くなっています。 そのため、車に求めるものは馬力やスピードといった性能よりも、乗り心地のよいセダンやコンパクトなファミリータイプの車種が人気となっています。 また、最近ではハイブリッドや電気自動車といったエコカーの技術革新により、一般庶民でも購入できる価格帯まで下がってきました。 さらに国の政策として、そのような環境にやさしい車には一定額の補助金が支給されていることも、普及のひとつの要因となっています。
このように海外では、先進国と発展途上国によって好まれる車種が大きく異なります。 それぞれの国の特徴や習慣によっても自動車選びは偏る傾向も確認されておりますので、海外進出する日本企業はこのあたりを調査分析していくことが重要となります。 しかしながら、どの国においても日本メーカーの評判は高く、世界中で車=日本と認知されていることは、国民の一人として誇りに感じています。
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