2015/12/01
シートベルトは、万が一の交通事故の際に、ドライバーや同乗者が車内のハンドルやダッシュボード、座席の背もたれなどに叩きつけられたり、窓ガラスを突き破って車外に放り出されたりしないようにする、いわば命綱です。ですから、運転席や助手席はもとより、後部座席の同乗者も、必ずシートベルトを締める必要があります。にもかかわらず、後部座席のシートベルト装着率は、非常に低いままとなっています。JAF(日本自動車連盟)と警察庁が実施したシートベルト装着率に関する調査によると、運転者のシートベルト装着率は一般道では98.2%、高速道では99.5%だったのに対し、後部座席での装着率は一般道35.1%、高速道70.3%にとどまっています。
JAFが保有する、シートベルトの重要性を体感できる実験装置に乗ると、時速7kmという低速度にもかかわらず、急停止した瞬間、その場で踏ん張ることすらできず、前方へ体が投げされます。わずか時速7kmにもかかわらず、です。つまり、時速20~50km程度の速度でも、事故等で急停止した場合には、シートベルトの助けを借りずに自力で体を支えることは絶対に不可能なのです。そのため、一般道であっても、事故の瞬間に後部座席の人が前席の背もたれに顔面を強打したり、前席の頭上空間に体ごと浮き上がって他の乗員と激突したり、車体がスピンした場合には、リアガラスから車外に放り出され、後続車や対向車に轢かれたりといった悲惨な目に遭うことにもつながります。
「なぜ、後部座席ではシートベルトを締めないのか?」という質問に対して、「大丈夫、大丈夫」「前席の背もたれがあるから大丈夫」「運転者を信用していないと思われる」「怖がりみたいで恥ずかしい」といった回答が一般的な大勢を占めています。ですが、今一度よく考えてみましょう。あなた自身や大切な人の安全を保つためにも、運転席や助手席だけでなく後部座席に乗る際にも必ずシートベルトを着用し、車内安全を確保するようにしましょう。
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