RX-3に乗ることが大変かどうか。それは、あなたがRX-3をどのように捉えている か、それ次第だと思います。単なる足、通勤・通学や買い物の移動手段(の道具)として考えている程度なら論外、またそれに毛が生えた程度にカッコいいクル マに乗ってドライブを楽しみたい、クルマは何でもいいけど都合よく親のクルマがそこにあった…等というレベルなら、正直やめておいた方がいいと思います。 RX-3は名車ですが、そんな軽く付き合えるクルマでもありません。あなたの気持ちがそうではなく、旧車、ロータリー、RX-3自身の歴史や個性など、そ のクルマならではの魅力に惹かれ始めているのなら、話は別です。ぜひ甦らせて、とことん乗ってほしい、と思います。自分でレストアできればいうことはあり ませんが、初めてならばある程度プロに任せるしかないと思います。ただ、その場合も完全に任せきってしまうのではなく、その生まれ変わっていく過程に立ち 会うことです。預けた先にマメに通っては作業進捗を見守り、作業を細かく質問しては教えてもらったり、簡単なことは自分でやらせてもらったり、手に入らな い部品は自分で探し回ったり作ってもらったり、マニアの集まりに参加しては相談したり…一筋縄ではいかないでしょうが、RX-3に乗ろうとすることは、お もしろい人生経験がはじまるチャンスではあると思います。少なくとも、眠れるRX-3が目の前にあるあなたの状況は、私にとって、とんでもなく羨ましいも のです。あなたの気持ち次第、だと思います。