2015/06/30
このような迷惑行為に遭遇した場合、たいていの人は、まず110番(警察)に電話を掛け、「なんとかしてください」とお願いをすることになります。そして、とりあえず警察官が現場に来て状況を確認し、ナンバープレートから持ち主を調べて連絡を取ります。しかし、もし連絡が取れたとしても、警察には「民事不介入」という原則があり、公道上に放置していない以上は罰則規定もありません。せいぜい、「迷惑駐車で困っている人がいるので、速やかに移動してください」と持ち主に指導するぐらいが関の山です。赤の他人の土地や駐車場に堂々と自動車を放置するような神経の持ち主ですから、警察の指導を無視する人さえいます。それに、放置した人物の情報は、個人情報に該当するという理由で、警察は通常教えてくれません。また、放置した所有者に連絡が取れればまだマシなほうで、放置する前にナンバープレートを外したり、車台番号をグラインダーで削り取ったりするなどの「隠ぺい工作」をしているケースもありますし、引っ越し等によって所有者に連絡がつかなくなっている場合もあります。このような、突然降ってわいた放置自動車による迷惑行為には、どのように対処すればいいのでしょうか。
警察に依頼しても思うように対応してくれないし、鍵が掛かっていてニッチもサッチもいかない…そんなときは、「自分でレッカー車を呼んで、自動車解体業者や中古車業者に引き取ってもらうしかない」と考える人もいらっしゃるかと思います。しかし、これは法律的にはアウトな方法なのです。なぜならば、放置自動車によって迷惑をこうむっているとしても、所有権を持たない人が勝手に廃棄処分したり、名義を書き換えたりすることはできないのです。もし、処分したあとに、自動車の所有者が現れ、これまでの迷惑行為を棚に上げて、損害賠償を請求してくる恐れすらあります。
放置自動車の問題は、ナンバープレートの有無や、あるいは所有者と連絡が取れるのかといったさまざまな条件によって、対処方法や難易度が大きく異なってきます。そのため、ここでは、ナンバープレートがついている場合の対処方法を紹介します。まず、誰が所有する自動車なのかを調べます。普通自動車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会に出向き、登録事項を記載した書類を発行してもらいます。その上で、所有者の住所を訪ねたり手紙を送るなどし、場合によっては撤去を求める内容証明郵便を送り、裁判も辞さない姿勢を伝えます。それでも相手方が撤去に応じない場合は、撤去や損害賠償を求める訴訟を提起します。そして、勝訴判決が出たのちに、自動車を差し押え、競売に掛けることになります。競売で自動車が落札されれば、落札業者が放置自動車を引き取って一件落着となりますが、落札されない場合は無価値物とみなし、裁判所が強制執行による明け渡し実務を行います。しかし、もし相手方と連絡が取れないような場合には、これよりもさらに複雑な手順を踏む必要があり、法律の素人である一般人が手掛けるには、かなりの困難を伴います。カーネクストではそのような案件も多数取り扱っており、処分費用や手続き代行も全て無料なので、一度ご相談してみて下さいね。
SSL暗号化通信
当サイトではプライバシー保護のため、「SSL暗号化通信」を実現しています。お客様の情報が一般に公開されることは一切ございませんので、ご安心ください。
✕
メーカーを選択してください必須
国産車
輸入車
車種を選択してください必須
年式を選択してください
走行距離を選択してください