2016/07/04
「F1カー」の大きな特徴としては、「タイヤが剥き出しになっている」ことと「タイヤは4つ」ということが挙げられます。「F1カー」のボディは空気抵抗を少なくするために低く作られており、とてもスリムで、一般の乗用車と明らかに見た目が異なります。速いスピードを出すことでボディが浮き上がってしまうのを防ぐため、地面に押えつける役割をするウィング (羽根) がサイドに付けられています。「F1」は速さを競うレースなので、「F1カー」にはとにかく速いスピードが出て止まることができるという性能さえあればいいため、ボディは極限まで細く、エンジンは大きく、ブレーキにはパラシュートが使用されています。「F1カー」の重さは最小で600kgと決められており、一般の乗用車の3分の1程度の重さ、軽自動車より2割軽い程度です。この600kgにはエンジンオイルやドライバーの体重までもが含まれているため、F1ドライバーは体重管理も重要としています。
「F1カー」の平均スピードは時速200km以上、実際のレースの最高速の記録は時速300kmを超えています。レース以外では、最高速用のセッティングを施せば時速400kmを超えることができます。数字だけだと分かりにくいですが、遊園地のジェットコースターがおよそ時速170kmなので、最高速だとジェットコースターのほぼ2倍の速さということになります。とんでもない速さであることが分かります。
「F1カー」は一人乗りと決められています。スピードが出せるように車体は低く細いので、F1ドライバーは単座式という乗り方でレースに挑みます。一般の乗用車は座って運転しますが、単座式だと仰向けに寝ているのに近い体勢での運転となります。運転席はコックピットと呼ばれ、コックピットはドライバー1人でいっぱいになってしまう程度の広さとなっており、それぞれのドライバーの体型に合わせたサイズになっているのです。それぐらいスペースが狭いため、右足でアクセル、左足でブレーキペダルを操作します。時にはアクセルとブレーキ同時に踏んで「F1カー」を操作することもあり、F1ドライバーは高度なテクニックを持っています。
車の運転が得意であっても、「F1カー」を運転するのは難しいものかと思います。ジェットコースターよりも速いスピードに耐えながら運転しなければいけないため、「F1カー」を運転するには強靭な体力や筋力が必要です。「F1カー」のドライバーには、自分の体重の4~5倍もの力がかかっているのです。ヘルメットをかぶっていても、頭は車体の外に出ているので、一般人であれば高速スピードで自分の頭を支えることすらままならないでしょう。
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