車に載せたい防災用品 その2「非常食」

2016/11/04

生命維持に必要な非常食

被災した時に水の次に重要なのは「非常食」です。 怪我をしなかったとしても、食べなければ肉体的にも精神的にも健康状態を維持できません。 救援物資などが届き、避難所などで食糧が配給されるようになるまでは少なくとも3日程度はかかると言われています。 その為、最低でも家族の人数×3日分の非常食を備蓄しておく必要があります。 また、配給が始まったとしても交通網の停止などにより必要数量を確保できていないことが多く、安定して貰えない可能性も高いので、3日分だけでなくより長期間の非常食を備蓄しておくのが望ましいです。

非常食を選ぶ際のポイントはいくつかありますが、優先順位をつけて選びましょう。

①長期保存が可能である(できれば3年は欲しい)
…非常食は保存がきくことが必須条件です。消費期限切れの食糧を食べて体調を崩してはいけませんし、ローリングストック法で期限切れになる前に補充しつつ消費することも可能ですが、保存食のコストパフォーマンスはあまり良くないため、消費期限が短いものは経済的ではありません。

②カロリーが高い
…保存がきくとしても、健康の維持に必要なカロリーを摂取できなければ意味がありません。 年齢・体重・運動量によっても必要カロリーは変わりますが、成人男性で1日あたり2200kcal程度、成人女性で1日あたり1800kcal程度が必要になります。

③調理が不要、もしくは簡便である
…被災直後は断水・停電・ガス停止になり、まともに調理できない状態となります。そのため、調理が不要であったり、水(またはお湯)を注ぐだけで食べられるようなものが理想です。

④美味しく食べられる
…非常食として最低限必要な条件を満たしていたとしても、不味い(口に合わない)ものを無理やり食べるのは、ストレスが溜まってしまいます。精神衛生状態は体調にも密接に関わってきますので、美味しく食べられるかどうかも重要です。 一日の三食以外に、保存がきくお菓子をあわせて備蓄しておくのも手です。

これ以外にも、車内で非常食を保管する際には、保管する場所(直射日光が当たらず涼しいところが良い)や温度変化への耐性などに注意しましょう。

調理不要ですぐ食べられる「缶詰」

缶詰は「完全に密封されており常温での長期保存に向く」「容器が丈夫なため、家具転倒・家屋倒壊などがあっても中身を守ってくれる」「缶の熱伝導性が高いおかげで効率良く加熱可能」「経年による栄養価の損失が少ない」といった特徴があり、災害備蓄用の食糧として非常に優秀です。 ただし、「容器が比較的重い」「開封に缶切りが必要になるものがある」などの欠点もあります。 最近の缶詰は缶切り無しで開けることができるタイプのものも増えてきましたが、缶切りは一本以上は用意しておくと良いでしょう。

缶が錆付いて(腐食して)いる場合、気密性がなくなり、細菌が繁殖してしまっている可能性があります。 缶の蓋が膨らんでいたり、指で蓋を押してペコペコとへこんだりする場合は危険です。 缶詰を開ける前に、缶の状態をよく確認しておきましょう。

缶詰には色々と種類がありますが、主要なものを紹介します。

●乾パン
非常食として歴史が長く、最も有名なものは「乾パン」ではないでしょうか。 袋詰などの乾パン(賞味期限1年程度)もありますが、より保存性が高い缶詰になった乾パン(賞味期限5年程度)が非常食としては主流です。 加熱など調理を全くせずに開けたらすぐに食べられるため、災害発生直後には非常に有用です。 水分が少ないため、缶詰の中では軽量で携行しやすいという所もメリットでしょう。 昔の乾パンは非常に固くて不味いという評価が多かったですが、最近の乾パンは食べやすく改良されており、ビスケットのような感覚で食べることができます。

●保存パン
乾パンは固めですが、最近では普通のパンと同じようなフワフワとした食感のパンも缶詰になっています。乾パンと同様のメリットを持ち、普段の食事とほとんど変わらない味を楽しむことができます。

●魚の油漬け・水煮
商品名としては「シーチキン」がマグロの油漬けの代名詞となるくらいに有名です。賞味期限はほとんどの場合3年程度ですが、未開封のままであれば期限経過後もかなりの長期間(数年)は問題なく食べることが可能です。 非常に味が濃いので単品では食べづらいですが、米やパンなども一緒にあれば食べやすくなります。 普段の料理にも使いやすいため、ローリングストック法で備蓄しておくのも良いでしょう。

●コンビーフ・コンミート
粗塩に付けた肉で、100%牛肉であれば「コンビーフ」、馬肉など牛以外の肉が混ざっている場合は「コンミート」などと呼ばれます。 非常食は炭水化物に偏りがちなため、動物性タンパク質を手軽(加熱せずそのまま食べられます)に摂取できるコンビーフは非常食として優秀です。 また、ジャガイモなどの野菜とあえたり、そのままサンドイッチに挟むなど、普段の料理に使うこともできるので、ローリングストック法で備蓄するのがおすすめです。

