限定解除に10万ソコソコと言われるのが相場です。10万掛けて乗らないMT車のため に解除する必要が有るかどうかは疑問です。今から免許を取るならMTで取るのも有りだと思いますが。MTが残っている理由として、ATの動力伝達ロス(主 にトルコンでロスする)はMTよりも大きく、燃費の面で不利です。日本のメーカーはCVTに力を入れてきましたが、MT比で極端に良くありません。むしろ 大差はない。それで居て、CVTはメンテナンスにお金が掛かるのが欠点です。MTは一般的なAT、CVTなどと比べると、ミッションのオイル量も少ない 上、伝達ロスも小さい、壊れにくい。と言う面では、ATよりも非常に有利です。ただ、操作に於ける簡易さがない事と、ペダルが増えるのでサイドブレーキを 室内に持ち込む必要が有る。等、インテリアのデザインを制約する事にもなります。(最近は電気式のパーキングブレーキがあるので問題ないですが。)MTが 残るもう一つの理由としては、大型車やハイパワー車などの存在です。最近では600馬力でトルコンATの車もあるので何とも言えませんが、大型車などはそ のトルクの太さからトルコンが滑りやすい事や、ギヤの枚数が非常に多いことなどもあり、MTが採用されがちです。さて、AT限定解除にあたり、今後MTが どうなるのか?は一つ大事だと思います。おそらく、MTがこの世から姿を消すことはありません。変速機構としては非常にシンプルかつ安価で信頼性が高いか らです。しかし、それに取って代わるトランスミッションが開発されれば無くなるかもしれません。それが、セミオートマチックやDCTです。セミオートマ チックやDCTは、クラッチペダルのないマニュアル車と認識していただければ構いません。セミオートマチックは少し構造が複雑で、未だにトラブルが散見さ れます。しかし、DCTでは少し状況が変わります。非常にシンプルな構造で壊れにくく、メンテナンスコストも高くはありません。また、中身はMTなので燃 費対策と言う意味でも非常に効果があります。伝達ロスも少ないのです。それでいて、操作はオートマチックと同じです。今後DCTがより進化していく事で、 MTとATは非常に数が減るでしょう。そうなったときに、今まで以上にMT車の数が少なくなる事は明白です。(絶対的に無くなる事は考えにくい。)さて、 DCTはトランスミッションの区分としては新しい区分であり、ATでもMTでもありません。しかし、日本の道路交通法上は、AT車として扱われます。これ は、アクセルとブレーキのみの操作で運転が可能で、クラッチを操作する必要がないためです。逆に言えば、クラッチペダルが無い2ペダルの車は、全てAT車 として扱うのが日本の法律です。そう考えたときに、AT限定でも十分なのではないかと思います。普通免許で乗れる範囲で考えれば、MT車は非常に少ないの です。