車を所有している人であれば、定期的にカーメンテナンスを行うことはとても重要です。カーメンテナンスを怠ると、車の故障につながることもあります。
では、エンジンフラッシングはカーメンテナンスにおいてどれくらい重要なものなのでしょうか?エンジンフラッシングの重要性や、料金などについても解説していきます。
エンジンフラッシングとは?料金の目安は?
エンジンフラッシングを知っていますか?エンジンフラッシングとは、簡単にいうと“エンジン内部を洗浄して汚れを取り除く”ことを指します。
エンジンフラッシングを業者に依頼する時の相場
エンジンフラッシングを業者に依頼する場合は、エンジンオイル添加剤を使う方法と、エンジンフラッシング専用の機械を使う方法があります。フラッシングマシンとも呼ばれています。
専門の業者にエンジンフラッシングを依頼する場合だと、料金の目安は、オイル添加剤を使用する料金が3,000円~、機械を使う料金は6,000円~となっています。
カーショップなどでエンジンフラッシングをすすめられた方もいるかもしれません。エンジンフラッシングと言われても、その必要性などがよくわからない人も多いでしょう。
では必要性とリスクを解説していきますので、確認してみてください。
エンジンフラッシングの必要性とリスク
エンジンフラッシングは、必要なものなのでしょうか?エンジンフラッシングの必要性やリスクについて解説していきます。
これから、エンジンフラッシングを検討している人は、まず行う前にその必要性やリスクについてきちんと知っておくようにしましょう。
まず、エンジンフラッシングは必ずしもメリットがあるものではありません。場合によっては車の故障の原因となってしまうものなので、十分に注意してください。
エンジンフラッシングの必要性は?
エンジンフラッシングについてですが、その必要性についてはどうなのでしょうか?
エンジンフラッシングを行うことによって、エンジンの汚れを落とすことができるので、エンジンがスムーズに回転する、と言われています。また、このエンジンフラッシングをすることで、加速や燃費の向上などの効果が期待できて、アイドリングの安定にも繋がります。
その他には、エンジンを長持ちさせる効果を期待することもできます。このように、エンジンフラッシングにはいくつかのメリットがあります。しかし、エンジンフラッシングには当然ですがメリットだけではなく、リスクやデメリットもあるのです。
エンジンフラッシングのリスク
エンジンフラッシングを行うのは、メリットもありますがリスクもあります。必ずこのリスクについても、しっかりと理解しておいてくださいね。
適度な汚れであれば、このエンジンフラッシングを行うことだけで綺麗にすることができます。しかし、汚れが溜まりすぎている状態では、おそらく、エンジンフラッシングを行なっても大きな効果はありません。
お金と時間をムダにしてしまう可能性のほうが高くなってしまいます。
エンジンオイルの交換をあまりしていない車で、汚れが多くたまりすぎている場合、エンジンフラッシングを行ったことで溜まっていた汚れが浮きだしエンジンの内部の配管に詰まってしまうことがあります。
また、低年式の古いお車の場合はフラッシングマシンを使用し洗浄したために、にじみを止めていた隙間まで洗い流してしまいオイルが滲みだして漏れ出してしまうこともあるのです。
このように、エンジンフラッシングは場合によっては車の故障の原因になってしまいます。
せっかくエンジンを綺麗にしようとしていたのに、よくない結果を招き、故障してしまってはショックですよね。エンジンフラッシングでは、どのような汚れでも完璧に落とせるものではありません。落ちるものと落ちないものがあることは、しっかりと頭に入れておくようにしましょう。
エンジンフラッシングで故障した場合
通常、エンジンの修理を行うとなると、数十万円は軽く必要になってしまう大掛かりな修理になりますので、修理せずに廃車買取に出して新車購入の資金に充てる事が一般的です。なお、その場合には必ず廃車費用が無料で高値査定が可能な業者に申し込みする様にしましょう。
エンジンフラッシングをした方が良い車とは?
