エンジンヒューズが切れただけなら、そのヒューズだけ取り替えれば動くはずです。問題 は根本原因なんですが、どこをどのレベルで改造したかによりますが、エンジンヒューズが切れたってことは、電気系統が原因だと思われます。まず疑うのは、 後付回線の有無。例えば、後付でＥＴＣをつけたとか、ナビをつけたとか。メーカーオプションならいいんですが（工場の生産ラインの途中で取り付けますか ら）、ディーラーオプションとか、某カーショップとかでの後付作業って、見たことあります？ものすごいですよ。電線を切った貼ったは当たり前（そうしない と取り付けられないので）。中には、とんでもない三又回線でつけた作業の痕跡を見たことがあります（私が買った中古車）。その回線を新車当時の配線に戻し て、各部の電圧をチェックして、不具合を調整して。それを繰り返せば、必ず治ります。ただ、それをやるだけの「価値」があるかどうかは、改造のレベルにも よります。応力のかかる部分の切った貼ったを１度でもやった車は、完全に「事故車」扱いですから、そこまで金をかけて直すだけの意味があるかどうか。費用 対効果を考えられてはいかがでしょう。また、走り出してすぐの故障ですから、まあ、その店の作業が悪くて故障したと見て間違いないと思います。しかし、そ れを証明することは、おそらく不可能です。修理の費用対効果を考えて、べらぼうな金がかかるようなら、「泣き寝入り＝廃車」しかないかもしれません。残念 ながら。冷蔵庫を改造して、もっと冷えるようにする主婦はいません。掃除機を改造して、もっと強力に吸えるようにする主婦はいません。炊飯器を改造して、 もっと早く炊けるようにする主婦はいません。機械は改造しないからこそ、メーカーがスーパーコンピュータで設計した通りの性能を発揮できるんです。町のそ こいらへんの改造屋さんが頑張ったところで、１台の車開発に何百億円もかけて設計しているメーカーの技術には絶対にかないません。エンジンの発火で自分が 死ぬ、あるいは他人を殺す、なんてことがなかっただけ、良かったのかもしれません。車の改造は、しないことですよ。たとえ、ドレスアップだとしても。ポン 付けのドレスアップが高速で外れて、死亡事故を起こした、なんて、けっこう頻発している事故なんですから。かくいう私も、事故車や改造車でさんざおっかな い経験をし、さんざだまされて、ようやく「改造否定論」に至ったわけですが。
