知っておきたい!車のレッカー移動にかかる費用と安く移動させる方法

廃車のコラム

故障した車を修理したり、廃車にしたりする場合、車はレッカーを使って移動させます。

車を移動させるレッカーの手配はどの業者に依頼すれば良いのでしょうか。
ここでは、車をレッカーで移動させるときに利用できる業者の特徴やレッカーの利用料について解説します。

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レッカー移動すべき車の状態

廃車にするときや車を修理するときは、車の解体工場や修理工場などに車を移動させなければなりません。一般的な車の移動方法というと、車を工場に移動させるときは廃車や修理を依頼する人が車を運転していきます。
しかし、車にトラブルがある場合は自分で運転して車を持ち込むのが難しいでしょう。車の状態が悪く、自ら運転して工場に持ち込めないときは車の前輪を釣り上げて運ぶレッカーなどを利用しましょう。レッカーなどを利用すべきなのはどのようなときなのか、詳しくみていきましょう。

車が故障している

自動車事故などの影響で車がひどく故障しているときや、タイヤがパンクしているときは自分では車を動かせません。このような場合はレッカーを使い、車を釣り上げて修理工場などに移動させます。

また、自走できても、ブレーキやエンジンなどに異常があり、車道を走らせるのが危険なほどに故障の状態がひどいときは、自ら運転して業者に車を持ち込むことは困難です。安全のためにも、故障がひどい場合はレッカーの使用を考えた方が良いでしょう。

車検が切れている

車検が切れている車で公道を走ることは禁止されています。したがって、廃車や修理などのために業者へ車を持ち込むときでも車検切れの車を運転すると道路交通法違反です。よって、長らく乗っておらず車検が切れた車を廃車にする場合や、修理せずに自宅に置いていた車を工場に移動させる場合などは、ロードサービスなどを利用するのが一般的です。

ただし、ロードサービスを利用した場合でも、レッカーは使用できません。レッカーで牽引し前輪を車道で転がして運ぶ場合、タイヤが公道を走行していると見なされて道路運送車両法違反になるためです。そのため、車検切れの車は積載車での移動または、輸送用の仮ナンバーを装着しての移動に限られます。

もし、車検が切れた車で公道を走れば、道路運送車両法で6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科され、6点の違反点数が加算されます。6点の違反点数は、例え動く車だからといって軽率に公道を運行しないように気を付けましょう。

道路交通法による車検切れ走行時の違反点数は、無車検運行の時6点です。また、無車検運行時に酒気帯び運転を行っており、酒気帯び0.25未満であれば違反点数は16点、酒気帯び0.25以上であれば違反点数は25点となり、一発で免許取り消しになります。

車のレッカーを依頼するなら?

自分で車を動かせないときに、レッカーを依頼するならどんな業者が良いのでしょうか。車を移動させたい時のレッカー会社の探し方や、一般的なレッカーの費用相場についてこちらでご紹介します。

ロードサービス会社の利用が一般的

車をレッカー移動させる場合、ロードサービスの利用が一般的となっています。
ロードサービスとはバッテリ上がりや燃料切れ、脱輪、パンク、インロック(キー閉じこみ)などのトラブルが起こったときに助けてもらえるサービスで、利用者の車を移動させるレッカーも備えられています。ロードサービスの会社では、ロードサービスの会員・非会員どちらでも利用できることが多いです。よって、普段ロードサービスを利用していない人でも、故障のときのみロードサービス会社へレッカーを依頼することもできます。

しかし、ロードサービスは会員と非会員で依頼する時のレッカー料金の差が大きいことが特徴です。

大手ロードサービスのけん引レッカー利用料金例(会員)

  • 一般道路(昼間) 15kmまで無料+ガソリン代
  • 高速道路(昼間) 15kmまで無料+ガソリン代

大手ロードサービスのレッカー利用料金例(非会員)

  • 一般道路 1kmごと730円+13,130円(基本料・作業料)+ガソリン代
  • 高速道路 1kmごと730円+21,520円(基本料・作業料)+ガソリン代+高速道路料金+後方警戒車両高速道路代金

上記でご紹介した大手ロードサービス業者の場合は、一般道路での基本料が約8,000円、高速道路での作業料は約16,000円です。夜間20時以降から翌8時までの場合は基本料が2,000円~3,000円程度割増になっています。もちろんロードサービスによるレッカーの利用料金は、ロードサービス会社によって異なりますが、事故車の場合や作業内容、悪天候の場合、特別な作業や部品が必要になる場合は別途の追加料金がかかります。事故車の牽引などで、ドーリー(滑車)を後輪に装着してのけん引をする場合も追加工賃がかかることがあります。

任意保険付帯ロードサービスにレッカーを依頼

ロードサービス会社へ個人で依頼するのではなく、契約している任意の自動車保険に付帯されているロードサービスを利用するという手もあります。このように車輌保険の中に含まれるレッカーであれば、道路走行中に事故で故障した車を最寄りの修理工場に運ぶときなど、突然のトラブルの時も保険会社に連絡をすることで依頼ができるため、ドライバー自身の負担が軽減します。任意保険のロードサービスにレッカーを依頼するメリットは、ロードサービス会社に個人で手配をして依頼するレッカー費用に比べて、レッカー料金が安くなることです。保険会社ごとに付帯の内容は異なりますが、車両保険で保険会社指定の修理工場まで移動するならレッカー無料で移動が可能なところが多いようです。また、指定の修理工場以外に運ぶ場合も距離にすると35~180km以内であれば、レッカーの利用料金がかからないという保険も多くなっています。

