2017/03/03
「ガソリン車にハイオクガソリンを給油する場合」を除いて、誤給油すると「エンジンが掛からない」「馬力が出ない」「排気ガスに煙が混じる」といった症状がでてきます。そのまま使い続けるとエンジンの故障などに繋がり、非常に高い修理代が必要になってしまいます。 給油直後は古い(適正な)燃料が少し残っていて、それで少しだけ走らせることができますが、それが減って誤給油した燃料の比率が上がってくると、様々な症状が出てしまいます。 誤給油に気付いた場合、出来るだけ早く安全な場所でエンジンを止めて修理してもらいましょう。まだエンジンをかけていないのであれば、エンジンはかけないようにしましょう。
JAFの発表によると、2ヶ月の間で全国で258件の誤給油が発生しており、わかっている分では「フルサービススタンド」での誤給油が7件、「セルフサービススタンド」での誤給油が115件でした。 ガソリンスタンドの店員が常駐しており、店員が給油や窓拭きなどその他のサービスしてくれる所を「フルサービススタンド」、自分で給油する所を「セルフサービススタンド」と言いますが、前述の通り誤給油は多くの場合「セルフサービススタンド」で起きています。 誤給油が発生してしまう理由は様々ありますが、一番多いのは「考え事をしていた(為にうっかり間違った)」というものです。 他にも「レンタカーや社用車で普段乗らないクルマだったので間違った」というケースや「軽自動車には軽油だと思っていた」というケースもあります。 「セルフサービススタンド」の方が誤給油が起きやすいのですが、稀に「フルサービススタンド」でも店員が間違ってしまうこともあります。 ガソリンスタンドの店員のによる誤給油の場合は、当然ガソリンスタンド側の責任となりますので、エンジンの洗浄やガソリンの入れ替えなどにかかる費用はガソリンスタンドに全額請求することができます。 もし間違われてしまった場合はガソリンスタンドの店員にその旨を伝え、店員が不遜な態度を取るようであれば本社カスタマーサービスに問い合わせるようにしましょう。
給油ガンは油種により色が異なります。 誤給油を減らすため、セルフのガソリンスタンドでは「レギュラーガソリンは赤色のノズル」「ハイオクガソリンは黄色のノズル」「軽油(デーゼル燃料)は緑色のノズル」「灯油は青色のノズル」にしなければならないよう、「危険物の規制に関する規則」で定められています。
誤給油防止のために何ができるかと言うと、低コストで簡単にできる手段として、「誤給油防止リング」があります。 給油口に取り付ける色付きのリングで、各給油ガンの色と一致させておくことで、勘違いが起きにくいようになります。 また、リングと一緒に、油種が書かれたステッカーも付いていることが多く、リングに貼り付ければより分かりやすくできます。 誤給油防止リングはカー用品店やネットショップで購入できます。
高速道路では走行中にクルマのエンジンが停止してしまうと大事故に発展する可能性があるため、一般道より誤給油のリスクは高いと言えます。 そのため、最近の高速道路のセルフスタンドでは、給油ガンに誤給油防止装置が付いているケースが増えてきています。 誤給油防止装置は給油ガンのノズル先端部分についており、給油の際に燃料タンク内で気化したガソリンの油種を判別し、種類が異なる場合は給油できないようになっています。 レギュラー車にハイオクガソリンを給油しても問題はないため、その場合は誤給油防止装置は作動しません(=レギュラー車にハイオクを給油できる)。 現状、誤給油防止装置は高速道路のガソリンスタンドに対して徐々に普及してきていますが、今後は一般道のガソリンスタンドでも普及すると良いですね。
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