2015/10/23
車内で仮眠をする際、エンジンをかけたままにする場合があります。暑くもなく寒くもない春や秋ならば、エアコンをつけなくても快適に過ごせますが、夏や冬はエアコンを作動させるためにエンジンをかけたまま眠るのは仕方のないことかもしれません。但し、エンジンをかけっぱなしにして寝ると、無意識にアクセルペダルを踏んだままにしてしまったり、冬場に車の周囲が深雪に囲まれている状況で排気ガスが車内に流入し、一酸化炭素中毒にかかってしまったり、芝生や雑草にマフラーなどの高温部が長時間触れて燃え出したりといった具合に、生命にかかわる重大な危険性と隣り合わせになる場合があることを知っておくべきです。また、マニュアル車の場合、エンジンを作動した状態で仮眠するには、ギアをニュートラルにする必要があるため、傾斜地に停止している場合、サイドブレーキが緩んで車が動き出してしまうという危険性もあります。
わが国は世界で最も安全な国とされていますが、それは時間と場所などの条件によりけりの面もあります。人目につきにくい場所では、思わぬ犯罪に巻き込まれる恐れもあります。特に、仮眠を取る場所や時間によっては、車上強盗に襲われる危険性もあります。警察に通報すべき事態が発生する場合に備え、携帯電話の電波がつながる場所かどうかを、仮眠する前にあらかじめ確かめておくようにするとともに、ドアロックをしっかりとしておくようにしましょう。加えて、追突事故に巻き込まれないように注意する必要があります。とくに、路肩で仮眠する場合、後方車輌に車線変更を強いるような場所や、カーブ区間、坂道の頂上を過ぎたあたりの見通しの悪い箇所は避けるようにしましょう。
フルフラット機構を使って、座席をベッドのように平らな状態にできる場合は、体への負担は小さいですが、シートを倒して横になるという通常の仮眠の場合、関節を不自然に折り曲げたり、同じ就寝姿勢を長時間続けてしまったりする場合がありますし、血行不良による手足の痺れで目が覚める場合もあります。とりわけ怖いのは、静脈の血管内に血栓ができ、それが肺に移動して動脈閉塞を引き起こす、いわゆる『エコノミークラス症候群』(急性肺血栓塞栓症)です。これが起こると、最悪の場合は命を落とすことにもなりかねません。仮眠する場合には、1時間おきに目覚ましアラームを鳴らすなどし、長時間同じ姿勢で爆睡してしまうことのないように、自分自身をコントロールしたほうがいいでしょう。
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