ロードサービスではレッカー対応できないこともある

自ら運転して車を工場に運ぶのが難しい場合、ロードサービスにレッカーを依頼する人が多いのですが、ロードサービスではレッカー対応が出来ないと断られてしまうこともあります。

廃車するための移動がレッカー不可の場合も

ロードサービスは基本的に公道を走行中の車に起こるトラブルに対応するサービスです。そのため、事故による修理で運ぶのではなく、修理工場から廃車工場へ運ぶということにはレッカー利用ができないというロードサービス会社もあります。また、事故現場から故障した車を運ぶ際に、修理工場ではなく廃車工場に直接移動させるときも、ロードサービスを利用できないことがあります。

一方で、自宅の駐車場でパンクしたり、キーを閉じ込めたりしたときはロードサービスに救援を依頼できる可能性があります。ただし、自宅でのタイヤパンクやキーの閉じ込め、バッテリー上がりなどは会員価格での利用に回数制限が設けられています。契約期間内で利用回数が上限に達しているときは会員価格でレッカーを利用できないので、注意が必要です。

車検が切れているとレッカー不可の場合も

車をレッカー車で運ぶ場合タイヤを道路で転せて運ぶことになるため、車検が切れている車は違反となってしまいレッカーを使って移動させることはできません。車検切れの車を移動させるときは積載車(キャリアカー)を利用する必要があります。また走行可能な車であれば、移動する道路の管轄の市役所にて輸送用の仮ナンバーを申請すれば、車検切れの車でもレッカー車のけん引を利用して運ぶことができます。仮ナンバーとは車検切れの車の車検を受けるため車検場へ移動する時きなどに、市町村の役所から貸し出してもらうものです。仮ナンバーがあると、車検切れの車であっても申請した移動経路であれば最大5日間公道を走ることが出来ます。そのため、この期間にレッカーで車を工場に移動させるのであれば、道路運送車両法違反になることはありません。

レッカー車と積載車は運び方が異なる
レッカー車とは、事故や故障により動けない車または違反駐車の自動車を牽引する自動車のことです。一般的にはトラックの後部にクレーンを装備したもののことをいいます。レッカー車の場合は、牽引の際に車の前輪または後輪も持ち上げた状態でタイヤを転がし、車を輸送します。

レッカーを依頼する前に費用や条件の確認を

ロードサービスにレッカーを依頼する場合、依頼をする業者によってレッカー料金や引取可能な利用条件などが異なります。また、車検切れの車のけん引等で仮ナンバーを申請してからの引取となると、車の移動をするまでに申請を出すなど時間がかかります。廃車や車の修理でレッカー手配をする場合は、あらかじめ情報を確認し、納得できる条件でレッカーを利用しましょう。

解体予定の車なら廃車買取業者にレッカー依頼

年式も古くボロボロの車、故障して不動になった車の廃車を予定されていて、車の移動にレッカー車手配が必要な場合、ご自身でレッカー依頼して解体業者へ運ぶとなると運搬費用がかかります。前述したとおり、レッカー費用はどのロードサービス会社に依頼するかどうか等によって費用に差はあるものの、決して安くありません。このように廃車する予定があり車の運搬も必要な場合、廃車買取業者に依頼されることをおすすめします。

故障車や古い車も廃車買取業者は引き取ってくれる

故障で動かない車や古い車、走行距離が多い車は中古車としての価値は付きづらく、あまり高く売れません。ディーラーによる下取りや中古車専門店の買取査定にはあまり期待できないでしょう。
しかし、廃車から取ったパーツをリサイクルし販売する廃車買取業者にとっては、故障車や古い車、走行距離が多い車であっても価値があります。そのため、ディーラー下取りや中古車専門店買取で売れなかった車も、廃車買取対象となり引取り対応も合わせて依頼できる可能性が高くなっています。

廃車買取業者に依頼すると無料でレッカー移動してもらえる

事故や故障による不動車などレッカー移動が必要な車を廃車するために、ロードサービスを利用して解体工場に持ち込むと運搬のための費用がかかります。一方で、廃車買取業者ではレッカー移動が無料サービスに設定されているところが多く、中には移動にかかる費用だけでなく、廃車手続きの代行費用などの手数料も無料で行っている業者があります。廃車予定の車によっては、事故車や不動車であっても買取がつく可能性もあり、レッカー費用がかからないだけでなく、廃車買取によってお金がプラスになるかもしれません。特に、古くて中古車市場では価値がないと思われる車も、廃車買取市場では年式が古いからこそ人気があるという場合もあります。

