中型免許とは?中型免許を取得する方法や取得期間、費用について

自動車の困り事

運転手の求人募集を見てみると、必要な資格欄に中型免許と記載されているのを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。運転できる車の大きさによって、車の免許はいくつかの種類に分けられています。例えば11人乗りのマイクロバスの運転手をするには、中型免許が必要です。

中型免許で運転できる車の大きさはどのくらいなのでしょうか。中型免許の取得をする方法、中型免許を取得するために必要な期間や費用はいくらかかるのかなど、こちらでは中型免許について気になることを詳しく解説していきます。

中型免許でどのくらいの大きさの車を運転できる?

前述したように、11人以上が乗車できるマイクロバスを運転するには中型免許を持っていなくてはいけません。また、中型と名称に入っているものの中型8トン限定免許では、11人以上乗車できるマイクロバスは運転出来ません。2007年の法改正以前に取得されている中型8トン限定免許の場合は、持っていても11人未満の車しか運転出来ないのです。こちらで中型免許を持っていると運転出来る車について詳しく解説します。

中型免許はトラックやマイクロバスを運転可能

現行の免許制度では車の大きさにより免許が4段階に分かれています。小さい順に普通、準中型、中型、大型免許です。中型免許は大きい方から2番目という位置づけになっています。

運転免許ごとに運転出来るかどうかの車の大きさは、車両総重量と最大積載量、乗車定員で区分されます。中型免許があれば車両総重量が11トン未満で最大積載量6.5トン未満、乗車定員29人以下の車を運転できます。

中型免許を持っていると運転出来る車の区分は
車両総重量 11トン未満
最大積載量 6.5トン未満
乗車定員 30人未満

中型免許がないと運転出来ない車は、一般の自家用乗用車と比べるとかなり大きな車両になります。免許の名称が中型というと大きさも中くらいの大きさと考えてしまいがちですが、大型トラックやバスよりも一回り小さいくらいの車と捉えます。一般の自家用乗用車で中型免許が必要なほど大きい車はありません。どちらかというと中型免許は、お仕事で大きな車を運転する人に必要となる免許です。具体的にはマイクロバスや4トントラックなどが挙げられます。そのため、トラックによる運送を行う業者の求人では、必要な資格として中型免許を挙げるケースが多くなっているのです。また、ゴミ収集車や消防車などを運転するのも中型免許が必要となります。

お客様を載せるなら二種免許が必要

中型免許には中型一種と中型二種があり、中型免許という名称が使われる場面としては中型一種の方を指していることが多いです。料金を取ってお客さんを乗せる定員29人以下の中型バス・マイクロバスでの送迎には、中型二種免許が必要となります。コミュニティバスや、中型観光バス、幼稚園やホテルの送迎バスなどにも中型二種免許が必要となります。

運転免許証に「8tに限る」と表記されている免許は

中型免許を持っておらず、普通免許だけ持っている人でも、免許証に中型と記載されている人もいるでしょう。その場合には有効期限の欄の下に「中型車は中型車(8t)に限る」という表記があるはずです。これは、中型免許の制度が2007(平成19)年に創設された比較的新しい制度であることが関係しています。

現在2021(令和3年)年時点で取得された普通免許で運転できるのは、車両総重量が3.5トン未満の車です。しかし、中型免許の制度が創設される前までは、普通免許で車両総重量が8トンまでの車を運転することが可能となっていました。そのため、中型免許制度施行前に普通免許を取得した人が突然運転ができなくなって困る事がないように、このような措置が取られているのです。

「中型車(8t)に限る」の表記がある場合には、車両総重量だけでなく最大積載量と乗車定員も中型免許制度施行前の普通免許の基準に合わせられていますので、最大積載量が5トン未満で乗車定員は10人までの車であれば運転が可能です。

中型8トン限定免許を持っていると運転できる車の区分は
車両総重量 8トン未満
最大積載量 5トン未満
乗車定員 10人以下

この中型8トン限定免許は、4トントラックであればほとんど運転可能ですが、マイクロバスは運転できません。4トントラックも装備品や荷台の形状などによっては積載量を超えてしまうため運転できない場合もあります。また、就職活動時など履歴書の資格欄に記載する場合にも、8トン限定免許であることを明記しなければなりません。

この中型8トン限定免許を持っている人が、中型免許を取得する方法は普通免許を持っている人とは少し違います。そちらも次項でご説明します。

中型免許の取得方法や期間、取得にかかる費用は?


