ディーラーの車検はなぜ高い?メリットは?

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車を運転するにあたっては「車検」は切っても切り離せない関係にあります。車検の方法の一つに「ディーラー車検」がありますが、これは費用がかさみます。

そこで、なぜディーラー車検は高いのか、どのようなメリットがあるのかについて解説します。

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ディーラーの車検が高いのは理由がある

車検が高い理由

費用の内訳を理解すると、ディーラー車検が高額な理由を理解することができます。

車検にかかる費用の内訳は?

ディーラー車検にかかる費用は、法定費用+手続きの代行費用+点検・整備費用で構成されています。法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)はどこで受けても同じですが、 ディーラー車検は民間と比べ、代行費用と点検・整備費用が高くなります。

「法定費用」は、車検において必ずかかる費用であり、これは自分で車検を受ける際にも支払う必要のある不動の費用です。以下の内容で構成されています。

  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 検査手数料(印紙代)

車検にも受け方に種類がありますが、どの種類で受けるとしてもこの費用は車の所有者が必ず負担しなければなりません。つまり、この部分を節約しようとしてもムリです。

「手続きの代行費用」は、文字通り車検手続きをディーラーが代行することによる手数料です。「点検・整備費用」は、車検に際しては「24ヶ月定期点検」を受ける必要があり、以下の内容で料金が構成されています。

  • 基本点検技術料
  • 整備技術料
  • 部品、油脂代金

ディーラーの車検で高くつくところ

ディーラーは、車の販売ではそこまで利益を出すことができません。ディーラーの利益の源泉になっているのは、車検などのサービス費用です。ディーラーは、少しでも利益を出すためには、関連するサービスを少しでも上乗せして実施し費用を請求する必要があります。

ディーラー車検で費用がかさむ原因としては、「予備整備」が挙げられます。予防整備とは次回の車検まで安全に乗るために、やっておいたほうがよい整備のことです。車検にかかる24ヶ月定期点検とは別ものになるのですが、予防整備は行わなくても車検に通ります。あれば安心だけれど、車検において必ずしも必要とは言えないサービスなのです。

他には、点検・整備において必要となる交換用の部品代や整備などにおける技術料が、整備工場や車検専門店よりも高く設定されていることや、車検とは直接関係しないサービス料金が上乗せされているなどの理由が考えられます。

ディーラー車検のメリットとデメリット

メリット・デメリット

ただ高額なだけであれば、企業間の競争においてディーラー車検は淘汰されてしまいます。

ディーラー車検には高額ならではのメリット、またデメリットがあることも十分に理解しておく必要があるのです。

安心なところがメリット

ディーラー車検の最大のメリットは「安心感」です。ディーラーで扱っている車なので構造等に詳しく、点検・整備によりコンディションのよい状態で車に乗ることができます。また、高額な料金は特典やサービスなどに反映されている場合がある点も無視できません。

ディーラー車検は、その車を販売したディーラー、つまりその車に詳しい人に車検のための手続きを任せることになります。いわば専門家であり、専門家に任せることにより高品質の車検手続きを依頼することができます。

ディーラー車検では「予備整備」を行うことが多いです。必ずしも必要ではないとは言え、予備整備を受ければ、してない場合と比較して高品質な整備を受けることになります。これにより、予備整備の意味合いである「次回車検まで安全に車に乗れる」というメリットを享受できるのです。

また、料金の高さは「特典」や「サービス」に反映されているケースも多いです。充実したサービスを受けるための費用だと考えれば、費用面もそこまで大きなデメリットに感じないかもしれません。

デメリットと注意点

ディーラー車検には、メリットだけでなく料金面等でデメリットが存在します。車検の回数を重ねるほど、点検や整備の費用が高くなる傾向にあります。整備工場などディーラー以外に依頼する場合よりも日数がかかることや、ディーラーの中には民間業者に車検を外注するところがある点も無視できません。