また、廃車買取業者は自宅にある車もレッカーで引き取りにいくことが出来ます。ロードサービス会社の場合は基本的に自宅の車を直接解体工場にレッカー移動は出来ませんが、廃車買取業者なら保管場所までの引取り対応が出来るため、自宅に保管している方も安心して依頼することが出来ます。

走行不可の車も買い取ってもらえることもある

ディーラーの下取りや中古車専門店の買取査定では、買取を断られることもある走行不可の車でも、国内外に車の販路がある廃車買取業者であれば買取出来ることがあります。特に海外では、日本の中古車は「整備技術が高く安心できる」「シンプルな設計で修理がしやすい」など人気があります。そのため海外への販路がある業者であれば、走行不可車も修理して走行可能な車へと組みなおし海外で再販を行うことが出来るのです。また、海外販路としては修理用のパーツを解体後輸出しても価値があります。

廃車買取業者にとっても車輌状態として傷が少ない車や故障がない車、年式が新しく走行距離も短い車などは、車としてだけでなく修理用のパーツとしても価値が上がるため、高額で買い取ってくれる可能性がより高くなります。

廃車買取のカーネクストは、レッカー移動が必要な車の引き取りでも、全国対応による引取費用無料で、廃車手続き代行費用も無料になっています。車検が切れた車、故障車や事故車の廃車を悩んでいて依頼したいときはカーネクストでぜひ一度査定を受けてみてください。

車のレッカー移動についてよくあるご質問

車をレッカーで移動する時の手配先の探し方や、レッカーにかかる料金など、車のレッカーに関してよくいただく質問にお答えします。

車検が切れてから置いたままの車があり、原因不明ですがエンジンがかかりません。廃車をしようと思うのですが、エンジン不動の車のレッカー代は高くつくのでしょうか?

A.車検切れのお車で、エンジン不動のお車の廃車を希望されているということでしたら、無保険の状態ということが想定されます。このように車検切れ・エンジン不動車のレッカーとなると、牽引のレッカーによるロードサービスでは仮ナンバー取得をしなければ牽引ができません。廃車をお考えでしたら、廃車買取を行っている業者への買取依頼がおすすめです。カーネクストは廃車を専門に扱っている業者で、車検切れの車のキャリアカーによる引取費用と、廃車手続き代行費用どちらも無料で廃車が出来ます。

車を買い替えることになり、自賠責保険に加入し車検をとりました。任意の車両保険に加入するか悩んでいます。任意の車両保険に加入するメリットは何かありますか?

A.車両保険は任意のため必ず入らなければいけない強制保険の自賠責保険とは異なります。ただし、自賠責保険は人身事故を起こしてしまった時の対相手への損害賠償補償のみの保険となり、物損事故や自損事故の補償はないのです。運転時のお守りとして車両保険に関しては、加入を検討されることをおすすめします。また、任意保険のため、車両保険は補償内容や保険料などを見て個人で選ぶことが出来る保険です。その中で、ロードサービス付帯がされている保険を選んでいただくと、走行中の故障や事故の際の牽引レッカーの手配等を保険会社に依頼することが可能になり、負担が軽減します。また、ロードサービスを単独で依頼するよりも、車両保険付帯のレッカー費用の方が安く抑えることが出来る場合が多くなっています。運転をしているドライバーに非がなくても、事故に巻き込まれてしまうこともありますので、安心のために検討をされてみることをおすすめします。

走行中に事故にあい車が動かなくなりました。現地から保険のロードサービスを使って指定の修理工場まで運びましたが、見積もりをとったところ修理費用が高く経済的全損扱いに。保険会社と話し廃車をすることになりましたが、修理工場から廃車先までの移動には保険のロードサービスが使えないようです。どのようにレッカーを手配するべきでしょうか?

A.任意の車両保険に付帯されているロードサービスには、移動が出来る距離やロードサービスの利用回数などに制限を設けていることもあるようです。今回のように一度ロードサービスを利用している場合は、保険会社次第ではロードサービスの利用をせずに廃車先まで運ぶ方法を検討する必要が出てきます。もしも買い替えですでにディーラーに下取りで引き渡す予定がある場合であれば、最寄りのロードサービス会社へ事故により動かない車の輸送を依頼する必要があります。ただ、まだ廃車先は未定であるならば、事故車買取を行っている業者への見積もりをとることをおすすめします。事故車買取を行っている業者では、事故によって動かない車、故障してしまった車の引き取りを行うことを前提に承っている場合が多く、レッカー手配に関しても任せやすいことが特徴です。また、事故車の場合、骨格等に損傷があると事故歴・事故修復歴車となり中古車としての買取がつきづらい傾向にあるため、事故車買取後の販路がある業者へ買取を依頼し、レッカー手配や廃車手続き代行費用が無料の業者へ任せることが出来れば、お得に廃車も可能でしょう。

まとめ

自動車事故などで故障した車を廃車にする場合、レッカーを使って車を移動させなければなりません。レッカーはロードサービス業者などに依頼できますが、費用がかかるため、節約したいときは廃車買取業者を利用すると良いでしょう。

廃車買取業者を利用すると引取りに費用や手間がかからず、場合によってはディーラーや中古車専門店に売れない車も買い取ってくれます。

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