中型免許を取得するには、いくつかの条件を満たしていなければいけません。まず、第一条件として普通免許を取得してから2年経過している必要があります。また前述したように、中型8トン限定免許を持っている場合、中型免許の取得方法が異なります。それぞれの免許の取得する方法や期間を見ていきましょう。

中型免許を取得できる条件とは

前述のとおり、中型免許を取得する第一条件として、普通免許または大型特殊免許を取得していることと、いずれかの免許を取得してから2年以上が経過していなければいけません。例えば交通違反等で免許停止期間がある場合は、その期間を除いて2年以上経過している必要があります。

普通免許も大型特殊免許も取得せず、初めに中型免許を取得することはできません。中型免許を取得出来るまでに免許保持期間が2年必要ということは、普通免許を取得できる年齢が18歳以上であるため、中型免許を取得できるのは20歳以上ということになります。

中型免許取得条件の運転適正検査の内容は
年齢 満20歳以上であること
視力 両目の視力が0.8以上、左右それぞれの視力が0.5以上であること(眼鏡等による矯正可)
深視力検査(三棹法)奥行知覚器で2.5メートルの距離で3回測定し、平均の誤差が2cm以内であること
聴力 10メートルの距離で、90dbの警音器の音が聞こえること(補聴器使用可)
運動能力 自動車の運転に傷害を及ぼす身体障害がないこと
色彩識別 交通信号機の赤色・青色・黄色を識別できること

中型免許取得の方法は2通り

普通免許又は大型特殊免許を取得して2年以上経過している場合、中型免許を取得する方法は2通りあります。

一般的に選ばれている方法としては、自動車運転教習所に入校するか、合宿免許で取得する方法です。教習所または合宿免許では、講習を受けてから卒業検定に合格する必要があります。教習所や合宿免許を利用する場合は、普通免許を取得する時に比べると講習時間が少なくなります。

もう一つの方法が、教習所や合宿免許には通わず、直接運転免許試験場で試験を受ける方法です。一発試験といわれる方法になり、技能試験を受けるため試験場で試験車を借りるため試験車使用料が必要になります。費用面でいうと一発試験は当日の学科講習受講料と手数料のみになるため、最も費用をかけずに取得出来る方法にはなりますが、試験場での審査は厳しく難易度が高いといわれており、不合格の場合はその都度受験料がかかってしまうため、最終的に効率的でない方法となる可能性が高くなります。

中型免許の取得にかかる費用の相場

中型免許の取得方法ごとにかかる費用の平均相場をご紹介します。ただし、教習所や合宿免許は地域や教習所のキャンペーン等によって講習費用が前後します、教習所の口コミサイトなどもありますので、前もって費用を確認してからの入校をおすすめします。

運転教習所 20万円~25万円
合宿免許 14万円~17万円
一発試験 4万円~
中型免許取得のため教習所に通学した場合の期間
教習所や合宿免許を利用した場合、一日に受けることが出来る技能教習時間は2時間までと決まっています。最短日数のなかに教習の他、みきわめ検定や修了検定、卒業検定も含まれています。合宿免許の場合は教習所での取得期間に比べると最短8日~と短期間で取得可能になっています。
普通免許区分 学科 技能 最短日数
MT 1 15 10日から
AT限定 1 19 13日から

