2016/12/19
消防車(消防用自動車)は、道路運送車両法における特種用途自動車のひとつで、火災やその他災害が発生した際に消火活動及び救助活動をするための特殊な装備を持った自動車です。 火災などの災害時に出動するため、緊急車両(緊急自動車)に指定されており、サイレンを鳴らし警光灯を点けている消防車が走行している場合は、一般車両は消防車を優先して通行させる義務があります。 消火活動・救助活動に必要な装備は様々あり、一括りに消防車と言っても色々な種類があります。そのうち主に使われているものを紹介します。
●消防ポンプ自動車 …消防車のうち最も一般的な車両です。消火栓や消火水槽から大量に水を汲み取るポンプが付いており、放水する能力を持っています。
●水槽付き消防ポンプ自動車 …水を汲み取るポンプに加え、水槽も積んでいるため、消火栓などがなくともすぐに消火活動をすることが可能です。
●可搬式ポンプ積載車 …小型のポンプを積んだ消防車で、主に軽自動車をベースに作られます。大型のポンプ車では入りづらい狭い場所でも駆けつけることが可能です。
●化学消防ポンプ自動車 …水は使わず、粉末消火剤や泡消火薬剤で消火する装備を搭載した自動車です。油や化学物質による火災は水では消火できないため、化学消防ポンプ自動車が活躍します。
●ハシゴ車 …大型のハシゴを搭載した自動車です。高層ビルなど、通常の避難が難しい建物での火災の際に、先端部に人が安全に乗れるかごが付いたハシゴを用いて、救助活動を行います。日本で一般的なハシゴ車は30~35mのハシゴを持つタイプですが、最大で55mもの長さになるハシゴ車もあります。また、ハシゴだけでなく、ポンプも併せ持つ車両もあります。
道路運送車両法で、「緊急自動車の車体の色は、消防車は赤色(朱色)、その他は白色」と定められております。 消防車が赤色になった説はいくつかあり、「日本で外国から輸入した最初の消防車(イギリス製と言われています)が赤色だった」「赤色が注意を引く」「赤色は火・炎を連想させる」などです。 各国の消防車の色については、日本・イギリス・オーストリア・スイス・フランスが赤色、ドイツが赤色か紫色で、アメリカは地域(消防局)により色が異なります(白色や黄色など、様々です)。
自動車以外でも消防のために用いられる車両は存在しており、「消防用車両」と呼ばれます。 どのような車両が該当するかと言うと、消防用の装備を搭載した「リヤカー」「自転車」「原動機付自転車」「トロリーバス」「被牽引車」などです。 住宅密集地や山間部の細道など、消防車のような大型の車両では進入することができない場所でも、リヤカー・自転車・原動機付自転車などの軽車両であれば「可搬消防ポンプ」を運び、消火活動することが可能になります。 「可搬消防ポンプ」は小型のため、放水量は消防ポンプ自動車には劣ります。
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