2016/06/17
中古車の価格表には必ず走行距離が書いています。これは購入する側にとって、この車があとどのぐらい走れるのかを考えるための重要な指標になります。また、価格の面では、走行距離が短ければ高くなり、走行距離が長ければ安くなる傾向にあると思います。
そもそも車に寿命があるのか、ということなのですが、日本では約10万キロの走行距離が車の寿命であるといわれています。ディーラーでは、10万キロを超えた時点で買い替えを薦められることも多いですよね。この10万キロという数字ですが、これが車の寿命であるということは一概には言えません。確かに10万キロ以上走っていると、修理が必要になる部分が出てくることはありますが、性能の高いとされる日本車であれば走れなくなるということはほとんどありません。実際に海外では、輸出された日本の中古車が整備も無しに20万キロ~30万キロ以上走行しています。ですので、10万キロ以上走っているから、この車はダメだと考えるのは少し早いです。車の理想的な走行距離は年間1万キロと言われていて、これ以上多くても少なくても車に負担がかかってきます。走行距離が短い車であっても、オーナーの使い方が近くまでの買い物だけだったとすれば、エンジンが温まる前に切るということを日常的に繰り返していると予想できるので、エンジンにかなりの負担がかかっていると考えられます。まとめると、車に寿命などはなく、メンテナンス次第でいつまでも乗れるということです。
では、車の寿命を伸ばすにはどうすれば良いのでしょうか。車の寿命を延ばす方法として大切なことが2点あります。まず、保管場所は屋根付きの車庫が絶対的に良いということです。車は日光に直接当たったり、野ざらしにされていると、塗装が剥げてしまったり、タイヤなどのゴム部分の劣化や、細かい部分にサビを引き起こしてしまいます。ですので、雨風に当たらない車庫が車にとっては最適な環境と言えます。次にメンテナンスですが、法定12ヶ月点検を行うことをおすすめします。車検は2年に一回義務づけられていますが、法定12ヶ月点検も一応義務です。しかし、しないからといって罰則が設けられているわけではありません。車を大切にずっと乗っていきたいと思っているなら、こまめな点検がとても大切です。
実際に車が完全に動かなくなるまで乗る人はほとんどいません。大体は、故障して不具合が起きたときや、修理に費用がかなり掛かると判明したときに買い換えを考える方が多いと思います。理由のひとつとしてあげた修理代が高くなる要因ですが、10年超えの10万キロ近く走っている車は修理代が高くなる傾向にあります。メーカーが生産を終了した車に関しては生産終了から8年間は純正部品を製造することになっていますが、それ以降は部品の供給がされないことが多いからです。ですので、供給されなくなった部品に関しては、自身で入手するか、板金塗装屋で作成できるものであれば作成してもらうという形になります。部品の入手が困難になった時点で、寿命だと感じる方は多いでしょう。
日本の車は世界中のどの車メーカーのものよりも耐久性があり、性能が高いと言われています。世界から受けているこの評価は、早くから海外に車の輸出を始めたトヨタ車によるところが多いと考えられます。では、トヨタ車の寿命や耐久性はどのぐらいなのでしょうか。 まず、前提としてトヨタは20万キロ走行が可能な車を設計しているので、本当の意味での寿命を迎えるまで走るとすれば20万キロは走れるということです。また、トヨタは日本全国にディーラーをかまえており、整備工場の多さからすぐに修理ができるという点で寿命が長いといえます。
今回は車の走行距離と寿命の関係性をみてきました。10万キロ超えの車であっても、走らないという訳ではないことが分かっていただけたでしょうか。中古車を購入する際には、今回のコラムを頭の片隅に置いていただいて、年式や、走行距離だけで選ばないようにしましょう。
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