2015/12/22
大地震に遭遇したときに、すぐさま取るべき対応は、「異変を感じたら速度を落とし、道路の左側に車を寄せて停車する」というものです。但し、急停車してしまうと、後続車に追突されるといった具合に、思わぬ交通事故を誘発する恐れもあるため、できるかぎり急な動作ではなく、後続車にも配慮した危険回避行動を取るのが理想的です。とは言っても、いつやってくるか分からないのが地震ですから、とっさに最適な行動を取るのは難しいものです。できるだけ、「運転中は何が起きてもおかしくない」という警戒心を持ち、ゆとりある運転を心がけるようにしましょう。
大地震が起きたことに気付き、無事に停車できたとします。しかし、この先の道路が寸断されてしまったのか、待てど暮らせど車の列が動きません。そのうち、周囲のビルが余震で倒壊する可能性があると知り、車をその場において避難することにしました――。さて、こういうケースの場合、あなたならどうするでしょうか?こういう場面でも、車や装備品などの盗難を恐れ、車にカギを掛けて避難する人がいます。しかし、それはご法度です。地震などの大災害が発生した際に、車を置いて避難する場合は、できるだけ道路ではない場所に車を移動します。それができない場合には、道路の左端に車を寄せるとともに、窓を閉めた上で、エンジンキーをつけたままにし、なおかつドアロックをせずに避難することが国家公安委員会によって規定されています。但し、最近増えているエンジンキーを差し込まなくても始動できる、いわゆるキーフリーシステムを装備した車の場合は、キーフリーリモコンを車内に置いてから避難するようにします。なぜキーをつけたまま、あるいはキーフリーリモコンを置いておく必要があるかというと、消防車や救急車などの緊急自動車が通行する際に、路上に置かれた放置車両を迅速に移動できるようにするためです。
一方、2011年の東日本大震災や、2014年の関東甲信地方における記録的豪雪などでは、立ち往生し路上に放置された車によって、緊急自動車や除雪車の通行が妨げられる事態が相次いだことから、災害時については、車が施錠されていても、公的機関などが重機やレッカー車などを使って放置車両を移動することを認める「改正災害対策基本法」が2014年11月に成立しています。とは言え、やはり、大災害時に路上に車を置いて避難するときには、緊急自動車がスムーズに通れるようにするため、原則としてカギをつけたままで避難するという基本ルールを守るように心がけましょう。
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