当事者にならないために!アクセルとブレーキ踏み間違い防止

自動車のニュース

テレビのニュースなどで、アクセルとブレーキの踏み間違いが原因の事故がよく報じられているでしょう。ブレーキだと思って踏んだのがアクセルだった場合には、急加速して障害物に突っ込んでしまいます。大きな被害が出てしまう可能性もあるため軽視できません。当事者にならないためには、踏み間違い防止の対策が必要です。ここでは踏み間違い事故の発生状況や、有効な対策法について解説していきます。

どんな車も0円以上買取保証

よく報じられるアクセルとブレーキ踏み間違い事故

踏み間違い事故はどのくらい発生しているのか

交通事故による死亡者数は、平成初期には比較的多い傾向にありましたが、近年では長期的に減少傾向が続いています。平成4年には11,452人いた交通事故死亡者が、平成29年には3,694人で約3分の1の水準まで減っているのです。もっとも多かった昭和45年の16,745人と比べると、5分の1近くまで減ったことになります。安全意識の高まりが反映されているといえるでしょう。

しかし、交通事故の死亡者が減る一方で、問題視されているのがアクセルとブレーキの踏み間違い事故です。テレビのニュースで報じられているのを見ると、もしかしたら自分も危ないのではないかと思ってしまう人も多いでしょう。特に高齢者は注意が必要です。

全年齢での踏み間違い事故の発生件数は僅かに減少していますが、高齢者に関しては増加しています。平成29年には、踏み間違いが原因の死亡事故が75歳以上で26件、75歳未満で24件発生しているのです。

ニュースなどの報道では高齢者による事故が目立ちますが、若い年齢の人が踏み間違い事故を起こしてしまう例もあります。交通事故全体の中では0.6から0.7パーセント程度です。

どんな状況で踏み間違い事故が起きやすいのか

踏み間違い事故が起こりやすい場所は駐車場です。駐車場に車を駐めようとしたときや、駐車場から発進しようとしたときによく起こっています。駐車時や発進時には、後進したり向きを変えたりすることが多いです。短時間のうちに頻繁にアクセルとブレーキを踏み変えるため、間違える確率も高くなってしまいます。

後進時に後ろを向くこともアクセルとブレーキを踏み間違える原因のうちの1つです。身体を捻ることで、ブレーキペダルのところに置いていた足が、アクセルペダルの方にずれてしまうことがあります。そのままずれたことに気づかずに踏んでしまうと、車が前進してしまうでしょう。

ちょっと前進したくらいでは大きな事故には繋がらないケースが多いです。しかし、自分が意図した操作と違う動きをすることで気が動転してしまう人もいます。急加速して店舗などに突っ込んだ事故がよくニュースで報じられますが、慌てて思いっきり踏み込んでしまったケースでしょう。いったん気が動転してしまうと、落ち着いて冷静な判断をするのが難しくなります。

踏み間違い防止のために意識しておくべきこと

運転中の姿勢に気を付ける

車のアクセルペダルとブレーキペダルはすぐ近くに並んでいます。そのため、高齢者だけでなく、若い人でも踏み間違いをしてしまう可能性はあるでしょう。しかし実際に高齢者の方が踏み間違い事故を多く起こしています。これは、駐車場などで後進するときの姿勢が関係していると考えられるでしょう。

後進するときには、後方を目視で確認しなければなりません。そのため、身体を捻りますが、右側に捻ると右足の角度もずれてしまうことが多いです。まっすぐな状態でブレーキペダルの上に置いていた足が、右のアクセルペダルの方にずれ込んでしまいます。そのことに自分で気づかないと、踏み間違いを起こしてしまうのです。

高齢者の場合には、若い人と比べて身体があまり柔軟ではありません。そのため若い人なら少ししか足をずらさずに後ろを向けても、高齢者だと大きく足をずらしてしまうことが多いです。同時に大腿部も開いてしまうため、踏む位置がより右側にずれやすくなってしまうでしょう。

駐車時などに後方を目視する際には、なるべく姿勢を意識しておくことが大切です。普段の足の位置はアクセルペダルが中心になるように置くのではなく、ブレーキペダルが中心になるようにして置きましょう。

クリープ現象を利用することで防止

踏み間違い事故を防止するために、姿勢に気をつけていても、完全に防止するのは難しいです。日頃から意識して十分に注意していても、踏み間違い事故は起こってしまいます。事故の後も自分が踏み間違えたことを理解できず、「ブレーキを踏んだのに前進した」と言う人も少なくありません。

