炎天下の車内は70度を超える!?車内温度を下げる方法は

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2023年夏も気温が高い日が続き、日本全国で真夏日を超える厳しい暑さが続いています。日中は気温も高く晴天続きとなっていますが、青空駐車場に車を停めていた人は、車に戻った時の車内のあまりの暑さに驚いたのではないでしょうか。

こちらでは、炎天下で暑くなった車の車内温度を、できるだけ簡単に下げる方法をご紹介します。

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夏の車内はあっという間に暑くなる

段々と暑さが厳しくなってきました。気象庁では、最高気温が35度以上になると猛暑日、30度以上で真夏日、25度以上が夏日といいます。また、日差しの無い夜中であっても25度以上となると、熱帯夜とよばれます。

7月に入って暑さはさらに厳しくなり、全国11都市における暑さ指数(WBGT)は31以上の警戒レべル5(危険)となっています。

夏の車内は数分でかなりの暑さに変化する

気温が高く、日差しも強い日に青空駐車場に車を停めていると、あっという間に車内の気温は上がってしまいます。外気温が真夏日以上(30度以上)になると、エンジンを停止して約15分で10度上がり、約30分で15~20度上がってしまうといわれています。

特に日差しが強い日は、フロントガラスから太陽光がダッシュボードに直接あたり、車内温度を上げるため、外気温は20度台であっても、ダッシュボードは70度以上の暑さになることがあります。例えば、ダッシュボード付近にスマートフォンを置き忘れてしまったりすると、暑さで故障する可能性があるのです。

車内での熱中症に注意する

エアコンで温度を下げていた車でも、外が真夏日の暑さであれば、エンジンを切って約15分経つころには、車内温度は31度を超えていて熱中症指数(WBGT)の危険レベルに達してしまいます。

熱中症は、数分間高温の室内にいるだけでも重症化する恐れがあり、死に至る可能性もある危険な症状です。もしも熱中症の症状と見られる軽い頭痛やめまいを感じたら、涼しい場所で休憩を取り、すぐに水分(できれば経口補水液)を補給するようにしましょう。

車内の温度を下げる3つのテクニック

今年の夏も厳しい暑さが続きそうです。暑い日中も車の運転が必要な人へ、こちらでは車内の温度を下げるための3つのテクニックをご紹介します。

アクセサリで車内温度を下げる

まずは車内の温度が上がってしまわないように、車内温度を下げる方法をご紹介します。

サンシェード

サンシェードは、フロントガラスの内側部分にセットして直接日差しがあたることを防ぐ、車用サンシェードというカー用品のことです。直射日光を避けることでダッシュボードが熱くなるのを防ぐ効果があります。

蛇腹折りのアコーディオンタイプのものから、二つの円形を並べるような形のものまで様々なものがあります。メーカーによる純正アクセサリのサンシェードもありますが、選ぶほど数がなく高いためあまりおすすめはしません。社外品は数が多く種類も豊富で、UVカットができたり、窓に取付ける際は吸盤になっていて取外しが楽なものなど、使いやすいものを選ぶことが可能になっています。

ドアバイザー

ドアバイザーは、車の窓の上部分に取り付けるオプションパーツのことです。通常雨の日の運転中は、窓を開けると雨風が侵入してくるため開けることができませんが、ドアバイザーがあれば、窓の上部を少しだけ開けていても雨風の心配がありません。駐車中の換気のために数センチ窓を開けておきたいという方にも、ドアバイザーが役に立っています。

断熱フィルム

断熱フィルムは車の窓に貼り付けて、太陽光や道路の照り返しによって発生する熱を遮断することができるアイテムです。純正品をオプション設定もできますし、コーティングをしている業者に依頼すれば純正品以外の種類も選ぶことが可能になります。

車に乗る前に車内を冷やしておく

真夏に車に乗り込むと中に籠った熱風で蒸し暑く、運転席シートやハンドルも外の熱を吸収して熱くなっています。このように暑くなった車内を快適に過ごせるよう、事前に用意できるのがリモコンスターター(エンジンスターター)の機能です。

