深さが読めずに突っ込んでしまうのでしょうが、吸気系に水しぶきではなく水が入るよう になったら、ほぼアウトです。電気系が損傷を受けるのは想像の通りですが、その状態で突っ込んでしまうとエンジン内部にも水が入ってしまいます。洪水など の水には大量の泥が含まれていますから、水から引き上げて電気系統を修理した段階でそのままエンジンを始動させようとすると、泥でシリンダー内をかき回す ことになります。これはサンドペーパーをかけるのと一緒で、シリンダーを一気に不均一に摩耗させてしまいます。また水が大量に残った状態でエンジンを回す と、水は圧縮されないのでエンジン本体を損傷させてしまいます。いずれにせよ、吸・排気系、エンジン本体などの洗浄、乾燥が必要ですし、その損傷程度に よっては一部部品の交換で済む場合からそのまま廃車にせざるをえない場合もあります。車の底部が水面に着くようになったら走行は控えるのが無難です。