●フルーツ缶
フルーツ缶は、みかん・パイン・黄桃・白桃などの他に複数の種類のフルーツが混ざって入ったミックスタイプのものもあります。 皮・芯・種などが取り除かれているため、開封後はそのまま食べることができます。 果実が漬かっているシロップは、非常時は糖分の補給のために水などで割って飲むのも良いですが、平常時には料理に混ぜて使うと良いでしょう。

●おかず缶
切り干し大根・きんぴら・肉じゃが・すき焼き・おでんなど様々なおかずが缶詰になっています。 味や品質は商品により大きく異なりますので、災害が発生する前に試食しておき、自分の口にあうかどうか確かめておくと良いかと思います。

水やお湯だけで食べられる「レトルト食品・即席麺」

缶詰だけではレパートリーに偏りがでてしまいますが、水やお湯があれば食べられるレトルト食品もあれば、色々な選択肢がでてきます。 お湯が必要なレトルト食品については、ガスか電気のライフラインが復旧するまでは、加熱する手段を確保するのが難しいので、レトルト食品だけでなく、開封してすぐに食べられる缶詰も備蓄しておくことをオススメしておきます。

なお、ライフラインが復旧していない状態でも、カセット式のガスコンロや、ヒートパック(耐熱袋に発熱剤と水を入れると加熱できる製品)があれば、お湯を作ったり、レトルトパウチを温めることができます。 冷めた食べ物だけを食べていると満足感や安心感が足りないものですので、いくつかは備蓄しておくのが良いでしょう。 ただしガス缶は車内で保管すると、温度が極端に上がってしまう夏場などは爆発してしまう可能性がありますので、ガス缶は家の涼しい場所に保管しておきましょう。

●アルファ化米
アルファ化米は、炊いた後に急速乾燥させた米(または米料理)で、パウチに水やお湯を入れると元の状態に戻って食べられるようになります。 水の方が手軽ですが、可能であればお湯を使って温かい状態で食べた方が美味しくなります。 5年ほどの賞味期限があり保存性が高く、日本人が普段食べ慣れている米ですので、いくつか用意しておきたいところです。 オーソドックスな白米だけでなく、雑炊、炊き込みご飯、チキンライス、ピラフ、ドライカレーなど、様々なバリエーションがあるのも特徴です。

●レトルトパウチのおかず
肉じゃが・おでん・煮込みハンバーグなど、おかず缶のように色々なバリエーションがあります。

●即席麺
調理前は非常に軽量で、1食で摂取できるカロリーが高いというメリットがあり、温かいスープは冬場は特に重宝します。 ただし、他の非常食に比べて賞味期限が短く、容器も丈夫ではないため、他の非常食よりも信頼性は低いと言えます。 また、水で調理することはできず、お湯がなければ食べることができないというデメリットもあります。 即席麺ばかりでは栄養価の偏りもでてしまうので、他の非常食の補助として備蓄する程度が良いかと思います。

ストレス緩和、間食に「お菓子類」

被災後は様々なストレスと戦いながら生活することになります。 そのストレスを多少でも減らすため、長期保存可能なお菓子を主食などとは別に備蓄しておくと良いでしょう。 特に糖分はストレスを緩和させる働きがあります。 お菓子は賞味期限が長いものが多いだけでなく、かさばらないのにカロリーが高いため、非常食に向いています。

非常食に適しているお菓子は、5年保存可能な非常食用の羊羹や、ビスケット・クッキー・クラッカーなどの焼き菓子、チョコレート、飴など、色々あります。 ただしチョコレートや飴などは、車内で保管していると夏などの高温になる時期に溶けてしまうので、車に乗せる非常食用のお菓子類は溶けない焼き菓子などを選択すると良いでしょう。

通常のお菓子以外にも、非常食向けに成分が調整された商品もあり、「カロリーメイトロングライフ」もそのひとつです。 通常のカロリーメイト(ブロックタイプ)は賞味期限は1年程度ですが、カロリーメイトロングライフは3年以上の賞味期限があり、十分な保存性があります。 また、カロリーメイトはかさばらない割にカロリーが高いだけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養素も様々含まれているうえ、温度変化に対しても非常に強い耐性があるため、車内に保管する非常食として最適です。 ロングライフタイプはチョコレート味しかありませんが、定期的に買い足しながら古いものをドライブ中に食べる(ローリングストック法)のであれば通常のカロリーメイトの賞味期限でも十分かもしれません。 常食する場合、カロリーが高いため食べ過ぎると肥満の原因になりえるので、その点は注意が必要です。

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