繰り返しになりますが、ディーラー車検の最大のデメリットは、料金が高額であることが挙げられます。ディーラー車検は3万~10万円かかるケースが多いですが、整備工場やカー用品店であれば2万~7万円と、一回り少ない費用で済むことが多いです。この費用は、車検の回数を重ねるほど、点検や整備の費用が高くなる傾向になるため、増加する傾向にあります。

日数の問題もあります。民間業者に依頼するよりも数日多く、長いときには完了までに1週間ほどかかるケースもあります。ただしこれは民間業者でも同じようなものであり、あくまでも若干長い程度に考えておいたほうがよいでしょう。

さらに、ディーラー車検はディーラー自らが車検のための点検・整備等を行っているわけではないところもあります。そうしたところは民間業者に外注しており、ディーラーで車検を受けるメリットが薄れてしまいます。外注されているのなら、直接民間業者に依頼したほうが中抜きが減る分車検費用が軽減されます。ただし、その場合においてもディーラー車検なら車検後なんらかの問題が生じた際に修理保証してくれる可能性があるので、費用差分を万一の保険料と捉えればデメリットに感じないかもしれません。

民間業者の車検と比較しよう

民間の車検と比較

最後に、民間業者で車検を受ける場合について解説します。

民間業者のメリットとデメリット

整備工場やカー用品店などの車検は費用が安く、日数もかからない点がメリットとなります。しかし、業者によって車検の質にバラつきがあることや、コンピューター系統の整備に弱い傾向がある点には注意が必要です。

民間業者で車検を受けるとなると、以下の選択肢があります。

  • 整備工場
  • 車検の専門店
  • カー用品店
  • ガソリンスタンド

車検にかかる費用の相場は、安ければ2万円前後、高くても7万円前後で済むことが多いです。ディーラー車検よりも一回り少ない費用で済むので、少しでも車検費用を安く抑えたい場合にオススメです。また、日数もディーラー車検よりわずかですが短くなる傾向にあります。

しかし、デメリットもあります。車検を受ける業者によって、点検・整備の品質にバラつきがあります。ディーラー車検のような安心感はなく、安心して車を預けられる業者を探す必要があります。

また、業者での車検はコンピューター系統の整備に弱い傾向にあります。この点は、その車の扱いに長けているディーラー車検のほうが安心して任せられるでしょう。一概には言えないことではあるのですが、コンピューター系統の整備を安心して任せたいのであれば、ディーラー車検のほうが優れているといえます。

ディーラー車検で納得するには?

ディーラー車検で納得するためには、見積もりを取って費用の内訳を確認しましょう。部品を交換する場合は、その理由を尋ねることをオススメします。年数が経過していて車検費用が高いなら、廃車買取を利用することも考慮する必要があります。

ディーラー車検でもっともネックなのは「費用面」です。ディーラー車検が安ければ、多くの人がディーラー車検を利用することでしょう。ディーラー車検はメリットもある方法なので、メリットを少しでも感じて、デメリットを少しでも感じないようにする努力が必要です。

そのために、まずは「見積もり」です。費用の内訳を見れば、余計な料金を上乗せされていないことを確認できます。中でも「部品交換」においては、その必要性についてきちんと追求しておくことをオススメします。

なお、当然ながらディーラー車検は年数が経過している車ほど費用が高額になる傾向にあります。そうなると、古い車のために高額な費用をかけるのではなく、廃車するなりして新しい車に買い換えるという選択の方がコスパが良くなる事がほとんどです。その際には、廃車を最低でも無料引き取り・廃車手続き等してくれるカーネクストの利用がオススメです。

まとめ

ディーラー車検は高額になりがちですが、その車に詳しい人に任せられるという安心感は決して小さくはないでしょう。

ですが、年数が経過していて車検費用が高額になることは避けられません。

そんな場合には車検を受けるのではなく、カーネクストで廃車買取してもらい、新しい車に買い換えることも検討しましょう。

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