車を持っていると非常に便利ですが、怖いのは交通事故です。車に乗っているときに、他の車と激しく衝突して大破してしまうこともあるかもしれません。万が一の事故に備えて、なるべく安全性の高い車に乗りたいですよね。
しかし、頑丈そうな車は車両価格も維持費も高そうです。ここでは、安くて安全な車を紹介していきます。
基本的に大きな車や重い車だと衝突安全性が高い
ミニバンやSUV、ステーションワゴンなどの大きくて重い車は、他の車と衝突してしまっても、派手に大破してしまうことはあまりありません。ボディが頑丈にできているので、衝撃を吸収し、内部に伝わる衝撃は小さく抑えられます。そのため、大きい車や重い車に乗っていれば、激しく衝突してしまった場合でも、大事に至らないことが多いです。
特にセダンの場合には、大きくて重いだけでなく安全性の高い形状をしています。エンジンルームが広いため、前方から衝突してしまった場合でも、運転席と助手席の安全性を保てます。また、トランクが独立しているため、後部座席の安全性も高いです。
ステーションワゴンもエンジンルームが広い車種が多いため、前方からの衝撃に対しては強いでしょう。ただ、後方からの衝撃にはあまり強くありません。ミニバンも大きさの割には衝撃には弱いです。また、SUVは外見ほど頑丈ではありません。そのため、タイプ別に見れば、セダンがもっとも安全な車ということになるでしょう。
軽自動車やコンパクトカーなどの小さな車は、多くの人がイメージするように衝撃に弱いです。大きな車と衝突すると大破してしまう可能性があります。特に、軽自動車の後部座席は衝突時の危険性が高いです。軽自動車の場合には、ほとんどの車種で、後部座席のすぐ後ろの近い距離にリアガラスがあり、後ろから追突されると、後部座席にかなり強い衝撃が伝わるのが容易に想像できるでしょう。
軽自動車は維持費が安く燃費が良いため、若い世代の人に好まれます。子育て世代の人でも、軽自動車に乗っている人は多いです。
軽自動車の後部座席にチャイルドシートを取り付けて、小さな子どもを乗せている人をよく見かけますが、それは非常に危険です。軽自動車はボディが薄いため、トラックなどが後ろから追突してきたときに、リアガラスやボディを突き破ってしまう可能性もあります。
小さな子どもを乗せる場合には、ミニバンの2列目シートだと安全でしょう。前にも後ろにもシートがあり、フロントガラスからもリアガラスからも距離が離れています。ただ、3列目シートにチャイルドシートを取り付けてしまうと、やや危険な状態に陥ってしまうため注意しましょう。
大人だけでミニバンに乗る場合も、4、5人までなら3列目シートを空ける形で乗るとより安全を保てます。
軽自動車やコンパクトカーでも安全性の高い車はあるのか
安全性の高い車はミニバンやセダン、ステーションワゴンなど大きな車が多いことから、軽自動車やコンパクトカーは危険だと思ってしまうでしょう。確かに、軽自動車に関しては、規格上の制限があるため、ボディが薄くなりがちで車体の大きさに関しても制限があり、衝突安全性を重視する人にはあまり向かないかもしれません。頑丈な車を求めているのであれば、軽自動車ではなく、ミニバンやセダンを選ぶべきでしょう。
しかし、コンパクトカーに関してはそこまで危険ではありません。ミニバンやセダンと比べると小さい分だけ安全性は劣りますが、ボディはしっかりとした作りの車種も多いです。軽自動車と異なり、エンジン排気量を小さく抑える必要はないため、しっかりとしたボディにして、それに合ったエンジンを搭載できます。そのため、外見は軽自動車とあまり差がなくても、意外と頑丈です。
また、車の安全性を考える場合に、衝突安全性だけでなく自動ブレーキなど、衝突を防止する仕組みも考慮する必要があります。軽自動車では、頑丈な作りにするのに限界がある分、自動ブレーキで安全性を高めている車種が多いです。
自動ブレーキには対車用と対歩行者用があります。対車用の自動ブレーキを備えた軽自動車なら、自分から他の車に衝突するのを防止できるため、運転席と助手席の安全性は比較的高いと言えるでしょう。対歩行者用の自動ブレーキも付いていれば、交通事故の加害者となる可能性も防止できます。
ただ、それでも相手の車から衝突してきた場合には無力です。特に後方からの衝突に関しては、軽自動車で安全を確保するのは難しいでしょう。
コンパクトカーでも、自動ブレーキを備え付けている車種がいくつかあります。小さくてもボディは頑丈で、自動ブレーキまで付いていれば、総合的にみてかなり安全な車と言えるでしょう。
また、コンパクトカーは軽自動車ほどではないものの、車両価格も維持費も比較的安めです。“安くて安全性の高い車”を求めているのであれば、“自動ブレーキを備えたコンパクトカー”がいいかもしれません。
ブレーキ踏み間違い衝突防止アシストやオートマチックハイビームなど、安全性を重視した機能を搭載している車種もあります。
安くてなおかつ安全性の高い車はどれ?