教習所で卒業検定に合格した後は、免許センターで適性試験を受けて問題がなければ、中型免許が交付されます。

中型8トン限定免許保持なら限定解除が可能

中型8トン限定免許を持っている人が中型免許を取得する方法は、限定解除といわれる方法です。
普通免許や大型特殊免許を取得して2年以上経過後に取得する時と比べ、必須の技能教習時間も少なく、費用も少なく取得することが可能です。

8トン限定解除のため教習所に通う場合は、自動車運転教習所で限定解除講習を受け、卒業検定に合格すれば限定解除が出来て、運転免許証の条件欄から限定の文言がなくなります。限定解除講習の内容は、学科教習はなく技能教習のみで、技能教習時間は5時限となります。

技能教習(カッコ内はAT限定) 5時限(9時限)
最短日数 4日~(6日~)
教習所費用 8万円~11万円前後(10万円~13万円前後)

8トン限定解除の講習を受ける場合、もともとオートマチック車限定の8トン限定免許を保持している場合は、上記のように技能教習時限が少し増えます。そのため費用も少し高くなります。MT、AT車限定の8トン限定解除を受講し卒業検定に合格した後は、免許センターで特に試験などを受ける必要はありません。

また、8トン限定免許の限定解除についても試験場で一発試験を受けて合格すれば教習所に通わず取得することは可能です。ただし、こちらも難易度が高いためあまりおすすめできません。期間も費用も少なく、無難に取得出来る方法ですので、教習所での取得をおすすめします。

中型免許と準中型免許の違いとは

準中型免許は、平成29年3月12日の道路交通法改正時に新設された新しい免許区分です。これにより、普通免許で運転可能な車両の範囲が狭められ、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満等の自動車を運転できる車の免許として新設されました。

準中型免許を持っているとできること

準中型免許で運転可能な車は、車両総重量が7.5トンで最大積載量が4.5トン、乗車定員が10人以下です。普通免許と中型免許の間に位置づけられる免許になっています。中型8トン限定免許よりも、運転可能な車の範囲が僅かに狭くはなっています。準中型免許と中型免許の区分を比べると以下の表になります。

準中型免許 中型免許
車両総重量 3.5トン以上7.5トン未満 7.5トン以上11トン未満
最大積載量 2トン以上4.5トン未満 4.5トン以上6.5トン未満
乗車定員 10人まで 29人まで
取得年齢 18歳以上 20歳以上(普通免許取得後2年以上)

運送会社で働こうと考える人は、トラックを運転するために普通免許では運転出来ない積載量の車両を運転する免許が必要になります。準中型免許は取得可能年齢が18歳以上となり、中型免許よりも2年早く取得できます。高校卒業後に運送会社で働きたいと考える人は、18歳のお誕生日を迎えれば取得出来る免許ですので、高校を卒業すると同時や、春休み中に取得をするなど可能になります。

準中型免許の制度が新設されたことで、普通免許で運転可能な範囲は、これまでの5トン未満から3.5トン未満に狭まりました。しかし、準中型免許が新設された道路交通法改正時に既に普通免許を持っていた人は、これまで通り5トン未満の車を運転可能となっています。この場合普通免許ではあるものの、準中型5トン限定を条件に記載されます。内容は中型免許が新設されたときの中型8トン限定条件と同様の扱いです。

準中型免許は何故できたのか?

準中型免許が平成29年3月に施行された理由としては、貨物自動車による交通死亡事故の削減のためと若年者の雇用促進のためとされています。

準中型免許が新設されるまでは、中型免許の取得をするには普通免許または大型特殊免許を取得してから2年以上の期間が必要であり、20歳以上でなければ取得できませんでした。そのため、若年層の18歳以上20歳未満の人は取得することが出来ず、貨物自動車の運転手に就くことが出来ないなど就職先が限られてしまっていたのです。

例えば、高校卒業後に運送会社で働きたいと考えている人にとっては、必要資格が足りないという状態になってしまっていました。もしも高校卒業後に運送会社に就職が出来たとしても、20歳になるまでは5トンまでの車しか運転できないとなると、小型トラックの車両総重量5.0トン未満最大積載量3.0トン未満となっていたため、不便を強いられます。