エンジンフラッシングをした方が良い車とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
基本的には、定期的にエンジンオイルを交換していると、それほど必要なものではありません。そのような人が行っても、大きな効果を得ることは逆に難しいでしょう。通常、エンジンオイルにはエンジン内部をクリーンにする添加剤が含まれているので、定期的に交換している人は大きな問題にはなりません。
それでは、定期的とはいったいどのくらいのペースのことを指すのか?についてなのですが、3,000~6,000kmに1回、もしくは半年から1年に1回を目安にエンジンオイルを交換していると、エンジンフラッシングをする必要はありません。
エンジンフラッシングを必要とする車は、その逆の車です。つまり、定期的にエンジンオイルを交換していない車には必要ですし、効果が出る可能性も高くなるのです。
また、定期的に交換をしていなかった車として例に挙げられるのは、中古車を購入した場合などです。その際は、エンジンフラッシングを行うのをオススメします。自分の車にエンジンフラッシングが必要かどうかをしっかりと見極めるようにしましょう。
エンジンフラッシングのやり方
エンジンフラッシングのやり方は、いったいどのようなものなのでしょうか?エンジンフラッシングを行う方法はいくつかあります。では、その方法について解説していきます。
エンジンオイル添加剤を使う
よく行われる方法は、エンジンオイル添加剤を使うことです。エンジンオイル添加剤としては、ワコーズなどの商品がよく知られています。
このエンジンオイル添加剤を使うやり方としては、まず、エンジンオイル添加剤を入れます。そして、添加剤を入れてからしばらくの間走行した後に、排出してエンジンオイルを交換します。
このような、エンジンオイル添加剤を使用することによって、パワーを回復することができる、燃費が改善される、エンジンの寿命を延ばすことができる、などの効果が期待できるでしょう。
フラッシングオイルを使う
その他には、フラッシングオイルを使うというやり方もあります。フラッシングオイルを使用したやり方は、それほど難しいものではありません。まずは、フラッシングオイルを入れます。数分から数十分ほどアイドリングをします。その後に、フラッシングオイルを抜いてエンジンオイルを交換するのです。
この際に注意しておきたいのが、このフラッシングオイルは、あくまでも洗浄用のオイルである点です。このフラッシングオイルを入れたままの走行は絶対に控えるようにしましょう。そのようなことをしてしまうとエンジンがダメになってしまう、故障の原因になってしまうという危険性が高いためです。
フラッシングマシンを使う
フラッシングマシンを使用して洗浄液を循環させる方法もあります。これが、マシンを用いた場合のエンジンフラッシングのやり方です。
このようなフラッシングマシンを使う場合には、エンジンを止めた状態で行います。フラッシングマシンを使うというケースは、業者で行われることが多いです。フラッシングマシンを使ったエンジンフラッシングを希望するという場合には、カーメンテナンスショップなどに依頼するのがよいでしょう。
オートバックスなどの業者でも行われているので、エンジンの音が気になるという場合や、エンジンのパワーが以前よりも落ちたと感じるのであれば相談してみるとよいでしょう。
エンジンフラッシングについてよくあるご質問
エンジンフラッシングに関して、よくいただくご質問にお答えします!
Q.エンジンフラッシングとはどんなこと?
A.エンジンフラッシングとは、エンジン内部を洗浄し汚れを取り除くことです。エンジンオイル添加剤を使用し洗浄する場合は、エンジンオイルを交換する際に添加剤を混ぜて注入し走行しながら洗浄が出来るため時間効率も良く、金額もかかりません。専用のフラッシングマシンを使用し洗浄する場合は、整備工場へ預けて一旦古いオイルを抜いて内部に薬剤を循環して洗浄します。特にオイル交換を定期的に行っていない人の車などではマシンを使ったフラッシングが人気のようです。
Q. エンジンフラッシングが必要な車はどんな車?
A.エンジンフラッシングが必要な車とは、エンジンオイルの定期的な交換がされていないため内部に汚れが溜まってしまっている車です。エンジン内部に汚れが溜まってしまうと、燃費が悪くなったり、エンジンのパワーが弱くなってしまいます。また、エンジンのかかりも悪くなることもあります。
Q.エンジンフラッシングにはリスクがある?
A.エンジンフラッシングにはリスクも伴います。エンジンオイルの交換をあまりしていない車で、汚れが多く溜まっていた場合、エンジンフラッシングを行ったことで溜まっていた汚れが浮きだしエンジンの内部の配管に詰まってしまうことがあります。また、低年式の古いお車の場合はフラッシングマシンを使用し洗浄したために、にじみを止めていた隙間まで洗い流してしまいオイルが滲みだして漏れ出してしまうこともあるのです。
まとめ
エンジンフラッシングとは、“エンジン内部を洗浄して汚れを取り除く”ものです。これを行うことによって、エンジンのパワーを回復させることができる、燃費がよくなる、エンジンを長持ちさせることができるなどの効果があります。自分の車にエンジンフラッシングが必要なのかを確認してみましょう。また、すべての車に効果があるというわけではありませんし、場合によっては車が故障する原因にもなってしまう可能性があります。メリットとデメリットをしっかりと理解したうえでエンジンフラッシングを行うようにしましょう。