水没車・冠水者も買取可能!買取相場や注意点を解説

車の売却・買い替え

豪雨や台風で冠水した道路によって、愛車が水没してしまった……!

ショックですが水没した車は乗り続けるのが難しく、手放してしまった方がよいことも多いです。手放す際、水没車・冠水車は買取できるのでしょうか?こちらでは、水没車の買取について浸水の程度による注意点などをお伝えします。

どんな車も0円以上買取保証

水没車・冠水車も売れる!買取可能な理由は?

水没した車は、ディーラーの下取りに出すと廃車として処分費用が取られてしまうことも多々あると思います。しかし、業者によっては水没車でも買い取ることが出来ます。車買取業者がなぜ水没車を買い取ることが出来るのか、その理由について説明します。

中古車買取店で水没車は買取可能?

中古車買取店は車を買いとって自社で整備・修理を行い、中古車として販売しています。中間マージンが発生しているディーラーでの下取りよりも高い査定額が付くことが特徴です。しかし、修理が高額になる車や中古車として欲しがる人がいなさそうな車は買い取ることができません。

そのため、水没車の程度によって買取可能かどうかが決まります。軽微な水没ですんでいる車であれば中古車店での買取も可能でしょう。一方で、エンジンや車内まで水没しているような状態の車は逆に処分費用が掛かってしまうかもしれません。

廃車買取業者で水没車は買取可能!

廃車買取業者は中古車店では買い取れないような水没車も買い取ることが出来ます。なぜなら、国内の中古車としては価値がない車でも、海外の中古車市場での価値やパーツや鉄の塊としての価値があるからです。

廃車買取は輸出や解体によるパーツ取りを前提にしているため、水没車によっては中古車店では付かないような高額査定が付くことがあります。

水没車を買取に出すかどうかのポイント

水没車は、どのような箇所に不具合が生じるのでしょうか?浸水レベルに応じて水没車を買取に出すべきかどうかについて説明します。

フロアパネルまでの水没

フロアパネルまでの水没であれば、足回りの洗車や整備・修理などで使い続けることができる可能性も十分に高いです。しかし、長年乗っている車であれば、買い替えの機会としてとらえてもよいかもしれません。車の寿命は10年10万kmが目安と言われています。最近は性能向上により耐久性が上がりましたが、自動車の税金が13年を境に値上がりしたり、部品の劣化が進んで車検費用が高くなったりするため古い車程維持費がかかります。売却する場合、まずは中古車店に査定を依頼し、価格に納得がいかなければ廃車買取業者にも査定を依頼するとよいでしょう。

エンジンや車内クッションまで水没した

エンジンや車内クッションまで水没した車は、異常が起こり修理が難しいため売却したほうが良いでしょう。エンジンルーム内に水が入ると、水のせいで電気がおかしなところに流れてしまったり、エンジンのピストンに異常を起こすウォーターハンマーと呼ばれる現象を起こして故障してしまいます。また、車内が水没すると泥水や雨水の汚れがしみ込んでじめじめした状態でカビが繁殖してしまいます。カビは一度増え始めると除去が難しく、車内のどぶ臭いようなにおいを取ることが出来なくなります。

水没車の買取価格の相場は?

水没車(冠水車)の買取価格はどれくらいになるのでしょうか?

実は、一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)によって、冠水車の浸水レベルに応じた査定時の減点の基準が定められています。

浸水のレベル減点率
フロアまで50%以内
クッション上部以上70%以内
令和3年4月1日変更

査定額は業者や時期によって異なるためあくまで目安ですが、車内まで浸水すると大きく査定額が下がることが予想されます。

フロアまでの浸水の場合

フロアまでの浸水の場合は、多くの場合エンジンは無事である可能性が高いです。そのため、減点率は50%までで済みます。車が古くなければまずは中古車買取店へ査定を依頼するとよいでしょう。

ただし、水に浸かった部分ではさびやカビが発生し、放っておくとどんどん状態が悪化していくため、売却するつもりであれば早めに売却してしまった方がよいでしょう。水没直後は中古車として売れた車でも、錆びやカビが広がっていくと廃車にせざるを得なくなってしまいます。

クッション上部以上

クッション上部まで浸水している場合は廃車として廃車買取業者に買い取ってもらいましょう。

車の心臓ともいえるエンジンが水没しており、走行できない状態であり中古車としては価値がなくなってしまいます。また、豪雨などで冠水した道路によって水没した場合、車内は汚い水に浸された状態になっています。不衛生で臭いを取ることもできないため、たとえエンジンを直せたとしても乗ることは難しいでしょう。

