2017/04/28
「グリップ=握る」ことができるドアということで、上下どちらからでも手をいれることができ、開閉の際に力を入れやすい(簡単に開けられる)、爪が長い女性でも車体を爪で引っ掻きにくいといったメリットがあります。 他にも、開いている部分が他と比較して広いため、手袋をしたままでも楽にドアを開けることができ、雪国でも有効です。 また、グリップ部分にロープを巻きつけて強い力で引っ張るなど、災害・事故などの際の救助が容易になるというメリットもあり、昨今ではデザイン面よりも安全性が重要視されるようになって来ているため、数年前からは多くの車でグリップ式ドアハンドルが採用され、現在は主流の形式といえます。 デメリットとしては、ハンドル部分が出っ張るため、空気抵抗を受けやすかったり、デザイン面でドアに異物感が出てしまうといった事があります。 特にスポーツクーペなどはドアハンドルをいかに目立たなくするか、という部分が重視される傾向があるため、グリップ式のドアハンドル以外が採用される事も多いようです。
「フラップ=パタパタと開閉する」ドアということで、板状のドアハンドルで、(上下に開閉するタイプの場合は)下側から手を差し入れ、板を引き上げることでドアが開きます。 ボディ(ドア)からハンドル部分が出っ張らないため、全幅が抑えられ、空気抵抗を受けにくく、デザインもスッキリとするというメリットがあります。 一時期は日本でもフラップ式ドアハンドルが多く採用されていましたが、グリップ式と違い、ドアハンドルを掴む際に爪がボディに当たりやすく、グリップ式ほど救助の際に開けづらいなど、デメリットが注目されるようになったため、採用車種は減りつつあります。 デザイン面でドアハンドルが目立たないことから、クーペなどのスポーティなモデルで採用されることが多いです。 特にスポーティさが重視される車では後部座席のグリップ式ドアハンドルはデザイン面で忌避されるため、「ホンダ・ヴェゼル」や「日産・ジューク」などのようにリアウインドウ部分(Cピラー付近)と一体化させたフラップ式ドアハンドルが出てきました。 そうすることで2ドアクーペのようなスポーティなデザインを持ちつつも、4ドアの利便性を共存させることができました。
「ポップアップ=飛び出す」ドアハンドルということで、普段はドアに格納されており、ハンドル表面を押したり、ドアロックを解除するとドアハンドルが飛び出して、それを引くことでドアを開閉する仕組みになっています。 フラップ式は、手を差し入れるための「くぼみ」ができてしまいますが、ポップアップ式の場合、ドア(ボディ)にハンドルを埋め込むことができるため、フロントドア含めて全てのドアハンドルをポップアップ式にすれば、ボディを完全にフラットにすることができ、最もデザイン面で目立たない構造です。 フラップ式は大衆車と呼べる価格帯の車種でも採用されることがありますが、ポップアップ式は「ランボルギーニ・ウラカン」「テスラ・モデルS」など、高級なスポーツカーなどで採用されています。
「ハンズフリーオートスライドドア」は厳密にはドアハンドルではありませんが、ドアハンドルの進化したひとつの形として紹介しておきます。 2016年に販売開始された「日産・セレナ(5代目)」には、通常のドアハンドルとは別にドア下部にセンサーが搭載されており、車体の下に足を差し入れることでスライドドアが開く、「ハンズフリーオートスライドドア」がオプションとして設定されています。 これにより、両手が買い物袋で塞がっているときや、子供を抱きかかえている時などでも、足だけでドアが開閉できるため、日常生活においてなかなか便利です。
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