2017/07/24
「布団乾燥車」は、その名の通り布団等の乾燥機能を有した荷台を持つ特種用途自動車で、他にも「寝具乾燥車」「加熱乾燥車」と呼ばれることもあります。 軽自動車から、バン、大型のトラックまで多種多様に存在し、ホテルや旅館等の宿泊施設、病院・介護施設・幼稚園・保育所などの多くの人が利用する施設等に向けたサービスになりますが、業者によっては一般家庭向けにも出張対応しています。
布団乾燥車は大型の加熱機器と送風機を持ち、寝具の乾燥のために用いられますが、その最大の特徴は一般家庭向けの布団乾燥機とは比べ物にならない強力な殺菌・害虫駆除能力にあります。 寝具周辺に発生する害虫は、「ダニ」「南京虫(トコジラミ)・スーパー南京虫」「タバコシバンムシ」「チャタテムシ」など様々ありますが、それらの害虫駆除において最も効果が高いのは高温乾燥です。 殺虫剤の噴霧などは害虫駆除効果が高いと思われがちですが、まだ卵に入った状態の害虫は殺虫剤の影響を受けずに後に産まれて来ることや、スーパー南京虫などの一部の害虫は成虫の状態でも殺虫剤に耐性を持っており、部屋を完全に閉め切って燻煙剤を焚いたとしても害虫を完全に駆除することはできません。更に殺虫剤の成分は人体にも悪影響を及ぼすため、直接肌が接する寝具などに使うのはあまり向きません。 その点高温乾燥による駆除は、効果的な駆除が可能なだけでなく、薬剤を使用しないため、施工後に人体に悪影響を及ぼすことが全くない(駆除したダニ等の死骸はアレルゲンとなるため、掃除機などで死骸を除去する必要はあります)ことも利点です。
ダニ対策として一般に知られている天日干しですが、天日干し程度の温度では駆除効果はあまりなく、干した寝具が乾燥することでダニ等が活動し難くなるだけで、また湿気が戻れば活動を再開します。 生物の構成物質であるタンパク質は45℃以上の熱で変性するため、それよりも高温の状態を維持することで害虫を駆除することができます。 一般家庭向けの布団乾燥機は50℃程度で数時間かけて害虫を駆除することができますが加温にムラがあるため、温度が低い場所に逃げ込まれて生き残る可能性もありますが、布団乾燥車の場合は70℃~100℃もの高温の熱風を満遍なく吹き付けるため、害虫を一瞬で完全に駆除することが可能です。 車種によっては、遠赤外線・オゾン機能などにより殺菌力を高めて、太陽光の4倍の乾燥力と60倍の殺菌力を備えているものもあります。 もちろん一般家庭向けの布団乾燥機に比べればコストはかかりますが、十数枚まとめて施行できることや、大型のマットレスや畳などでも問題なく対応可能で、圧倒的な駆除・殺菌力を持っていることが布団乾燥車のメリットです。
一般家庭向けの布団乾燥機と比較するとコストがかかってしまう布団乾燥車ですが、その効果は絶大です。 ダニは高温多湿な7~8月頃に繁殖しやすい環境が整うため、虫害に悩んでいる方は布団乾燥車の利用を検討するのも良いかもしれません。
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