安さと安全性の両方を兼ね揃えた車を購入したいのであれば、軽自動車かコンパクトカーで自動ブレーキを備え付けたものに絞られるでしょう。コンパクトカーならマツダ・デミオ、日産・ノート、トヨタ・アクア、ヴィッツなどの車種が挙げられます。軽自動車ならスズキ・ワゴンR、ダイハツ・タント、ミライースなどが、比較的安全性の高い車種です。
マツダ・デミオは対歩行者用の自動ブレーキは付いていませんが、安全な車として評価の高い車種です。後方からの安全を重視した、ブラインド・スポット・モニタリングやリア・クロス・トラフィック・アラートが付いています。追突されそうになると警報が鳴る仕組みです。駐車場で車をとめるときにも、衝突を防止できます。
日産・ノートは自動ブレーキに加えて、車線逸脱警報が付いているのが特徴です。車線を大幅にはみ出してしまったときに警報が鳴り、事故を防止できます。踏み間違い衝突防止アシストも、オプションで付けることが可能です。高齢者の事故でよく報じられるアクセルとブレーキの踏み間違う事故を防止できるでしょう。トヨタ・アクアやヴィッツにも車線逸脱警報が付いています。
スズキ・ワゴンRはふらつき警報機能が付いている車種です。不安定な運転をしていると警報が鳴ります。ヘッドアップディスプレイを搭載しており、視線を大きく変えずに一目でさまざまな情報を見ることが可能です。
ダイハツ・タントは誤発進抑制制御や車線逸脱警報が付いています。ミライースも誤発進抑制制御付きです。さらに、軽自動車では珍しいコーナーセンサーもあります。車両価格も安く、軽自動車の中ではおすすめできる車種です。
また、ミニバンやセダンも中古であれば安く買えます。小さい車だと不安で予算も少ないのであれば、中古のミニバンやセダンを買うのもいいかもしれません。古い年式なら50万円以下で買えるミニバンもあります。
安全性の高い車に買い替えるのであれば、現在乗っている車は手放すことになるでしょう。
もし中古車としての売却が難しいなら、カーネクストにお売りください。弊社は海外販路での輸出も行なっておりますので、車種によっては他社よりも数十万高く買い取れる可能性もございます。
また、動かなければ無料でレッカー移動も行っていますので、弊社に売却すれば費用は一切かけずに、廃車にすることが可能です。
まとめ
軽自動車やコンパクトカーでも、自動ブレーキなどの安全装備が付いている車種なら、比較的安全性が高いです。軽自動車はボディが薄いですが、コンパクトカーなら小さくても丈夫なボディの車種もあります。
ただ、車に衝突安全性を求めるなら、車体の大きな車ということになりますが、車両価格が高めです。結論として衝突安全性と安さの両方を重視するなら、中古のミニバンやセダンを選ぶべきでしょう。