2016/03/22
国内ではもちろん世界でもトップシェアを誇るトヨタ自動車のエンブレムは、楕円の中にTOYOTAの“T”が表現されたシンプルなものです。創業当時の社名は「トヨダ」、ロゴや刻印も英語で「TOYODA」、エンブレムは漢字の「豊田」を使用していました。トヨタマークと呼ばれるトヨタ自動車のエンブレムは、1989年10月に創立50周年を記念して発表されました。このトヨタのエンブレムのデザインには、企画からおよそ5年もの時間が費やされました。このことから、エンブレムに込められたトヨタ自動車の想いは並大抵のものではないことが伺えます。楕円の中に“T”が表現されたエンブレムですが、3つの楕円を左右対称に組み合わせています。楕円が持つ二つの中心点は、ひとつがお客様の心を、もう一つがトヨタの心を示しています。そして楕円の輪郭が、二つの心をつなぐ世界を表現しています。また、マーク背後の空間は、「卓越した品質」「期待を超える価値」「クルマの歓び」「革新性」「安全、環境、社会への誠実さ」の5つのトヨタが「お客様に伝えるべき価値」の無限の広がりを表現しています。
エンジンに定評のあるHONDA、社名の由来は創業者の本田宗一郎の姓から名付けられました。HONDAのエンブレムは2輪車と4輪車で異なっており、4輪車のエンブレムはHONDAの頭文字「H」をハンドルのようにあしらったデザインとなっています。また、マーク背後の四角い部分は、三味線の本体の形を表現しているといわれています。創業者の本田宗一郎は、会社を設立する前に一年間何もしていなかった時期があります。趣味の尺八や三味線を弾きながら「新しい時代をじっくり観て考えよう」と思っていたそうです。その時、本田宗一郎は三味線のたった三本の弦から奏でる音色にとても感銘を受けたそうです。その時の感銘を忘れない為に、三味線の本体の形をエンブレムに取り入れたとされています。
ロータリーエンジンや足廻りに定評のあるMAZDA、社名の由来は創業者の松田重次郎の名字だと思われがちですが、実は他にもさまざまな意味が込められています。MAZDAとMazd?という綴りは似ていると思いませんか。Mazd?(マズダー)は古代ペルシアを起源とする宗教・ゾロアスター教で叡智・理性・調和の3つを司る最高神アフラ・マズダー(Ahura Mazd?)から取った綴りです。この神のように、自動車業界のトップを走る企業でありたいという想いから、このMAZDAと名づけられたともいわれています。社名の由来にもあるように、エンブレムにも飛翔や将来への希望が込められています。「フライング・M」と呼ばれるこのエンブレムは翼をモチーフに作られており、MAZDAの更なる発展やスピード感、常に変化することをやめずに革新的に進んでいくという想いが込められています。
このように各社の社名やエンブレムに込められた想いは異なりますが、創業者の想いが各社とも継承され、業界の中で良き仲間として、また、良きライバルとして切磋琢磨することで日本の自動車産業は発展してきたといえます。今後も世界で日本車メーカーが活躍する姿が楽しみですね。
SSL暗号化通信
当サイトではプライバシー保護のため、「SSL暗号化通信」を実現しています。お客様の情報が一般に公開されることは一切ございませんので、ご安心ください。
✕
メーカーを選択してください必須
国産車
輸入車
車種を選択してください必須
年式を選択してください
走行距離を選択してください