車は防音対策で静かになる?その方法と注意点とは?

自動車の困り事

車を運転していると様々な音が室内に入り込んできます。

時には会話を妨げたり、音楽が聞こえづらくなったりするほどで、せっかくのドライブが台無しです。

静かな環境でドライブを楽しむには、どのような防音対策をすればいいのでしょうか。

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車の音がすごい!その理由と改善方法について

車を運転しているとき室内に入り込んでくるノイズは、「エンジン音」「ロードノイズ」「風切り音」「ビビリ音」の4種類です。

エンジン音はそれ自体も大きいですが、エンジンルームの中で反響することにより、さらに大きな騒音になります。ロードノイズは路面とタイヤの摩擦で生じる振動や衝撃が原因。風切り音は走行中に生じる気流によるもの。ビビリ音は路面から伝わる振動やスピーカーの共鳴、パーツ同士の擦れにより発生します。

これらを遮断するのが防音材の役目ですが、軽自動車や小型車などコストパフォーマンスを重視した車には、必要最低限しか使われていません。

逆に高級車であれば贅沢に防音材を使っているので、室内はとても静かで快適に過ごせます。例えばトヨタのクラウンやBMWの7シリーズ、ベンツのSクラスなどが該当します。

遮音と吸音で軽減対策

防音対策が十分でない車でも自分で防音グッズを設置することで、それなりの効果を得られるでしょう。主な対策としては外部の音を室内に入れない「遮音」と、発生源の音を吸収する「吸音」の2種類です。

例えばロードノイズは遮音で防げます。エンジン音を吸音すると室内まで聞こえなくなるはずです。また、吸音にはカーステレオの音楽を外部に漏らさない効果もあります。住宅街や夜間の運転でも気兼ねなく音量を上げられるでしょう。

さらに「デッドニング(deadening)」といって、振動を抑える加工を施すとビビリ音を防げます。いわゆる「制振対策」であり、原因を特定して音が発生しないよう加工するものです。風切り音も同じです。こうした防音加工を施せばコストパフォーマンスを重視した車でも、高級車並みの静けさになるでしょう。

車の防音対策はDIYでもできる?業者に依頼するといくら?

車の防音対策はDIYによって簡単にできるものがあります。

エンジン音対策

エンジン音を抑えるには、ボンネットの裏に静音シートを貼るのが効果的です。例えば120㎝×72㎝くらいの大きさであれば1枚4,000円ほどで購入できます。

これをボンネットの裏で空間になっているところを覆うように貼り、縁をテープで留めるだけです。アルミガラスクロスの不織布がエンジン音を吸収し、反響を防いでくれるでしょう。

ロードノイズ対策

ロードノイズはシートやマットで抑えます。例えばフロアに敷くマットです。厚みがあってロードノイズを吸収するだけでなく、同時に足の疲れも軽減してくれる優れものです。一部の車ではあらかじめフロアのサイズに合った商品が販売されています。自由にカットできるタイプなら1枚2,000~3,000円とお得です。

トランクルームやスペアタイヤの収納スペースもロードノイズを反響させる原因になるので、シートを貼ることで静音化できるでしょう。

予算があればタイヤを「コンフォートタイヤ」に変えると静かになるだけでなく、乗り心地も快適になります。

ただし普通のタイヤに比べると2~3割ほど高く、寿命が短い上に走行性能が落ちる点は要注意です。

風切り音対策

風切り音はドアの周りやボンネットの開口部で発生します。

これらは気流の向きを変える専用のテープやフィンが500~2,000円くらいで販売されており、ミラーやピラー、開口部の縁や隙間に貼るだけなので簡単です。

さらにボディの継ぎ目を埋めると風切り音が発生する余地もなくなります。

ビビリ音対策

ビビリ音を防ぐには擦れ合うパーツの間にモールを押し込んだり、固定されていないパーツやコードをテープで留めたりします。

こちらも1,000円以下で購入できます。ドアの内張りを外さなければいけない場合もあるので、難易度は他の方法より高めです。

音を頼りに発生源を探す必要があるので、特定するのに時間がかかることもあります。

このようにDIYは、ホームセンターやカーショップでこれらのアイテムを購入するなどすれば、5,000~10,000円でそれなりに静音化できるでしょう。

業者に頼むと?

ただし高級車並みの防音効果を目指すのであれば、やはりお金をかけてプロの業者に依頼したほうが劇的な変化を期待できます。

例えばブロアを防音加工するには、DIYだとマットやシートを敷いたり貼ったりするくらいしかできません。プロの業者であれば座席ごと取り外し、既存のカーペットを剥がして、その下に防音材を貼る加工ができます。

さらにフロアやボンネット、トランク以外にも、ルーフやタイヤハウスなど素人では難しい箇所の施工も可能です。特にルーフの防音加工は断熱効果もあってエアコンの効きが良くなります。先ほどの難易度が高い内張りを外すのも業者なら無駄な傷をつけません。

その代わり工賃が加算されるため、車の大きさにもよりますが、フロアだけなら1台あたり7~15万円くらいの費用が、また全体を施工した場合は20~30万円ほどの費用がかかります。本当にそこまでの防音が必要なのか、後述の車を手放すときのことも考えて検討したほうがいいでしょう。

防音対策で査定価格は下がる?廃車から防音材ができるって本当?

DIYにしても業者に依頼したとしても、防音対策した車は純正状態ではないため、そのままでは査定でマイナスになります。だからといって元に戻しても跡が残ればやはりマイナスですし、そのために工賃をかけても査定額で取り戻せる保証はありません。

むしろ防音加工に付加価値を見出すユーザーもいるので、業者によってはプラスになる場合があります。純正に戻すのが容易でなければ、そのまま査定を受けたほうが無難です。売却時のことも考えて防音対策をするなら、最初から高級車を購入したほうが不満は少ないでしょう。

いよいよ値段がつかないときは、廃車買取業者に依頼すると無料で廃車の手続きをしてくれます。そのような車でも海外では需要があったり、パーツを再利用できたりするからです。それで手続きにかかる費用を回収できます。

廃車する際に永久抹消登録するには、車を解体しなければいけません。解体された車は素材別に分けられ、再利用できるパーツは取り外し、鉄やアルミニウムなどの金属やガラスは溶かしてリサイクルします。

残った繊維やウレタンなどは「シュレッダーダスト」になり、かつてはゴミとして埋め立てられていました。その後、技術の進化により大部分をリサイクルするようになりました。経済産業省が2016年度に調べたところによると、その割合は97~98%とされています。つまり1台の車がほとんど捨てられずに再利用されているのです。

その1つが「防音材」で、繊維やウレタンが作る空気の層がバランスよく遮音と吸音をし、さらに効果が長持ちするという優れものです。トヨタ自動車ではこうしたリサイクルの防音材を、プリウスやヴィッツなどの新車に採用しています。もちろんDIYや業者に依頼した防音加工も無駄にならず、同様にリサイクルされるでしょう。

まとめ

車の運転中に発生するエンジン音やロードノイズは、防音材で軽減できます。高級車ならふんだんに使われていますが、そうでない車は後からDIYや業者に依頼して防音加工することになります。

専用アイテムも数多く販売されています。ただし、こうした加工は買取時の査定でマイナスになるのが難点です。

弊社カーネクストでは、防音対策を施してある車でも廃車買取をしています。たとえ買取額がつかなくても廃車の手続きにかかる費用は無料です。廃車後は防音材などにリサイクルして有効活用されます。ぜひご検討ください。

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