2017/08/28
アクティビティ向けの車と聞いて、多くの人が思い浮かべる車のタイプといえば、「SUV」でしょう。
「SUV」は「Sport Utility Vehicle」の略で、直訳すると「スポーツ用多目的車」となります。
ここの「Sport」 は、「スポーツアクティビティ(川遊び・サーフィン・スキーなどの、活動的な遊び」のことを指します。
SUVはアメリカで産まれた自動車のジャンル(タイプ)で、スポーツアクティビティのための車ということで、悪路走破性能に優れている車種が多いです。
SUVで多くの車種に共通するメリットは、
・最低地上高が高いので、デコボコ道を走ってもボディ下部を擦らない
・タイヤのサイズが大きいため、障害物の影響を受けにくくなり、直進安定性も高い
・他のタイプと比べて車体・荷室が大きいので、ゆったり座れて荷物が多く積める
・4WDを採用している事が多いので、雪道などにも強い
などです。
逆に共通のデメリットは、
・車体が大きいため小回りが効きにくく、狭い場所での取り回しが悪い
・車体が重い上に4WDの車が多いので、総じて燃費が悪い
・車高が高いので、立体駐車場などで制限を受ける可能性がある
・重心が高いため、カーブでふらつく事がある
などでしょう。
SUVは大きく分けて2種類存在しており、「クロスカントリーSUV」「クロスオーバーSUV」の2つがあります。
SUVのうち、ラダーフレーム(はしご型フレーム)を持つものを、クロスカントリーSUVと呼びます。
クロスカントリーとは未舗装の道(=オフロード)を指す言葉で、クロスカントリーを略して「クロカン(車)」と呼ぶこともあります。
その名の通り、未舗装の道でも進入し、走破するために様々な工夫がされており、後述するクロスオーバーSUVとは違ってラダーフレームを採用しているため、多少衝突したくらいではびくともしない頑丈さが特徴で、オフロードでも難なく走破する能力を持ちます。
SUVはその目的から悪路走破性能が高い傾向にありますが、クロスカントリーSUVは特に高い性能を持つため、「本格的なSUV」等と表記される場合、基本的にはクロスカントリーSUVの事を指していると思われます。
クロスカントリーSUVの代表的な車種は、「トヨタ・ランドクルーザー」「スズキ・ジムニー」「三菱・パジェロ」などです。
●トヨタ・ランドクルーザー
トヨタのフラグシップSUVとして長年販売されているのが「ランドクルーザー」です。30年以上前の中古車が未だに市場に出回り、なおかつ問題なく走行できる車両であることから、その頑丈さは折り紙付きであるということがわかります。
●スズキ・ジムニー
1970年に初代が発売され、現在に至るまでたった2回しかモデルチェンジをしていないという、非常に長いモデルライフを持つ車で、軽自動車では珍しいラダーフレームと、4WDという組み合わせを昔から固持し続ける硬派な車です。
クロスカントリーSUVの中で最も小型・軽量で、純粋な悪路走破性能はSUVの中でもトップクラスで、クロスカントリー競技のベース車種としても使用されています。
●三菱・パジェロ
パジェロは、1990年代のSUVのブームで販売台数を大きく伸ばしました。
「関口宏の東京フレンドパークII」というTV番組でパジェロが賞品になっていた際は、「パジェロ!パジェロ!」の掛け声があり、番組の代名詞と言えるほどに有名で、その掛け声で車種名を覚えたという人も多いのではないでしょうか。
SUVのうち、モノコック構造を持つものを、クロスオーバーSUVと呼びます。
クロスオーバーとは、「複数のタイプの組み合わせ」という意味で、セダン・ハッチバック・ステーションワゴンなどと、SUVを組み合わせた車種がクロスオーバーSUVです。
クロスカントリーSUVはラダーフレームを採用していて悪路走破性能に特化していますが、クロスオーバーSUVはモノコック構造のためボディが歪むほどの酷い悪路には対応できないものの、街乗り(オンロード)での快適性はクロスオーバーSUVに軍配が上がります。
クロスオーバーSUVは最近の流行りであり、同じメーカーのラダーフレームSUVよりも売上が高い車種も多いです。
クロスオーバーSUVの代表的な車種は、「トヨタ・ハリアー」「スズキ・ハスラー」「スバル・レガシィアウトバック」などです。
●トヨタ・ハリアー
「ハリアー」はカムリをベースとして、「高級セダンの乗り心地・快適性を兼ね備えたクロスオーバーSUV」をコンセプトに開発されました。
最近では高級クロスオーバーSUVは各自動車メーカーがこぞって出している人気ジャンルですが、ハリアーはその人気の火付け役と言えます。
●スズキ・ハスラー
「ハスラー」は軽トールワゴンとSUVのクロスオーバーで、可愛さと格好良さを併せ持つデザインから、女性にも男性にも人気の車種です。
その人気ぶりは、スズキが8年ぶりに軽自動車の年間販売台数1位を奪還するきっかけにまでなりました。
●スバル・レガシィアウトバック
「スバル・レガシィツーリングワゴン」をSUV風にアレンジした「スバル・レガシィグランドワゴン」が日本におけるクロスオーバーSUVの草分け的存在で、その後「ランカスター」の名前を経て、現在の「レガシィアウトバック」に改称しました。
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