2015/04/17
今回は車検についてお話したいと思います。
まず車検について説明致します。
車検の正式名称は「自動車検査登録制度」といい、様々な検査をして保安基準に適合しているかを確認すると同時に、自動車の所有権を公証するために登録する制度のことです。
一般的に、新車購入時は3年目に車検を受けることになりますが、それ以降は2年毎に受けなければなりません。貨物用であったり、レンタカー等であれば車検の期間は短くなります。
日本では、1930年、商用車であるタクシーやバスの安全性の確保のため車検制度が始まりました。その後、一般市民にも普及するようになり1951年に義務化されました。その当時は軽自動車には車検制度はありませんでしたが、1973年に義務化されています。
このように車検制度は安全性を確保し、事故を減らす目的で始まったのです。
日本では年間2500万台の車が車検を受けていますが、海外ではまだまだ車検自体がない国も数多く存在しています。ただ、先進国ではほとんど導入されており、それぞれの国にあった車検の方法で点検されています。
そんな中、先進国のアメリカでは国として車検制度はありません。アメリカでは車検がないと聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、半分正解で半分ウソです。
最初に述べたように、アメリカでは国による車検制度はありません。しかし、州ごとに制度が決まっており、中には非常に細かく制限がある州もあります。ブレーキパッドや、エンジン、足回りの点検を義務化している州もあれば、年に一回排気ガスの検査を通すだけのところもあります。
他にも、スイス、中国、カナダなどの国も車検制度はありません。また、購入後、10年間車検制度がない国も存在しているみたいです。
車検にかかる費用はどうなっているのでしょうか?日本では1回の車検で10万円とか普通だと思います。これほどの額になる理由は大部分が税金であることです。重量税と自賠責保険が含まれているため、これだけで6万円くらい(普通車、減税なしの場合)かかってきます。一方、アメリカのとある州の場合、毎年の点検費用で2,400円くらいであったり、フランスでも7,000円くらいとなっており、日本の車検費用が非常に高額な事がわかります。
理由として、車検と整備の順番の違いが大きな要因となっております。日本では、車検に出すと、整備をして修理すべきところを修理した後、車検に通します。フランスの場合、車検に出してから、不具合のある部分のみ修理するといった方式をとっていますので、何も不具合がない場合負担なく車検を通すことができます。自動車の技術の進歩によってより壊れにくくなっているので日本の車検制度も見なおす必要があるのではないでしょうか。
安全を確保するため、車検制度は世界中で導入が進んでいます。タイトルであるアメリカでは国としては車検制度はありませんが、州ごとに車検と同じような制度があるということです。 それぞれの国ごとに制度は違うものの、乗る人の安全を確保するためには必要かつ適切な制度となっているのでしょう。
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