25年前の日本の国産スポーツカーが海外で爆発的人気!?

クルマの豆知識

厳しい排ガス規制25年ルールとは?

アメリカでは、アメリカ国内において新車で販売された車以外については、製造後25年以上経過していなければ輸入できない通称25年ルールという規制があります。1960年代後半に始まった米連邦自動車安全基準のことで、目的としてはアメリカ車の保護です。また、アメリカでは、厳しい排ガス規制を行っていて、中古車にもこれが適用されます。しかし、25年以上経過した車であれば、旧車、つまりクラッシックカーの扱いとなり、この規制から外れることができるため、輸入が可能となるのです。

今から25年前の車といえば?

今から25年前といえば、日本はバブル期で、各メーカーでスポーツカーが販売されていました。このバブル期に発売されたスポーツカーで有名なものとしては、1989年に登場した日産 スカイライン (R32) GT-Rがあります。GT-Rといえばレースに合わせて作られた特別なエンジンもあいまって当事の日本ではかなりの人気があり、GT-Rが通れば誰もが振り向くような車でした。海外への輸出はなく、日本のみの販売でした。そのような車が輸入規制の対象外と

なったため、古い国産スポーツカーが高値で海外に流出しています。

R32 GT-Rの価格が高騰?

R32 GT-Rは、日本国内の相場だと状態の悪いものでも80万円台で、良好なものであれば500万円程の価格が付けられています。25年も前の車でかなり走り込まれているであろう車にしては高値であるといえます。アメリカでの人気の影響で日本での相場もかなり上がっていることがここからも分かります。アメリカでの売値を見てみると500万~1,000万円という価格が付いています。限定車に限っては3倍もの価格が付いているものもあるようで、ニスモ仕様などに限ってはそれ以上の高騰を見せています。日本の相場から2、3倍の価格が付けられていることからして、アメリカにおいて日本のスポーツカーが旧車としての人気があるということがうかがえます。

なぜ人気が生まれているのか?

なぜ、日産 スカイライン (R32) GT-Rが、海外で爆発的に人気なのでしょうか。1989年に誕生したR32 GT-R ですが、当時はアメリカへの直販が無く、カーマニアにとっては欲しくても手に入れられない、という状況にありました。そして、25年ルールによって製造から25年以上経たなければ輸入できないことから、その状態が長年続いたという背景があります。R32 GT-Rの25年ルールがようやく解除されたのが2014年であり、その時にはアメリカのディーラーが来日し、大量に買い付けた、ということから価格上昇が起きたとされます。また、日本のアニメや、映画の「ワイルドスピード」で登場し、速くてかっこいいのに、故障が少ない日本のスポーツカーがアメリカ人のハートを掴み、相乗効果を生んだと考えられます。

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