2015/03/17
2009年に始まった「エコカー減税」が注目を集めたことで、ハイブリッドカーや電気自動車が広く一般に知られるようになりました。 2014年12月にトヨタ自動車から水素で走る燃料電池車(FCV)を販売することが決まり、一気にその知名度や関心度が高まっています。 そこで今回は、その「MIRAI(ミライ)」をピックアップして「燃料電池のメリットとデメリット」について、ご紹介したいと思います。
そもそも、なぜ国や自動車メーカーが電気自動車とは別に、燃料電池車を普及させたがっているのでしょうか。 やはりそれに大きなメリットが存在するため、トヨタを始め日産やホンダといった国内主要メーカーがこぞって研究しているのです。 燃料電池(リチウムイオン電池など)自体の値段が高いので車両本体が高額となりがちですが、数年前から国や県市町村によって補助金制度が確立されているため、今では一般高級車並みの水準まで下がっています。 ではメリットについてご紹介します。水素燃料自動車は、圧倒的にあの電気自動車よりも航続距離が長い、そして電気自動車と異なり一定時間の充電が必要ではないという点です。 水素燃料電池車は、当然ながら二酸化炭素は排出しません。さらにガソリン車と比べて倍以上のエネルギー効率を誇っているのです。そのため、ほぼ完成された電気自動車よりも少ない燃料で長く走り、充電時間も(正しくは充填時間)電気自動車に比べてほんの数秒で完了します。 これにより、時間のない移動時間においてもガソリン車以上の使いやすさを発揮する上に、エンジンではなくモーターを使用することで騒音も抑えることが出来、さらには想像以上の始動性と走行性を兼ね備えています。
一方で、水素自動車のデメリットについてご紹介します。基本的にこれから本格的な実用化に向かっている段階なので、問題点というよりは課題がメインとなります。 まず、大きな課題は何と言っても「充填施設(水素ステーション)」の整備です。現在その施設は数カ所しかなく全国的に普及させることが何より重要となり、せめてガソリンスタンドの1/3以上はないと一般化は難しいのが現状です。 その普及にも多くの課題があり、水素の貯蔵や搬送に高額なコストが掛かるため、水素ステーションの整備は大変厳しいものとなっているのが現状です。これを理由に最近のニュースで、大手石油会社が水素ステーションの整備は事情により進められないと発表がありました。 せっかく一般購入が果たせた水素燃料自動車ですが、これでは一般に普及することは出来ません。そこで政府はこの整備に向けて一定の補助金制度を検討しており、早々に施行されるという報道が出ています。電気充電スタンドのように、全国的に普及すると良いですね。
世界をリードする日本の自動車技術は、遂にガソリンを使用しない電気自動車や水素燃料自動車まで開発することに成功しました。 それによって多くの課題や問題点は発生しますが、地球の環境がこれ以上悪化しないことは間違いないため、今後も日本は世界基準となっていくことでしょう。 私たちもその誇りを感じながら、補助金制度を最大限に活用して少しでも貢献していくべきです。
SSL暗号化通信
当サイトではプライバシー保護のため、「SSL暗号化通信」を実現しています。お客様の情報が一般に公開されることは一切ございませんので、ご安心ください。
✕
メーカーを選択してください必須
国産車
輸入車
車種を選択してください必須
年式を選択してください
走行距離を選択してください