タービンブローをしても走行できる?タービンブローの前兆と対策を知ろう

自動車の困り事

最近はダウンサイジングターボも一般的になっているので、軽自動車をはじめとした、普通車でもターボを搭載している車が増えています。

そんなターボ車で遭遇する可能性がある「タービングブロー」。

この「タービンブロー」と呼ばれるターボの故障は、前兆があるため、完全に壊れる前に、予期することができるのです。この記事では、タービンブローの前兆や対策方法について解説いたします。

どんな車も0円以上買取保証

タービンブローの前兆と症状


タービンブローには、明確な前兆があるため、症状が予兆と一致しているのであれば、ターボの不具合や故障であると予想することが可能です。

タービンブローの前兆

タービンブローのわかりやすい前兆には、白煙を吹くというものがあります。白煙を吹くというのは、エンジンとして異常な状態です。冬場にマフラーから水蒸気がでるといったようなものではなく、白くてにおいをともなった白煙がマフラーから上がります。

マフラーから白煙が出ている場合には、タービンブローが原因の可能性が高いので、早急にエンジンを停止させなければ、二次被害であるエンジンの不調につながります。

さらに、エンジンからの異音も気になり始めるでしょう。タービンが正常に回っている時は「ヒュイーン」という音が聞こえてきます。この音が少し異なっていると、タービン内部の部品にズレが生じている可能性があります。

エンジンオイルの消費量が急激に増えるということも、前兆の一部です。タービン部分からエンジンオイルが燃えている可能性があるので、オイルの量の変化にも注意しましょう。

タービンブローの症状

タービンブローの症状には、前兆と同じものも含まれています。例えば、マフラーからの白煙は前兆でもあり症状ともいえます。タービン部分に不具合が生じているので、エンジンオイルも燃焼してしまうのです。

タービン部分が破損し、部品がエンジン内部に吸い込まれてしまうと、走行できないほど故障してしまいます。これらの症状が出ているのであれば、早急に修理が必要となります。

ほかにも、アクセルを踏んでも一定以上のスピードにならない場合も、タービンに不具合が生じています。いつものターボの加速が感じられない場合には、タービンに不具合が生じ始めているかもしれません。

ターボの部品の部分からエンジンオイルがにじんでいるのも、タービンの不調の原因でしょう。にじむ量が少なければ、それほど問題がないかもしれません。しかし、漏れている量によってはエンジンの故障の原因になりかねません。

タービンブローをしても走れるのか?対策は?


では、もしタービンブローを起こしてしまった場合、走り続けることはできるのでしょうか?

場合によれば走行可能?

タービンブローの原因によって、自走可能かが異なるというのが結論です。ターボというのは、タービンと呼ばれる小さな羽根が高速回転をすることで、空気を送り込みます。

タービンが少しぶれることによる故障なのか、または、タービンが破損しているが故のタービンブローなのかによって、走行できるのかが異なるのです。

エンジンが無事に加速して、異音も生じていないのであれば、問題なく走行し続けることもできます。アクセルを踏み込んでも加速しなかったり、異音が発生していたりするのであれば、タービンが破損してエンジン内部に入り込む可能性があります。

このような症状がある場合は、エンジンを動かし続けることで、タービン以外の部分にまで故障が生じる危険性があります。なので、手遅れになる前にレッカーを呼び自走は控える方が賢明でしょう。

なお、手遅れになると新車購入レベルの費用が必要なエンジン修理になる事が多いので、基本的に廃車となります。その場合はカーネクストの様な廃車買取業者に売る方法が、一番負担を減らす事ができるでしょう。

タービンブローの対策

基本的にタービンブローの原因は、オイル交換を定期的にしていないことにあります。高回転でエンジンを使用することが多い方の場合は、タービンブローの可能性が高まるでしょう。

しかし、定期的にオイル交換をしていれば、それほどタービンブローが起こる危険性は高くありません。オイル交換を忘れずに行うということや、オイルの粘度を上げるという方法がタービンブローの対策となります。

ターボ車はタービン部分が高速で回転しますので、NA車と比較するとオイルの劣化が早くなります。ノンターボ車に乗っている時よりも、頻繁にオイル交換が必要になるでしょう。

アフターアイドリングも、ターボ車ならではの対策となります。走行直後は、タービンが高温になっています。それですぐにエンジンを切ってしまうと、オーバーヒートしてしまう危険性があるのです。

しかし、最近の車の場合、冷却性能も良くなっているので、通常の走行ではそこまで気にする必要はありません。負荷の掛かる走行をした時には、普段よりもアイドリングを多めにしておくと良いでしょう。

タービンブローの前兆や対策に関するよくあるご質問

タービンブローもついて、対策できることや前兆はあるのか等よくいただくご質問にお答えします!

Q.タービンブローになると車はどうなる?

A.通常の排気量以上のパワーを出すことが出来るターボ車には、ターボチャージャーという過給機が搭載されています。その中の部品である排気ガスを受けて回転する風車がタービンで、タービンが故障している状態をタービンブローといいます。タービンブローになると、まずターボが効かないため、加速パワーが出ません。また、壊れたタービンの部品がエンジン内部に吸い込まれてしまうとエンジン故障につながることもあり、走行不能に陥る可能性があります。

Q.タービンブローの前兆とはどんな症状?

A.タービンブローの前兆として、車におこる症状はいくつかあります。一つがマフラーからの白煙です。気温が低い日にマフラーから水蒸気が出るところを見たことがある方もいると思いますが、タービンブローになると白く色と臭いのついた煙が上がります。また、エンジンが通常のターボ音ではなく、異なった音が出ている時は、タービンの部品がずれている可能性があります。

Q.タービンブローをしても走ることは可能?

A.タービンブローは状態次第で、エンジンをかけずレッカー車等で修理工場に移動し部品の交換をした方がいい可能性が高くなります。タービンが内部でぶれているだけであれば、エンジンには影響がないため走行も可能ですが、もしもタービンの部品が破損していてエンジンを掛けて走行した場合は、破損した部品によってエンジンが故障し、修理出来ない状態になったり、高額な部品交換が発生することがあるためです。タービンの異常を感じたら、まずは点検を依頼することが一番でしょう。

Q.タービンブローにならないための対策とは?

A.タービンブローにならないための対策として有効な手段は、タービンの潤滑に必要なエンジンオイルの定期的な交換をすることです。エンジンオイルの粘度を上げることも有効といわれています。エンジンオイルの使用量が通常の車より多いため、交換をおろそかにしてオイルが少ない状態でターボチャージャーの使用を続けると、タービンに負荷がかかり破損の原因になってしまいます。

まとめ

ターボ車の場合、トラブルにはタービンブローというターボの故障の可能性があります。普段はそれほど気にすることがないかもしれませんが、エンジンに不調があれば、タービンブローの可能性がないかをチェックしてみましょう。

タービンはエンジンの中でも、高速で回転している精細なパーツです。タービンの細かな部品がエンジン内部に吸い込まれないように、不調があるのであれば、整備工場などでチェックしてもらうことをおすすめします。

タイトルとURLをコピーしました