売却の注意点

マフラー以上に浸水した恐れがあればエンジンをかけない

マフラーはエンジンルームとつながっています。そのためマフラーが浸水している場合、逆流した水でエンジンルームも水没している恐れがあります。エンジンルームが水没した状態でエンジンをかけると、ウォーターハンマーと呼ばれる現象が起きてしまい最悪の場合エンジンに穴が開くかもしれません。また、エンジンをかけると内部の電気系統がショートする恐れもあります。このように、エンジンをかけることで車の故障の引き金を引いてしまうことがあります。マフラー以上に浸水した場合は、エンジンをかけずにプロに状況を確認してもらった方がよいでしょう。

水没の程度を伝える

水没の程度によって査定額は変わります。可能な限り正確に水没の範囲は伝えましょう。自分は水没車だと思っていても、中古車として買い取ってもらえる程度であることもあります。逆に、車の状態と申告が大きく異なる場合は査定額が下げられてしまうなどトラブルが起こる要因になってしまいます。

高価買取のコツ

買取実績のある業者に依頼する

中古車店では査定額が付かないなど、水没車を取り扱っていない車買取業者では水没車を活かす販路がありません。水没車を売るときは、水没車の買取実績のある業者に依頼しましょう。廃車買取のカーネクストでは、水没車も問題なく買い取っています。売却先の一候補として、ぜひ無料査定にお申し込みください。

水没車はどんどん錆びて劣化するため直ちに売却する

水没車は、水没した範囲に汚れた水が付着します。付着した水や汚れは、車が錆びるスピードを速めてしまいます。一度錆び始めたら錆びた部分を完全に取り除くのは難しく、どんどん錆びている範囲が広がってしまいます。そのため、水没した車は普通の車以上に部品の劣化が早くなってしまうのです。

水没車を売るつもりであれば、放置して部品を劣化させないように、早めに売却することをお勧めします。

処分費用・還付金を考慮して受け取れる金額を確認する

水没車を廃車買取する場合、支払うべき処分費用と受け取ることが出来る還付金があることを考慮して、査定額だけでなくトータルで受け取れる金額を確認することをお勧めします。査定額が高くても処分費用がそこから差し引かれてしまうと手元に残る金額は低くなります。逆に、査定額があまり高くなくても別途還付金を受け取ることが出来れば手元に残る金額は高くなります。

処分費用として掛かるのは、レッカー車代や廃車手続き代行費用などです。エンジンが水没した水没車は、自走できないため処分するときはレッカー車で移動する必要があります。また、運輸局での廃車手続きを業者に代行してもらえる場合は廃車手続き費用が掛かる可能性があります。

受け取れる還付金等は自動車税の還付金、重量税の還付金、自賠責保険料の返戻金の3種類があります。還付金の有無や金額は、廃車する時期と車の種類によって異なります。また、業者によって還付金が査定額で考慮されている場合とされていない場合があります。不明点はよく確認し、説明が不十分な業者とは取引をしないほうが安心でしょう。

水没車の買取に関する質問

台風や洪水などで水没したら保険は使える?

任意保険の車両保険に加入している場合、豪雨や洪水被害で水没した車は補償対象内になります。
※ただし、地震・噴火またはこれらによる津波の被害に関しては一般的に保険対象外になります。(特約を付帯することで全損の場合補償されるという車両保険もあります)

車両保険には、保険を使用したら保険料が上がり、使用しない期間が長ければ保険料が下がるという等級制度が存在しています。台風や洪水による被害に対して保険を使用した場合も等級がダウンし、それに応じて年額の保険料が値上がりするため保険を使用する前には確認が必要です。

水没車は修理するか乗り換えるか?

水没車を修理するか乗り換えるかは、修理費用と乗り換えの費用のバランスで判断するとよいでしょう。しかし、よほど新しい車や思い入れのある車以外は乗り換えることをお勧めします。理由は次のようなものがあります。

・水没車の修理費用は高額になる傾向がある
・たとえ修理が出来てもその後不具合を起こす可能性も高くなる
・車内まで浸水した場合はどぶ臭いにおいが残り、不衛生になってしまう

特に、エンジンや車内が水没した場合は修理が難しくなるでしょう。

まとめ

水没車、冠水車であっても買取は可能です。中古車として売却する場合、フロアが浸水したかどうかと、クッション上部まで浸水したかどうかで査定額は大きく変わります。もしも中古車としての売却が望めないようでも廃車買取業者へ売却しましょう。

車内やエンジンまで浸水した車は、たとえ修理しても乗り続けることは難しいです。廃車買取業者に売却して、乗り換えを検討しましょう。

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