2016/08/16
煽り運転は単純に煽られた人が不愉快になるというだけでなく、交通事故の原因になる可能性がある大変危険な行為です。
煽られたドライバーが焦って速度を出して前方の車に追突してしまい、追突された車のドライバーが重体になったという事故や、バイクを煽って転倒させてしまい、バイクに乗っていた2名が死傷するという事故がありました。
これらの事故で、煽り運転をしていたドライバーは、重体になったケースでは「危険運転傷害」として懲役6年、2名死傷させたケースでは「危険運転致死傷罪」として懲役12年の判決が言い渡されました。
軽はずみに煽り運転をすれば、被害者の人生はもちろんのことですが、加害者の人生も狂うことになります。
例として2つだけあげましたが、もちろんそれ以外にも煽り運転が原因の事故はこれまでに多数ありますので、煽らない・煽らせない(煽られる原因を作らない)よう運転することが大切です。
煽り運転の原因と、その対策について説明します。
煽り運転をしかけてくる原因はおおまかに分けると、以下のように2通りあります。
1.先行車の速度が後続車(が求める速度)より遅い
2.先行車が無理やり割り込みなどをして後続車に迷惑をかけた
※先行車が煽られる側・後続車が煽る側とします
1.先行車の速度が後続車(が求める速度)より遅い
先行車の速度にイライラした後続車が煽るというケースが、煽り運転の原因で一番多いケースではないでしょうか。
速度を出すことを恐れるあまり制限速度よりも大幅に遅い速度で運転すると、後続車をイライラさせるだけでなく、交通の流れを妨げ、渋滞や追突事故などを生み出してしまう可能性があるので、周囲の車の流れに乗ることが必要です。ただし、煽られたとしても焦って制限速度を超える必要はありません。
このパターンで煽られないようにするための対策としては、交通の妨げにならないよう適切な速度(制限速度を超えず、かつ遅くなりすぎない)を出し、適切な車間距離を保って運転することです。
2.先行車が無理やり割り込みなどをして後続車に迷惑をかけた
その他のケースとしては、急な割り込みや急ブレーキなどで、後続車をヒヤッとさせてしまったパターンもあります。
もちろん迷惑がかかったからといって煽り運転をしていいというわけではありませんが、無理やり割り込んだりする運転そのものも危険ですし、不要な諍いを生まないためにも、車線変更は余裕を持って行うと良いでしょう。車間距離を保っていれば、急ブレーキもする必要はほとんどないはずです。
上記で説明したように、適切な速度で、周囲に迷惑をかけないように配慮して運転したとしても、理不尽なことに煽ってくるドライバーはいます。
そういった際にどう対処すれば良いかと言えば、まず可能であれば道を譲ることです。追い越し車線を走っているのであれば走行車線に移動し、一車線の道路では路肩に車を寄せてから安全な場所で一時停車するなどで、煽っていた後続車は先に行くはずです。
相手が悪いのに道を譲るのは釈然としないかも知れませんが、「君子危うきに近寄らず」という諺があるように、危険な運転をするドライバーを避けるのは賢明な方法なのです。
ただし、相手が極めて悪質なドライバーだった場合、道を譲ったとしても前方に出てから(こちらが後続車になってから)露骨に速度を落として嫌がらせをするといったケースもありますが、そこで下手に絡んでしまうと暴力事件や交通事故に発展する可能性があり、そのような手合の相手をすることは時間の無駄ですので、無視してしまうか、進路を変更して悪質なドライバーから離れましょう。
次に、道幅が狭い一車線の道路などで道を譲れないケースの場合は、煽られても完全に無視して自分の運転に集中しましょう。
煽られたことで焦ってしまって必要以上に速度を出すことは非常に危険ですので、徹底的に無視することです。
高速道路で車が多く、車間距離をこれ以上詰められない・速度が出せないというような状況においても短気なドライバーから煽られる場合もあります。その場合もどうしようもないので煽られても完全に無視しましょう。
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