ガソリン価格はいつ下がる?支援策の影響は?燃料費を抑える方法

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近年、生活の根幹に関わるガソリン料金が大幅に高騰しています。

原油価格高騰がコロナ禍からの経済回復の重荷になることへの防衛策として、燃料油価格高騰の緩和施策がこれまでもとられてきましたが、令和7年5月22日より新たな「燃料価格支援策」の実施が決定しました。その支援策が、”全国のガソリン料金小売価格の定額引下げ措置を実施する”というものです。

こちらの記事では、5月22日開始予定の燃料価格支援策(燃料油価格定額引下げ措置)や、車の利用機会が多いドライバーが今すぐ始められるガソリン節約術について、詳しくご紹介します。

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現在のガソリン価格はいくら?

令和7年5月1日時点 全国ガソリン価格(レギュラー)
  • 最も高い都道府県で約190.0円
  • 最も低い都道府県で約173.0円
  • 全国平均は約179.2円

前週4月24日の全国平均ガソリン価格(レギュラー)は約171.8円となっていて、平均価格だけで比べてみても8円近く高くなっていることがわかります。また、全国で最もガソリン価格が高い地域といわれる所では、レギュラーガソリンが200円/Lを超えていて、気軽に「給油満タンで」とは言いづらい状況となっています。

ガソリン価格の定額価格引下げ措置

このようなガソリン価格の高騰が続いて、消費者の負担が大きくなっていることを受けて、資源エネルギー庁は令和7年4月に新たな「燃料価格支援策」として、燃料油価格定額引下げ措置の実施を公表しました。

この新たな燃料価格支援策となる「ガソリン価格定額引下げ措置」は、令和7年5月22日から開始となっています。

燃料油価格定額引下げ措置について

ガソリン価格の定額引下げ幅は、旧暫定税率が課されているため10円までとなっています

ただし、制度を実施するにあたって急激な市場価格の変動が起こると流通が混乱する可能性があるため、一度に変動する引下げ幅は最大5円程度に抑え、段階的に価格を移行させる予定となっています。

制度が開始する5月22日から28日までの最初の一週間は、全国平均のガソリン小売価格が約5円引き下がることを目指して実施されます。

燃料価格支援策でガソリン価格はいつ下がる?

今回5月22日から実施される新たな燃料価格支援策は、急激な引下げ措置で市場を混乱させないため、段階的に行う予定となっています。

基準となる燃料油価格は「令和7年4月28日付けのガソリン全国平均価格184.5円」となっていて、ガソリンの定額支援設定額である10円引下げを達成するまで、毎週1円ずつガソリンの小売価格が下がるようにと想定して段階的に実行されます

この段階を踏んだ移行スケジュールから考えると、ガソリンの基準価格184.5円から、10円引下げた目標「175円になるのは7月3日の週」を予定しています。

ただし、引下げ措置が完了するその頃まで給油をしないという選択は難しいと思います。まずは現段階においてガソリンを節約する、給油するといったスタンド選びで、できるだけ負担を減らすことから始めましょう。

ドライバーが実施しているガソリン節約術

ガソリン価格の高騰が続く中、実際に車を利用しているドライバー自身でできる「燃料費を抑えるための節約術」は、どのようなものがあるのでしょうか。カーネクスト公式Xでは、ドライバーの皆さんにガソリン節約術について質問してみました。

2025年4月15日【カーネクストの公式Xアカウント】しらべ

急発進・急加速をしない

質問に答えてくださったドライバーの多くがすでに実施していたガソリン節約術は、「急発進・急加速をしない」というものです。ドライビングテクニックとしても始めやすく、急発進や急加速を減らすことで安全運転にもつながる燃費向上の方法となっています。

基本的なガソリンエンジンの仕組みとして、車は発進時に燃焼を開始するため最も燃料を必要としています。吸気・燃焼・膨張・圧縮というサイクルをスピードが安定するまで繰り返し行うため、安定してエンジンが作動できるまで多くの燃料を必要になります。

また、アクセルを踏み込んで急発進・急加速を行うと、エンジンは負荷がかかるため熱を持ちます。その熱くなったエンジンを冷却するために、冷却水(ラジエーター)部分を循環する仕組みがあるのですが、その循環するためのポンプシステムにも燃料が必要になるでしょう。

このように燃料を使用しすぎないように、ガソリン車の燃料消費率を下げるには、発進時のアクセルの踏み方はゆっくり穏やかにするということが大切です。ドライバーが普段の運転時の目安にと考えるなら、まず、車を発進させるときもエンジンをかけて走行を始めてから5秒かけて、時速20キロまでゆっくり加速するように、穏やかなアクセル操作ができています。

こまめなエンジンオイルの交換

エンジンオイルは、ガソリン車のエンジンにある部品の接続部に使用する潤滑油のことです。このエンジンオイルが劣化してしまうと接合部の摩擦が増えるためエンジンの動きが悪くなります。エンジンの動きが鈍くなると、無理に動かそうとするために必要な燃料が増えてしまうことで燃費が悪くなります。

エンジンオイルの交換目安は、走行距離でいうと5,000kmから10,000kmごとと言われていますが、オイル交換自体はガソリンスタンドやディーラーなどで依頼することができますので、よく車を利用する人は走行距離を目安にして、こまめに交換の依頼を出すようにしておくことをおすすめします。

エアコンの使用を最低限にする

カーエアコンについては、特に気温が高い夏場はどうしても使用頻度が高くなりますので、燃費も悪くなります。しかし、エアコンを使用しないと熱中症の危険もあるほど、夏の車内は気温が上がりやすい構造です。ある程度のエアコンの使用は必要不可欠となるでしょう。

夏場にできる「カーエアコンの使用頻度を下げる方法」は、まず車内の暑くなった空気を外気と入れ替えてから使用することがポイントです。窓を開けて走行しながら、外気導入の機能を使用して換気を行ってから、エアコンの冷房機能を使用するようにしましょう。

ポイント還元や割引等の特典利用

ガソリンスタンドの中には、給油の際にカードを提示するとポイントが溜まったり、割引サービスが受けられるスタンドがあります。ポイントの付与や割引サービスが受けられるかどうかは、それぞれに条件があります。

例えばポイント付与の場合は、2Lごとに1ポイント付与など価格ではなく給油量ごとに付与される場合と、給油料金ごとに付与される場合とがあります。

他にも、ガソリンスタンドでの給油時に特定のクレジットカード決済を利用すると割引があったり、スタンド会員になっていると会員価格での給油価格になるなどの割引サービスを行っています。自宅や車を利用する地域の周辺で、いつも給油するガソリンスタンドを決めている場合は、このような特定の割引サービスが受けられるところを選ぶと、燃料費用の負担を抑えやすいでしょう。

まとめ

こちらの記事では、高騰するガソリン価格による生活への負担を抑えるため、閣議決定によって決められた燃料油価格激変緩和対策について詳しく解説しました。

該当の燃料油価格支援策は5月22日から開始されますが、開始直後にガソリンの小売価格が一気に引き下がるというわけではありません。施策開始から1カ月程度の期間に段階を踏んで定額支援制度への移行が行われる予定となっています。そのため、まずはドライバー自身が実施可能なガソリン使用時の節約術から活用してみることをおすすめします。

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