ミニバンとは
「ミニバン」は自動車の形状などによる分類されるタイプのひとつで、厳密な定義はないものの、
- 乗車定員が6人以上
- ワンボックスまたは1.5ボックスと言われる形状(ボンネットが無い、または短い)
- スペース効率が重視されており全長、全高、室内長、室内高などが総じて大きい
- 着座位置、運転者の視点が高い
といった特徴を備えている事が多いです。
ミニバンの生い立ち
1975年の東京モーターショーにて、トヨタから「マルチパーパスワゴン MP-1」が出品されていましたが、市販車としての販売はされませんでした。しかしそのコンセプトは今日のミニバンに通じるものがありました。 その後1982年に「日産・プレーリー」、1983年に「三菱・シャリオ」が発売され、日本メーカーでのミニバンの土台が出来ました。 アメリカの方でも1983年に「ダッジ・キャラバン」が発売され、ミニバンの土台となります。 荷室が広い「貨物自動車=バン(VAN)」に比べ(特にフルサイズバン)、小さな車体だったため、これらの車種を指して徐々に「ミニバン」と呼ぶようになります。
「1BOX(ワンボックス)」「1.5BOX」「MPV」って?
ミニバンはその目的(荷室や乗車スペースをできるだけ広くする)のため、ボンネットが存在しないか、あっても非常に短いスタイルが多いです。
1BOX・2BOX・3BOXなどの言葉は、かつてのセダンのように「ボンネット」「乗車スペース」「トランク」など、独立した箱(ボックス)がいくつあるかという区分で、1BOXはボンネットとトランクが存在せず乗車スペースと荷室が一体化した箱が一つだけの車です。 1BOXにはエンジンを乗せるはずのボンネットがありませんが、全高が高くなっており、エンジンは運転席の下部などにあります(エンジンの上に運転席があるタイプは「キャブオーバー」とも呼ばれます)。 1BOXはその構造上、クラッシャブルゾーンが非常に狭く、衝突安全性を確保するのが難しく、セーフティゾーンをかなり高く設定できる大型のトラックを除き、1BOXタイプは徐々に減少し、1.5BOXが増加していくことになります。
1.5BOXというのは、乗車スペースと荷室が一体化した空間(1BOX)と、非常に短いボンネット(0.5BOX)を持つタイプの車で、短いながらもボンネットを有しているため、1BOXタイプよりも衝突安全性は高くなっています。 ミニバン・トールワゴン・軽トールワゴンなどはそのほとんどが1.5BOXの形状になっており、1BOXと1.5BOXを呼び分ける必要がなくなったため、「1.5BOX」という表現が使われることも減ってきています。
他にも「MPV」という呼び方もありますがこれは「Multi Purpose Vehicle」の略で、日本語にすると「多目的車両」ということになります。 荷室や乗車スペースを広く取ることにより、貨物・レジャー・車中泊など様々な用途で利用できるため、そのように呼ばれます。 なお、マツダのミニバンで「マツダ・MPV」という車種がありますが、これはそのままの意味で、「MPV=Multi Purpose Vehicle」という言葉を車種名にしています。
ミニバンの代表的な車種
日本でもファミリーカーとして人気のあるミニバンですが、どのような車種があるでしょうか。 売上のランキングでも上位に入る代表的なミニバンを紹介します。
ホンダ・ステップワゴン
ホンダの代表的なミニバンで、2016年春にハイブリッドタイプが発売されており、一般的な縦開きだけでなく横開きにも対応したリアドア 「わくわくゲート」が特徴的です。
日産・セレナ
2008年から6年連続でミニバンの販売台数首位だった超人気車種がセレナです。 2014年度にヴォクシーに首位を奪われてしまいますが、人気を取り戻すため、最新モデルには様々な改良が加えられています。 その中でもCMなどでプッシュされているのは「ハンズフリーオートスライドドア」で、ドアの下部に足をかざすだけでドアを開くことが可能です。 両手いっぱいに荷物を持ったり、子供を抱っこしている時に助かる機能ですね。
トヨタ・ヴォクシー
セレナから首位を奪ったトヨタのミニバンで、トヨタ・ノアやトヨタ・エスクァイアなどとの兄弟車です。 ノアなどとは基本的にフロントグリルのデザイン等、細かい差異しかありませんが、ヴォクシーはCMにより、「子供思いの父親の車」というブランディングに成功し、人気の車種となりました。
トヨタ・シエンタ
最近のミニバンで最も人気があるのはトヨタ・シエンタです。 ミニバンの中では非常に小型で、他の大型のミニバンと違って日本の狭い道路事情にもマッチしており、更に車体が小さいことで燃費も良いため、人気を博しています。