リモコンスターターは、離れたところからエンジンを掛けて、車内の冷暖房のスイッチをいれることができます。特にアンサーバック方式で結果がわかるリモコンスターターであれば、十分に車内が冷えているかどうかの確認をとることもできるので、室内で車が冷えるのを待ってから出発しても良いでしょう。また、冬の日は暖機運転を予めしておくことでリモコンスターターを暖めてから走らせることもできます。

ただし、リモコンスターターでエンジンをかけたまま、あまり長い時間置いておくとバッテリー上がりが起こることがありますので気を付けましょう。

車内温度を効果的に下げるエアコンの使い方

上記でご紹介した二つの車内温度を下げる方法は、いくつかのカーアクセサリの購入をする等の準備が必要でした。しかし、実は車内にもともと搭載されているカーエアコンを効果的に使うことで、暑くなってしまった車内の温度を効果的に下げることが可能となっています。

まず、カーエアコンの冷房効果をより効かせるために、車内の中に籠っている熱い空気を外に出します。この時、窓は対角線上に4つ開けるといいでしょう。すぐに車を走らせることができない場合は、周りに他の車がない状態で広いスペースが取れているなら、前席ドア、後席ドアを数回開閉して車内に風を通しましょう。車を走らせることができる場合は、窓をすべて開けた状態で風力最大・再冷温度にカーエアコンを調整し、外気導入でエアコンを入れたまま数分間走らせると、車内が冷えてきます。車内が冷えたことが、同乗者がいれば後部席、一人であれば運転者が感じることができてきたら、エアコンを外気導入から内部循環に変更します。

この方法では、車内の籠った熱い空気を窓を開けて外へ逃がすことがポイントになります。窓を開けるとエアコンの冷房効果が効きづらくなるのではと思われるかもしれませんが、一度外へ熱い空気を逃がしてから車内を冷やすようにすると、元々熱い空気を冷やすより新しく取り込んだ空気を冷やすことになるため、冷やす速さが早くなります。そのため、車の窓を閉めたままエアコンを内部循環にして車内を冷やすよりも、車の窓を開けて走行し車内の空気を入れ替えてエアコンを外気導入にする方が、車内温度を下げるのにかかる時間が半分程度まで短縮することができるのです。

まとめ

こちらでは、これからの暑い時期に向けて、車内温度を適切に下げる方法や車内温度を出来るだけ高くならないようにするコツをご紹介しました。

車は気密性が高いため夏場は車内温度がすぐに上がりやすく、気を付けておかないと車内で熱中症になってしまう危険性があります。特に小さなお子様や高齢の方は、体温調節が難しく体内に熱がこもりやすいため、短時間で熱中症になる確率が高くなっています。熱中症になりかけていても、暑さを自覚していなかったり、体内の不調に気づいていないこともあるため、周りが気を付けなくてはいけません。車のエンジンを止めてしまうと、冷房が切れてから数分で車内の温度は一気に上がってしまいます。寝ているお子様がいる時にわざわざ起こして、外へ連れて行くのはかわいそうと思われるかもしれませんが、熱中症の危険を避けるためにも、お子様や高齢の方が車内に残る時は、エンジンを切ってしまうとエアコンが消えてしまいますので、短時間であればエンジンはかけたままにしましょう。また、数分でもエンジンを切る必要があるのであれば、車内には人を残さず一緒に移動するようにします。

熱中症の軽度の症状としては、めまいや立ち眩みが起こったり、大量の汗をかく、塩分が欠乏して足がつってしまう(こむら返り)ことがあります。万が一、車内で熱中症になってしまった時は、涼しい場所に移動して、熱中症になってしまった人の首や両脇、鼠径部などの太い血管が通っている部分に、冷たいペットボトルや保冷剤等をタオルで包んで直接当てて冷やしましょう。ベルトなど衣類の締め付けている部分は緩めることも大切です。

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