カーエアコンのガスチャージの疑問。よく、ガソリンスタンドで「エアコンのガスチャージしま す」と看板が出ていますが、おかしくありませんか?本来なら漏れることのないガスが、漏れているということはその部分を修理しなければ、また漏れるという ことですよね?それに、エアコンのガスは、大気開放してはいけないと聞いたことがあります。ディーラーですら、ガスチャージをしているというから意味がわ かりません。以前ディーラーで、エアコンが効かなかったので、ガスの残量の確認をお願いしたら、そこの工場長だったのですがしばらくして呼ばれたと思った ら、「ガス入れておきました」だって。は?っと思いながらも、そのまま料金を払いましたが案の定、数日後にはガスは抜けきってしまいました。もちろん、各 自色々な事情があると思います。あと1年で廃車だから今年の夏だけ効けばいいとか。でも、大気開放禁止でありながら、ガスチャージをするディーラーやガソ リンスタンドって・・・。しかも、ガソリンスタンドなんて、ガスの漏れる原因とかの説明すらしないように思えます。(一部例外もありますが)ディーラです ら、しない場合もありましたので・・・。みなさんは、どのように解釈しますか?ボクの意見に関してではなく、皆さんの意見をお聞かせください。

●絶対にやってはいけない「エアコンのガスチャージ」信頼の置けるディーラでのガス チャージ(冷媒充填)以外は、絶対にやってはいけません。種々のトラブルにあう可能性があります。●冷媒の平均漏れ量エアコン用コンプレッサには、エンジ ンの駆動力を伝えるための回転軸があります。この軸には、通常、リップシールという回転シール機構が使われています。ここからの漏れ量が約6g/年程度、 またいくつかの継手から漏れ量をあわせると、年間平均約10g程度漏れます。●冷媒充填量エアコンの冷媒は、約100gの不感帯(下記の「プラトー域」) があります。このため年間平均10gずつ漏れても、約10年間は冷媒充填の必要がありません。●冷媒の劣化現在、使われているHFC134aという冷媒 は、非常な高温(1000℃程度)では、分解しますが、通常、使用する範囲では、絶対に分解しません。また変成もしません。もし簡単に分解したり、変成す れば、「地球温暖化係数=1300(CO2は1)」がもっと小さくなり、「フロンは地球温暖化ガス」といわれるような現在の事態にならないでしょう。エン ジン・オイルのように「交換」は、必要ないのです。●冷媒量が少ないとき・冷凍サイクルの効率が低下します … 冷媒が少ないほど、吐出温度(コンプレッサの出口冷媒温度)が高くなる。また吸入側スーパーヒート(コンプレッサ吸入冷媒温度とその圧力での冷媒飽和温度 の差)が大きくなります。このためコンプレッサの圧縮仕事が断熱圧縮から離れていきます。このため効率が低下します(断熱圧縮が最良)。・冷媒流量(質量 流量)が低下します … 冷凍サイクルとしての「仕事」ができなくなります。このため冷凍能力が低下します。●冷媒量が多いとき・冷凍サイクルの効率が低下します … 冷媒が多いほど、吐出圧力が上昇し、コンプレッサ内部漏れ量が増大します。このため効率が低下します。・コンプレッサが破損します … 冷媒量が非常に増えると、上記のスーパーヒートがゼロになり、最終的に液冷媒が吸入されます。このためコンプレッサが破損します。●最適な充填量とは冷凍 サイクルには、余分の冷媒を貯蔵する部品があります。リキッド・タンクレシーバ・ドライヤレシーバいずれも同じ部品を意味しています。ラジエータの前にコ ンデンサがありますが、このコンデンサを出た冷媒はリキッド・タンクに入り、「液冷媒」と「ガス冷媒」を分離し、液冷媒だけを次の工程に流します。リキッ ド・タンクを出た冷媒はサブクール・コンデンサという部品に入り、液冷媒の温度を低下させます。これを「サブクールの増大」といいます。この液冷媒は膨張 弁に入り、ほぼ断熱膨張をします。サブクールが大きくなると、膨張弁に確実に液冷媒が入ります。もし膨張弁にガス冷媒が入ると、チョーキングし、冷媒流量 は急激に低下し、最終的に冷凍能力が低下します。サブクールを大きめに設定すると、膨張弁に安定的に液冷媒が入るため、冷凍能力も種々の変動(コンプレッ サ回転数やコンデンサ冷却風など)に対して安定します。●リキッドタンクとサブクール・コンデンサはどこにあるかリキッドタンクは、コンデンサにそばにあ り、直径5cm×長さ25cm程度の円筒部品です。サブクール・コンデンサは、コンデンサの一部であり、一般にコンデンサの横方向にあるチューブの3~5 列がサブクール・コンデンサになります。冷媒流れを復習すると、コンプレッサ → コンデンサ → リキッドタンク → サブクール・コンデンサ → 膨張弁 → エバポレータ → コンプレッサ●プラトー域冷媒は、リキッドタンクという容積分だけ、増減の許容量があります。一般にプラスマイナス50g、つまり100gという幅で、冷 媒充填量の幅が設定されています。もし350~450gが冷媒充填量の正常作動範囲とすれば、規定充填量は、400g、あるいは、400~450gの間に 設定されます。この「幅」のことを「プラトー域(Plateau域)」といいます。日本語に訳すと「高原状態」という意味です。冷媒充填については、下記 URLをご覧ください。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail /q1312476463●トラブルディーラでの冷媒充填は、全量、抜いて、再度、規定量を充填するのが、正式です。多少、漏れているような場合には、追 加充填も可能性が、冷媒適正量からはずれると、上記のようなトラブルがあります。まして信頼の置けないところでの充填では、空気・水分混入、充填冷媒量の 不適正、ゴミの侵入、チャージ部の破損など、種々のトラブルが考えられます。絶対にやってはいけません。もしエアコンが破損した場合、自動車メーカあるい は部品メーカで調査され、正規の使い方以外でトラブルを生じたとわかったばあい、保証の対象外になります。簡単ですが、ご参考になれば幸いです。

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出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1218022002

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