何十年たっても魅力が色あせないクラシックカーは、時に一般の高級車とは比べ物にならない価格で取引されます。
この記事では、実際に高額で落札された世界のクラシックカーの例を紹介します。
- なぜ高額なのか: 希少性が高く、多くは美術品と同様にオークションで取引されるため、桁違いの価格が付くことがあります
- 過去最高額の例: 1962年製フェラーリ250GTOは3,810万ドル(約39億円)で落札され、落札価格として過去最高とされています
- その他の例: ファンジオがレースで使用した1954年製メルセデスベンツW196Rは2,970万ドル(約30億円)、世界に10台の1967年製フェラーリ275GTB/4S N.A.R.T. Spiderは2,750万ドル(約26億円)で落札されています
桁違いの価格が付く!?
クラシックカーは何十年経っても色褪せない魅力を持っています。また、とても希少性が高く、ほとんどの場合、美術品と同じようにオークションで取引きがされます。カーマニアにとっては喉から手が出る程、手に入れたい車もあるため価格もそれに伴い一般の高級車とは比べ物にならない値段で落札されます。
世界のクラシックカーの価格例
実際に世界で取引きされたクラシックカーとその価格を3つご紹介します。
1.1954年製のメルセデスベンツW196R
2,970万ドル、日本円にして約30億円で落札されました。このベンツは、F1史上最も偉大なレースドライバーだと賞賛されている、ファン・マヌエル・ファンジオ氏が実際にレースで使用したもので、その付加価値もあり、これ程の値段がついたのだとされています。また、修復がされていないため、その当時の状態がほぼ保たれている事がこの車の価値をあげていると考えられます。2013年に、この車を落札した匿名の個人収集家は、ファンジオが乗った車だからこのぐらいの値段はするのではないか、との感想を述べています。
2.1962年製のフェラーリ250GTO
イタリアのレーシングカーメーカーのフェラーリには、1962年から1964年にかけて製造された250GTOがあります。わずか39台しか生産されなかった名車です。1962年から1964年の間にあったFIA GT世界選手権では3年連続で優勝をしていることもこの車の価値を高めている理由です。アメリカのカリフォルニア州で開催されたオークションにおいて3,810万ドル、日本円にして約39億円で落札され、落札価格としては過去最高です。落札されたのは、アンリ・オレイエ氏がレースで使用した250GTOで、その際のレースのときに事故で大破したものですが、その後修復され今の姿になっています。簡単にいえば事故歴のある車なのですが、それまでのクラシックカーにおける落札価格を越える過去最高額を叩き出しました。
3.1967年製のフェラーリ275GTB/4S N.A.R.T. Spider
世界に10台しかないとされている1967年製のフェラーリ275GTB/4S N.A.R.T. Spiderは、アメリカの自動車オークションとして最高額の2,750万ドル、日本円にして約26億円で落札されました。オークションにおいて、F1などで使用する特殊車両ではないロードカーに付けられた価格としては最高額となっています。名前に付けられているN.A.R.Tというのは、ノースアメリカンレーシングチームの略であり、フェラーリがアメリカ進出をするとき、GTメーカーとしての魅力を伝えるために作った耐久レースチームの名前です。スティーブ・マックイーン主演の『華麗なる賭け』の映画にも登場した車で、1967年当時1万4400ドル(約150万円)という破格で売られており、まさか半世紀ほどたった今、26億円という値段がつけられているとは誰も思っていなかったでしょう。オークションのスタート価格が1000万ドル(約10億円)だったのにも関わらず、ここまでの値段に跳ね上がったのは、希少性とワンオーナーであったことが大きな理由ではないかといわれています。ちなみに落札したのは、トミーヒルフィガーとマイケルコースの大株主であるローレンス・ストロール氏です。ストロール氏のガレージには超レア車が博物館のように収納されている、とのことです。
現代社会では、各自動車メーカーからエコカーや、環境に配慮した車がどんどん生み出されていますが、それとは逆にクラシックカーへの人気が高まっている傾向もあります。クラシックカーの相場の高騰は異常ともいえるほどで、数億円以上での取引きが当たり前のように行われています。



