動かない車の移動方法

クルマの豆知識

バッテリー上がりの車を移動させる

車のバッテリーが上がってしまい、動かなくなることは誰にでもあることです。 その際の対処法として、一番ポピュラーなのは、ブースターケーブルを使用する方法があります。故障車と救援車のバッテリー同士をブースターケーブルで繋ぎ、エンジンを動かす方法です。必要なものとしては、ブースターケーブル、ビニールテープ、軍手、救援車 (トラックは高圧であるため不可) です。救援車には、横か、向き合うように停めてもらいます。軍手をはめて、バッテリーの位置を確認し、ケーブル自体の確認をします。ケーブルに傷があったり、断線していたりしていないか確認しましょう。万一そういったことがあれば危険が伴うため使用はやめておいた方が良いです。 次に一番大切なケーブルの繋げ方を説明します。この繋げる作業はとても危険なので、十分注意が必要です。 故障車のプラス端子と救援車のプラス端子を繋げ、次に救援車のマイナス端子と故障車のエンジンの金属部分などの塗装されていない金属部分をつなげます。そして、救援車のエンジンをかけて5分ほど待ちます。次に、故障車のエンジンを始動します。故障車のエンジンが始動したら、ブースターケーブルを外しますが、外し方は繋いだときの順番とは逆の順番で外していきます。

車検切れの車を移動させる

車検切れの車を運転することはもちろん違反ですので、違反せず移動させるためには、積載車で移動させます。車検切れの車はレッカー車で牽引することはできません。レッカーでは、車検切れの車のタイヤが道路を回転することになり、これが違反にあたるからです。

故障がひどい車や、事故車を移動させる

タイヤがパンクしてたり、全く回らなくなってしまった車はレッカーで吊り上げて運びます。車の大きさや種類によって、レッカーの種類も変わってきます。大きな事故などで、車が原型をとどめていない場合は、ユニック車で運びます。ユニック車とは、クレーンを装備したトラックで、このクレーン部分で、車を引き上げます。ユニック車を使って車を引き上げる場合、車が大きくゆがむ為、車の再使用は難しく、廃車することを前提として考えます。

故障でエンジンがかからない車を移動させる

タイヤには問題ないけれども、故障によってエンジンがかからない車はセルフローダー車で運びます。巻き上げ機で、車を荷台に載せます。

人の力で車を移動させる

燃料切れなどを起こした際の車を少し移動させる方法としては、人の力で車を動かすというものです。ただし、人力なので少しの移動しか出来ません。まず移動させる前に、移動先が下り坂ではないことを確認してください。この場合、安全に停止できない可能性があります。確認ができたら、運転席のドアを開け、すぐにブレーキをかけられる状態にしておきます。停止位置に車止めを設置します。また、手元にも車止めとなるものをひとつ持っておきます。車を移動させる道に障害物が無いように、全て取り除きます。オートマチック車もマニュアル車もギヤをニュートラルにします。車を効率よく動かすには、押すのではなく、タイヤを回すようにします。1つのタイヤを回せば、全てのタイヤが動くようになっているので、車を後ろから押すよりもタイヤに直接、力を加えることが大切です。移動させるときは、最低二人は必要です。一人にはハンドル操作をしてもらいましょう。 今回のコラムでは、動かない車の移動手段をお教えしました。突然の事故や、故障で慌てないためにもぜひこのコラムを参考にしてみてください!

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