そこで、駐車時にはクリープ現象を上手く利用することをおすすめします。クリープ現象というのは、オートマチック車特有の機能で、エンジンがかかっている状態で何もしなくてもゆっくりと進む現象です。速度は概ね時速5キロから10キロ程度です。渋滞時などにも、クリープ現象で走行することがよくあるでしょう。

駐車時にクリープ現象のみで車を動かすようにすれば、アクセルペダルを踏む必要はなくなります。常にブレーキペダルの上に足を乗せているようにしていればいいため、踏み間違いは起こらないでしょう。

クリープ現象はマニュアル車にはない機能ですが、踏み間違い事故もオートマチック車だからこそ起こります。マニュアル車の場合には、一度止まったら再び動き出すのにクラッチを踏んでギアを入れる必要があるため、踏み間違い事故はまず起こりません。

踏み間違い防止のためにどうすればいいのか

踏み間違い防止のための道具がある

踏み間違い事故を防止するための道具もあるので、不安な人は使ってみるといいでしょう。「ペダル見張り番」という道具で、カー用品店で購入することもできます。取り付けも購入時に依頼できるので、買いに行ったら帰宅時から早速使用可能です。100種類以上の車種に対応しています。

ペダル見張り番にはオーバーアクセルキャンセラーという機能が付いています。アクセルペダルをいきなり強く踏み込んでも急発進を防止してくれます。車の走行速度とアクセルの踏み込み度合いを感知して作動する仕組みです。駐車時のようにほとんど速度が出ていない状態で、アクセルペダルが強く踏み込まれれば踏み間違いと認識します。もちろん走行時に加速したいときには、通常通り加速できるため不便することはありません。また、オーバーアクセルキャンセラーの感度は3段階で調整可能です。

ペダル見張り番にはブレーキオーバーライドシステムも搭載されています。これはアクセルペダルとブレーキペダルの両方を同時に踏んだ場合は、ブレーキの方が優先される機能です。後ろを目視して姿勢が崩れた状態で、両方のペダルを踏んでしまっても安心です。

踏み間違い防止システム

自動車メーカーの方でも踏み間違い防止システムの開発に力を入れています。現在のところ、踏み間違い防止システム付きの車を発売しているのは、トヨタとダイハツです。

トヨタはプリウスとアクアの一部のモデルに付いています。「踏み間違い加速抑制システム」という名称で、超音波を利用して障害物を検知します。障害物が近くにない状態でも、時速5キロ以下の状態での急加速を抑制する仕組みです。

ダイハツは「つくつく防止」という名称で、タントの一部のモデルに付いており、ソナーセンサーにより障害物を検知します。障害物が前後3メートル以内の位置にあるときに、アクセルペダルを強く踏み込むと、踏み間違いと判断して、急発進を防止する仕組みです。

いずれも、対応している車種・モデルなら後付もできます。

もし対応車種以外の車に乗っている人で、踏み間違い事故が不安な人は、踏み間違い防止システム付きの車に買い換えることをおすすめします。その場合には、現在の車を手放すことになりますが、中古車としての売却が難しいようであれば、廃車買取店にお売りください。

カーネクストでは廃車予定の車の買取を行っています。古くて中古車としての値が付かないだけで、正常に動く車であれば高価買取も可能です。多くの人は古い車を処分するのに、お金をかけて廃車手続きを行いますが、カーネクストにお売りいただければ、お金に換えられます。手間もほとんどかかりません。

万が一、事故を起こしてしまった場合は?

踏み間違いによる事故の予防策を行うことは当然として、それでも無意識に踏み間違いをしてしまう可能性は0ではございません。

とっさの判断で、事故を回避できれば良いですが、万が一前の車や建物、電柱などにぶつかってしまった場合は、多くの場合は車が故障してしまうことでしょう。

衝撃の程度次第では、そのまま事故車として廃車になることも十分に可能性はございます。

そういった場合は、そのまま廃車業者に渡してしまうと費用がかかりますので、必ず廃車にかかる手数料やレッカー車費用が無料のカーネクストに申し込みを行い、少しでも負担を軽減する様にしましょう。

まとめ

踏み間違い事故は、油断していると誰でも起こしてしまう可能性があります。自分は大丈夫だと考えずに、駐車時などには普段から意識しておくことが大切です。また、できれば踏み間違い防止システム付きの車に乗るか、ペダル見張り番を付けるのが望ましいでしょう。

タイトルとURLをコピーしました