準中型免許は、普通免許の保有をしていなくても18歳から取得が可能です。運転できる範囲が広く、中型免許よりも取得しやすいため、運送業界の人手不足の解消にも繋がることから新設されたのです。

また、貨物自動車の交通死亡事故が多かった要因として、これまでの普通免許では比較的大きなトラックであっても運転が可能になっていました。そのため、特別に講習等を受けずに運転が出来たため事故が多かったことも準中型免許が新設された理由のうちの1つになっています。普通免許で運転できる範囲を狭めて、車両総重量が3.5トン以上のトラックを別免許にすることが、交通事故を減らすことに役立っているのです。

中型免許についてよくあるご質問

こちらでは、中型免許に関してよくいただく質問にお答えしています。今後中型免許を取得予定の方や、現在中型車8トン限定条件のついた免許を持っていて、限定解除を悩んでいる方もぜひ参考にご覧ください。

Q.中型免許があればどのくらいの大きさの車を運転できる?

A.中型免許を取得している人は、11トンまでのトラックやマイクロバスを運転することが可能です。運送会社の求人などで中型免許が必要と書いてあるケースもあるでしょう。ただし中型免許は持っていないものの普通免許を持っていて、免許証に「8tに限る」と表記されている人もいます。この8t限定の表記は、中型免許の制度が平成19年に創設されたため、それまでに普通免許を取得していた人は車両総重量が8tまでの車を運転することが可能となっていたのです。8t限定の普通免許を持っている人は、乗車定員10人まで、最大積載量5t未満と決まっているため、4tトラックで積載量が超えていなければ運転が出来ます。ただし、乗車定員が10人を超えるマイクロバスの運転は出来ません。

Q.中型免許を取得する方法とは?

A.中型免許の取得には、自動車運転教習所に通うか、合宿免許に行くか、一発試験に合格するかで取得することが出来ます。ただし、中型免許の取得条件として、普通自動車運転免許または大型特殊免許を取得してから2年以上経過している必要があります。普通免許の条件として 中型車8トン限定免許を持っている場合は、自動車教習所で限定解除の技能教習を受け、卒業検定に合格することが出来れば限定解除することが出来るため、中型免許を取得することが出来ます。

Q.中型免許と準中型免許の違いって何?

A.中型免許と準中型免許の違いは、運転可能な車の大きさと、取得できる年齢と条件が違います。中型免許を持っている場合、車両総重量11トン未満、最大積載量6.5トン未満、29人以下のマイクロバスやトラックなどの運転が可能です。準中型免許であれば、車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満、乗車定員10人以下の車が運転出来ます。また、免許を取得できる条件でいうと、準中型免許の取得できる人は18歳以上になっていることですが、中型免許の取得は普通免許または大型特殊免許を取得してから2年経過が必須となっています。年齢も20歳以上からです。高校卒業後に運送会社に就職しても、20歳以上になるまで運送用トラックの運転は出来ないということもあり、雇用促進のため準中型免許が新設され、運送業界の人手不足の解消につながっているようです。

まとめ

中型免許は運送業界への就職や転職を希望している人にとって、持っているとかなり役立ちます。中型免許を持っていることを応募条件にしている求人も多く、免許を取得していることで仕事の幅が広がります。

中型免許をとるには、教習所または合宿免許センターで講習を受けるか、一発試験で合格をすれば取得が可能です。また、中型免許の新設前に普通免許を取得していた人なら、普通免許に8トン限定中型車条件が付与されていて、中型免許を同じ区分を運転するには限定解除を行い条件を外すことが必要です。こちらの限定解除の方法は、中型免許を取得する方法比べると時間も費用もあまりかかりません。もしもすでに中型車8トン限定免許を持っている方で、運送業界で働きたいと考えている人であれば、取得しやすくなっていますので限定解除されることをおすすめします。

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