まずカムリですが症状を拝見する限り、油圧低下によりチェックランプが点灯したのでは ないかと思われます。直接の原因としてはオイルポンプの故障やスラッジ等の異物によるオイルラインの詰りが考えられますが、ヘッドの状態を考慮すると後者 の可能性が高そうですね。間接的な原因についてはオイルの質や管理が原因といえば確かにそうですが、メーカーの推奨値を大きく外しているわけでもありませ んからその意味ではエンジンの寿命との捕らえ方もあると思います。オイルの質や交換サイクルを気にされているようですが、量販店等で安売りされているオイ ルでもメーカー純正のベースグレードとほぼ同等の性能(一部のスポーツ系エンジンやエコエンジンに指定されているものを除きます)は確保されていると考え ていいと思います。先ほど「寿命」といいましたが、エンジンに対するメーカー保証は5年10万㎞といったところが標準的な数値だと思いますが、メーカーと しては純正オイル使用を前提にこの数値をクリアすれば製造者としての責任を果たしたと考えているわけです。さてそこで問題なのが今まで使っていた安価なオ イルではなくもっと高価なオイルを使っていたらトラブルは防げたのかということですが、価格=性能というわけではありませんので必ずしもそうとはいえませ ん。しかし高価なオイルは今回おそらく問題となったスラッジが発生しにくかったり、エンジン内部を清浄し発生したスラッジを分散する能力を高めたものがあ りますから、こういったものを使っていたり、スラッジが堆積する前に短いサイクルでオイル交換を行うなどすれば寿命を延ばすことができたかもしれません。 続いてワゴンRのほうですが、こちらもヘッド部へのスラッジの堆積は先と同じですが、オイル漏れについてはパッキン自体の経年劣化とヘッドあるいはエンジ ンブロックの熱変形が主たる原因と思われます。なにぶんにも実際に車両を拝見しているわけではありませんので、推測の域を出ませんがご参考までに。