車離れが進んでいるのは本当?車は無くても困らない?

自動車の困り事

車があれば、いつでもどこでも自由に行けます。公共交通機関と違って誰かに気を遣う必要もありません。

けれども、近年は若者を中心に車離れが進んでいるようです。

本当に車が無くても困らないのか探ってみましょう。

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車離れが進んでいる背景

まずはデータから見る車離れの背景を紹介します。

本当に車離れが進んでいるのか

自動車工業協会(JAMA)の調査によると、2017年度の日本国内における乗用車(普通車・軽自動車を含む)の需要台数は約435万台でした。これは500万台を超えていた1990年度(約509万台)より15%ほど減少しています。ただし、当時と比べて軽自動車は倍増しており、普通車の需要が大幅に落ち込んでいるようです。

軽自動車の需要を押し上げているのは子育て中の女性や高齢者、そして若者です。特に人口密度が低い地方部ほど、公共交通機関が不便なため、日常の足として重宝されています。

また価格や維持費の安さ、運転のしやすさなどから、次は軽自動車へのダウンサイジングを検討しているドライバーも少なくありません。

一方で都市部でも通勤や子育てなど、必要に迫られて車を購入する傾向があります。実際に若者の間でも既婚者は車の購入意欲が高めです。また、免許の取得率も以前と相変わらず7割以上を維持しています。

このことから若者は決して車に無関心ではなく、必要であれば保有したいと考えているのがうかがえるでしょう。以前のように何が何でも車を持ちたがらず、選ぶ車も実用性を重視しているのが、上の世代から見ると車離れしているように見えるのかもしれません。

なぜ車を欲しがらない人が多いのか

国土交通省の「国民意識調査」によると、若者が車を保有したがらないのは、公共交通機関などの代替移動手段があるからというのが一番です。

実際に自転車や、最近ではカーシェアリングの需要が伸びています。上の世代と違って、購入価格や維持費の負担が大きいという理由が多いのも、若者ならではの傾向です。

確かに車は価格が高く、購入後も自動車税や駐車場代、保険料、ガソリン代、車検代などの維持費がかかります。

以前ほど賃金の上昇が見込めない中、車を保有するのはハイリスクなのかもしれません。むしろスマートフォンやファッション、外食にお金を使いたいという傾向が、車よりもはるかに上回っています。

先述のとおり、都市部なら公共交通機関が発達していますし、カーシェアリングも普及していますから、必要なときだけ車を運転するという使い方が可能です。時々デートやドライブ、旅行をするくらいなら、カーシェアリングやレンタカーで十分間に合います。

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車を持っていなくても生活に困らないのか

他の交通手段があったり、費用の節約が目的だったりしても、若者は車を持たないことに不便さを感じないのでしょうか。メリットと共に見てみましょう。

車がないことで不便することは何か

車がないと自由に移動できません。公共交通機関があっても目的地によっては遠回りになったり、乗り換えが必要だったりします。スケジュールは発車時刻に合わせて組まなければいけません。カーシェアリングも返却する時間が決まっており、急に予定が変わっても延長できない場合があります。

子育て世帯にとっては、公共交通機関だと周りの目を気にしながら移動する窮屈さを感じるでしょう。カーシェアリングも迂闊に汚せないため、子どもの行動に気を配らなければいけません。ステーションまでの移動も不便です。天気が悪いとなおさらでしょう。

買い物などで重たい荷物を運ぶのも公共交通機関では一苦労です。カーシェアリングでは自宅で荷物を下ろしてから、ステーションまで返却しに行かなければいけないという煩わしさがあります。

もちろん、地方部で車がないのは物凄く不便です。都市部の比ではありません。なぜなら公共交通機関が限られており、カーシェアリングもほとんど普及していないからです。地方部は、勤務先や食料品店、病院などが数十キロ以上離れている家が、当たり前のように存在します。だから、どの年代も必要に迫られて自動車を保有するのです。

車を持たないことで得られるメリット

車を持たなければ、維持費がかかりません。どの地域で保有するかにもよりますが、最低でも年に10万円、走る距離やローンの有無によっては100万円ほど(月8万円)になる場合もあります。その分を丸々節約できるのですから、これは大きなメリットです。

最近の若者は浮いた分をすべて使い切るのではなく、将来に備えて貯金したり、自己投資したりするなど堅実に運用しています。

また、車があると近い距離でもついつい運転してしまうものです。その結果、運動不足になって肥満の原因になります。車を持たなければ、公共交通機関に乗るのもカーシェアリングを利用するのも、そこまで歩かなければいけません。自然と運動量が増えて健康になれるでしょう。

時間を効率よく使う習慣もつけられます。車があると、いつでも利用できるためダラダラしがちですが、公共交通機関もカーシェアリングも時間が決められているものです。限られた時間を有意義に使おうと、無駄な行動はしなくなります。無駄遣いも減らせて、意外と節約にもなるのです。

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車離れを止める対策ってあるの?

若者をはじめ、車離れによって需要が落ち込んでいるのは事実です。どのような対策をすれば、車離れを止められるのでしょうか。

生活に役立つ機能を車に搭載

軽自動車を購入する理由からも分かるように、最近の若者は車にデザインや運転性能よりも、実用性やコストパフォーマンスを求める傾向があります。つまり、単に運転できるだけでなく、プラスアルファのメリットを搭載すると、関心を持ってくれるでしょう。

例えば自動運転技術です。前方を走る車に追随するクルーズコントロールや、同じ車線を走り続けるレーンキープアシストだけでも、便利さはアピールできます。今後、自動運転が完全化されれば、子育て世帯には重宝されそうです。

また、地震や台風など自然災害が多い昨今は、緊急時に給電機能があると安心です。EVやPHEVなら運転中に蓄電し、エンジンをかけなくても電気を使えます。実際にEVやPHEVの関心は大きく、多少価格が高くても、それに見合うだけの機能があれば、若者も購入しようと考えてくれるでしょう。

車の「所有」ではなく「共有」に目を向ける

カーシェアリングの需要が高まっていることから分かるように、車は従来の所有から共有する方向へシフトしています。もっと気軽に利用できれば、さらに需要は高まり、その中から潜在的に車を購入しようと考えている層を発掘できるでしょう。

現状では都市部での普及が中心ですが、地方部でも需要はあります。例えば公共交通機関で拠点となる駅や空港まで移動し、そこからカーシェアリングを利用できるようにするなどです。全行程でレンタカーを利用するよりも割安ですし、事故や渋滞に巻き込まれたり、体に負担がかかったりするのを防げます。

需要を拡大するためにも、周辺住民の多さだけでなく、利用機会があるところにもステーションを設置したほうが良いでしょう。

まとめ

若者が車を持とうとしないのは、維持費がかかる上に必要性がないからです。

決して車に対する関心を持っていないわけではありません。カーシェアリングなど機会があれば運転します。所有するのは必要性に迫られているときであるため、重視するのは実用性です。

そこに重点を置いた対策をすれば、車離れは止められるかもしれません。

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