2015/03/13
バスやトラック、重機などに世界的に多く利用されている「ディーゼルエンジン」。 今回はそのディーゼルエンジンの構造や仕組み、そして将来についてご紹介したいと思います。 まずディーゼルエンジンの最大の特徴は、燃料源が「軽油」であるところです。 軽油はガソリンに比べて、低いコストで購入することが出来るメリットが世界的に普及している要因です。 ところが、その基本構造はガソリンエンジンとはほぼ同じなのです。
それでは一体、それぞれのエンジンはどのような違いがあるのでしょうか。 大きな違いは、ガソリンエンジンの方が「出力が大きい」ということ。そして、ディーゼルエンジンの方が「燃費が良い」ということです。 さらには、ディーゼルエンジンの方が製造コストが高く、ガソリンエンジンの方が安くなります。 それは、ガソリンエンジンは点火系という機能によって、比較的低コストでパワーの強いエンジンを作り出すことができるのです。 そのため、自家用車などは低コストに抑えるガソリンエンジンが採用されているという背景があります。
一方で、ディーゼルエンジンが採用されている車種は基本的に「大型車」です。 その理由は、とにかく少ない燃料で高い動力が求められるため、製造コストが高額であっても需要があるということです。 そのため、自家用車や一般車両では採用されにくいという背景があります。 それではガソリンエンジンは、ディーゼルエンジンに比べると性能が悪いのかというと、全くそうではありません。 特に高速回転の伸びに至っては、ディーゼルより遥かに高い性能を発揮しますので、それぞれに使用用途に応じたメリットがあるというわけです。
このように、製造コストが高いディーゼルエンジンは一般的に身近ではなかったのですが、最近の技術革新や改良により一般車両にも採用されつつあります。 その一つに日本メーカーであるマツダが「SKYACTIV-D」と称する、低価格で高性能なディーゼルエンジンを開発しました。 それにより2012年頃から、CX-5、アテンザなど一般的な車種へと乗用車に続々と搭載され始めます。 今では、ディーゼル=マツダと称されるほど怒涛のように販売されている同車種は、高い評判と実績からその幅は今後も広まっていきそうです。 通常ディーゼルエンジン搭載車はガソリン車と比べると、40~50万円ほど高額に設定されますが、その値段も年々縮まってきているのも普及要員の一つとなっています。
実はこれまで、ディーゼルエンジンが普及しなかった最大の理由は「環境問題」です。しかし、前述のマツダによって有害な物質を処理する装置が格段に向上。 海外から注目されている同エンジンは、世界共通の排出規制「EURO6」等をクリアできるとして今後も躍進し続けると期待されています。
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