候補に挙がっているクルマはほとんど試乗しています。マークⅡは古い設計思想で作られ たクルマです。今更買うクルマでもないでしょう。ヴェロッサはアルファロメオ的なハイセンスなスポーツセダンを作るつもりでマークⅡをベースにセンスのか けらもない吐き気を催すような醜悪なスタイリングのボディを与えてしまったクルマです。新車時も対して売れなかったクルマですし、わざわざ探してまで買う 必要はないでしょう。エディックスは前3列シートが特徴の凡庸なミニバンですが、これも思い付きの域を出ないパッケージングで使い勝手に難があります。そ うなると、残るはティアナ、アテンザ、HR-Vですね。セダンとして考えるとティアナとアテンザはバランスの良い仕上がりでどちらを選んでも間違いではあ りません。でも、この中で大穴はHR-Vですよ。「リフトアップしたシビック」とでもいうクルマでSUVにも関わらず走りはキビキビして楽しいし、乗り心 地も悪くなく、経済的で、使い勝手も結構いいです。それに雪国で使うと言うことを考えると、HR-Vの車高の高さはメリットですよ。今更言うこともであり ませんが、雪道では車高の高さと車体の軽さが4WD以上に効いて来ます。ホンダの4WDはじつに意気地がないシロモノで間違って不整地に入り込んでしまっ たらすぐにスタックして動けなくなってしまいますが、生活4WDとして考えるのならスレスレ及第点を与えてもいいと思います。(いっそのことFF版を選ん でもいいかもしれません)それにHR-Vは不人気車と言うことで中古価格も安い。コンディションの良い車輛が見つかれば積極的に選んでいいクルマです。イ ンテグラ・セダン(また珍しいクルマに乗られていますね)からの乗り換えだったら、それほど違和感も感じないでしょう。