2015/02/06
現在、日本では約8,000万台の自動車が登録されており、今や一家に二台又は三台の自動車を所有していることもあります。当然、その一台一台にホイールとタイヤが4本付いているわけですが、このタイヤは役目を終えるとその後どうなるのか?
自動車を所有している皆さんはタイヤを取り換えたことがあるでしょう。日本製のタイヤを取り付けた場合、ディーラーでは新しくタイヤを取り付けてから4年前後になった時や、3万キロ前後にてタイヤの取り替えを勧められます。車種によっても違いますが、ミニバンや軽自動車の前輪は劣化しやすいと言われています。メンテナンスをしない場合は1年~2年で取り換えなければならない場合も!
主にタイヤが処分される時は、例外を除いて下記の2点でしょう。
1 自動車を廃車にした場合(事故などを含む)
2 新しいタイヤに取り換えた場合(パンクなどを含む)
今、日本での廃タイヤの総発生本数は、なんと9,000万本程度。重量にして約100万トン程度のタイヤが年間処分されています。廃車の発生台数や事故発生台数が多いとは言え、年間9,000万本は非常に多い数字と感じますね。
また、タイヤは以前に不法投棄が多く社会問題となった時期もあり、現在はこれを防ぐ手段として「マニフェスト」と呼ばれるシステム(管理表)を使って、最終処分者などが分かる様になっています。
まず、廃タイヤのリサイクル率は約90%。回収されたタイヤの多くは、専門の廃タイヤ処理業者に引き取られ、適正な処理がなされます。通常、タイヤを処分するのには費用が発生します。
それでは、処分された廃タイヤはどんな物に生まれ変わるのか?形態別にまとめてみました。
約40% 製紙
約15% 中古タイヤ
約10% セメント焼成用
約10% 再生ゴム・ゴム粉
約9% 流通在庫
約5% 再生タイヤ代用
約5% ガス化炉
約3% 製鉄
約2% タイヤメーカー工場
※引用:日本自動車タイヤ協会
廃タイヤは、石炭の代わりとして再利用するコジェネレーション・システムなどが開発され、石炭とタイヤチップを混燃させる方式などが採用されています。これにより、通常の石炭ボイラーと比べてNox(窒素酸化物)の発生が少なく、SOx(硫黄酸化物)は、脱硫装置により排出量が少なくなるため、環境に優しい低公害型発電システムとして注目されています。 これらを通じて、エネルギーなどの二次的な原材料として活用することができることから、持続可能な社会の現実という目的において廃タイヤは貴重な資源としての価値があると認識されています。
自動車のタイヤは、さまざまな場所でさまざまな物にリサイクルされています。それは、自動車関連の事業のみならず、他事業や多分野に至るまで活用され、今は廃タイヤも無駄にしないというスローガンを掲げ取り組んでいる企業も多数。 カーネクストも自動車関連のリサイクルを通じて地球環境に貢献して参ります。
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