2015/05/25
皆さんは、「水平対向エンジン」という名前を聞いたことがありますか? 英語で表記すると「Horizontally-opposed cylinder engine」となりますが、一般的なエンジンは「直列」か「V型」であるのに対して、シリンダーを半数に分けて、それらを左右水平に配置したエンジンです。 振動の何より原因となっているこのエンジン部分を水平位置に改良したことにより、様々なメリットが生まれるようになりました。そこで今回は、水平対向エンジンについてメリットと合わせて説明いたします。
別名ボクサーエンジンとも呼ばれるこのエンジンは、ピストンの左右対称の動きがボクシング選手のグローブを打ち合わせる様子に似ることから、そう呼ばれています。 つまり横方向にピストンが動いて、ピストン同士が互いの力を打ち消しあうため、その結果、振動をより最低限まで抑えることができるのです。 スポーティな車にとって、振動が少ないことは走りの満足度を高めてくれる重要な要素ですね。日本国内主要メーカーを始め、海外でも採用が増えている最大の理由がここにあります。
水平対向エンジンは左右にピストンを配置するために、自然と重心が低い構造になります。自動車にとって重心が低いということは、走りに安定感が増しますので長距離ドライブだけでなく、街乗りでの走りもストレスのないカーライフを実現できます。 また、中心にあるクランクシャフトを左右のシリンダーブロックがはさむ構造になっているため、エンジンブロックの剛性が高いです。あらかじめ剛性が高い分、鉄ではなくアルミを使う余裕が生まれるというメリットも。その結果、エンジンの重量を軽くすることができます。
水平対向エンジンは左右水平にピストンが配置されていることから幅が長くなりがちです。 しかし、シリンダーを短くすることで全幅が長くならないようにしてあります。ショートストロークのエンジンにすることで、高回転が得意な車が完成します。 2010年には従来の水平対向エンジンから約20年ぶりに新規のエンジンが登場しました! 発表されたエンジンは常識を覆すロングストロークのエンジン。従来はショートストロークの水平対向エンジンが一般的でしたが、既成概念に切り込んだ仕様となっています。 国内でも水平対向エンジンを採用するメーカーは増えつつあり、現在では主にトヨタとスバルとなっています。また、この2社は共同開発で「86」を開発した際に水平対向エンジンを搭載しました。トヨタの直噴システムとスバルの水平対向エンジンを組み合わせたスポーツカーとして大ヒットしたことは記憶に新しいですね。
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