2017/03/06
姉妹車あるいは兄弟車とは、外観を一部変えて販売する車種の関係を示す言葉です。 また、複数のメーカーで販売される車種については「OEM車」とも言われます。 基本的な構造はほぼ同じですが、ボディカラーのバリエーション・バンパー・フロントグリル・灯火類の形状、ボディ外板パネル、エンブレムなど、外観に差を設けて別の車種(=姉妹車・兄弟車)とし、異なる販売チャンネルで販売することで、シェアを拡大するマーケティング手法です。 このマーケティング手法はバッジエンジニアリングとも呼ばれます。 車種で具体例を上げると、トヨタ製の小型ミニバンだと、トヨタ・ノア(販売チャンネルはカローラ店)、トヨタ・ヴォクシー(販売チャネルはネッツ店)、エスクァイア(販売チャネルはトヨペット店/トヨタ店)などの姉妹車があります。 なお、「姉妹車」「兄弟車」はどちらも使われることがありますが、どちらでも意味は同じです。 「姉妹都市(※アメリカ英語の「sister city」が由来で、兄弟都市という呼び方はしない)」などとは違って、「姉妹車」と「兄弟車」のどちらを使うかは決まっておらず、メーカーのマーケティング戦略上の呼び方であったり、ユーザーがどちらで呼びたいか等で決められます。
名詞に性別の区別をつけるルールは国・言語によって異なりますが、日本語には「名詞の性別」について厳密なルールはありません。 そのため、その言葉の輸入元の国の呼び方に従って「姉妹○○」「兄弟○○」といった呼び方をされることが多いです。 日本以外では、欧州は名詞の性別のルールがあり複雑である国が多く、欧州がルーツにあるアメリカでも名詞の性別のルールはあります(ただし欧州ほどはルールは細かくありません)。 例えばポーランド語では名詞の語尾によって男性名詞・女性名詞・中性名詞が区別され、ドイツ語では名詞毎に性別が設定されています。 自動車が女性名詞か男性名詞かというのも国・言語によって異なり、英語・フランス語・イタリア語では女性名詞として扱い、ドイツ語・スペイン語では男性名詞として扱うようです。
日本では「名詞の性別」について画一的なルールがないため、「姉妹車」だけでなく、「マークII三兄弟」や「パルサー三兄弟」といった「兄弟車」として扱われる場合もあり、どちらの呼び方も存在はしますが、姉妹車と呼ばれるケースの方が多いです。 トヨタなど日本の自動車メーカーは、GMやフォードを参考に自動車を開発してきたため、その文化もアメリカがベースにあると言えます。 アメリカでは自動車のみならず船や飛行機など「乗り物」に対しては単なる物ではなく、愛着をもってパートナーとして扱う文化があり、ユーザーの男性の比率が高い自動車・船・飛行機は女性(She)として扱われることが多く、アメリカの自動車文化を受け継いだ日本でも「姉妹車」という呼び方が多いと考えられます。
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