車祓いのベストタイミングは車買換え時、交通安全を祈願!

自動車のコラム

『車祓い』は車とドライバーの交通安全を祈願する神社やお寺でのお祓いやご祈祷のことです。
4月からの新生活に向けて車が必要になった方や、自動車税の切り替えのタイミングである3月の年度末に向けて乗っていた車を廃車し次の車へ乗換える方など、年度初めに車の購入をする方が多くなっています。車祓いのご祈祷は、車の乗換えや車の購入をした後の、納車から2週間以内に受ける方が多いようです。全国にある交通安全祈願の神社の中でも、車祓いの祈祷が可能な神社がいくつかあります。こちらでは車祓いとはどんな事を行うのか、また全国にある車祓いの祈祷を行っている神社をご紹介します。

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車祓いとはどんな行事?

まず一般的に「お祓い」は神前での祈祷のことで、災厄除けの祈祷以外のものも含めていわれることが多くなっています。こちらでご紹介する車祓いとは、神社やお寺で「車とドライバーの交通安全祈祷を行う災厄除けのお祓いのこと」です。交通安全のご祈祷では、「車や車同士、車と人身などが事故を起こさず安全安心して行き来するように」祈ります。さらに車祓いではドライバー自身も、これから安全な運転を行うために、自分をコントロールできますようにとお祈りします。

車祓いの流れ、車祓いの前に準備するもの

車祓いを受け付けている神社やお寺ごとに予約が必要であったり、随時受け付けているなど異なるため、まずは社務所へ問い合わせると確実でしょう。特に車祓いを受けたい車両が大型であったりすると、ご祈祷を受ける場所が変わったり受け付けていないこともあります。問い合わせを行って場所や日時が確認できたら、当日持参するものを準備します。基本的な当日準備し持参するものは「購入した車」、「該当車両の車検証」、「初穂料」です。車は運転していきますし、車内に車検証も載せているため特別な準備は不要です。では「初穂料」とはなんでしょうか。初穂料は神様へお供えする祈祷料(お金)のことです。神社によって初穂料は違いますが、平均として3,000円~10,000円位となっています。準備が出来たら、当日御祈祷受付所または兼ねている社務所にて受付をすませ、係りの方の案内を待ちます。案内の方が来られたら、車祓いの意味などの説明を受けて、御祈祷を受けます。

□ 初穂料の準備 □
神社やお寺では、お祓いごとの初穂料(祈祷料)はいくらか前もって提示されていることがほとんどです。神様にお供えする祈祷料ですので、一般的にはお金をそのまま渡すことはしません。紅白もしくは金銀蝶結びの水引きがついたのし袋を用意し、水引きの上に「初穂料」または「御初穂料」と書きます。水引きの下に車祓いを受ける本人の名前を記入しましょう。のし袋の中に入っているお金を入れる中袋には、表面に包んだお金の金額を、裏には車祓いを受ける本人の住所と氏名を書きます。金額の記入の仕方は、10,000円であれば「金 壱萬円」5,000円であれば「金 伍阡円」となります。のし袋・中袋は縦書きで記入します。また、出来ればボールペンは避けて、薄墨の毛筆ペン等で記入することをおすすめします。

車祓いは廃車のときも行われる?

車祓いは新車・中古車を購入し、納車されてから2週間以内の間に交通安全祈願のためご祈祷を受ける方が多いものの、長年愛用された車を廃車されるときに、今までの安全運転をしてくれた車への感謝を込めてお祓いを受ける方もいらっしゃいます。また、交通事故等を起こしてしまった車が修理から戻ってきて今後の安全運転のため車祓いを受ける方や、ご自身の運転免許証の更新のタイミングでご祈祷を受ける方もいます。

車祓いを受けるならどのお日柄?

車を購入し納車から2週間以内の間に車祓いのご祈祷を受けたいと考える方は、限られた日数の中で、お日柄が気になる方も多いのではないでしょうか。2021年2月の大安は、5日、11日、16日、22日、28日です。大安吉日というように、一日中のどの時間帯であっても吉日のため、お祓いを受ける日としても良いでしょう。また、納車日を大安にされる方も多いようですので、当日にお祓いを受けることも出来ます。大安の日程が難しい方でも、友引の午前や夕方、先勝の午前、先負の午後といったお祓いを受けることに向いているとされる時間帯もあります。そこまでこだわらなくても…というお声もあると思いますので、お日柄は参考程度に。せっかくなら雨天よりは晴れた日に、と天候で決める方も多いでしょう。

全国の車祓いを行っている神社・お寺をご紹介

全国に車祓いの御祈祷を行っている神社やお寺はたくさんあります。北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄地方のエリアごとに、交通安全祈祷(車祓い)を受け付けている神社やお寺をご紹介します。

北海道地方|帯廣神社(おびひろじんじゃ)

鎮座地:北海道帯広市東3条南2丁目1番地
受付方法:個人の場合は当日受付のみ
受付時間:午前8時~午後17時ごろまで

北海道帯広市に鎮座する帯廣神社は、年中無休でご奉仕をされている神社です。東3条沿いの表参道には150台が駐車出来るスペースが用意されているため、車でのご参拝もしやすくなっています。また冬になると境内に訪れるシマエナガという野鳥の愛らしさも人気の神社となっています。

東北地方|仙台東照宮(せんだいとうしょうぐう)

鎮座地:宮城県仙台市青葉区東照宮1丁目6番1号
受付方法:当日申し込み、社務所祈祷受付にて
受付時間:午前9時~午後16時30分

宮城県仙台市にある仙台東照宮は、国指定重要文化財の神社です。徳川家康公をご祭神としてお祭りしていて、伊達忠宗公によって1654年に創建されました。東照宮神輿は1655年に江戸から仙台に到着し、今も修復を繰り返しながら大切に守られており現存しています。

関東地方|成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)

鎮座地:千葉県成田市成田1
受付方法:予約不要、当日申し込み
受付時間:平日午前8時~午後16時
土日祝日午前8時~午後17時

千葉県にある大本山成田山は、御護摩祈祷をご存知の方も多いのではないでしょうか。成田山新勝寺の交通安全祈祷では、交通安全のご祈祷を受けて、お不動様の御守をいただくことが出来ます。成田山新勝寺は予約せず直接、交通安全祈祷殿へ車を駐車しご祈祷の申し込みに行くようになっているため、ご参拝の前にマップ等で位置を確認しておくことをおすすめします。

中部地方|熱田神宮(あつたじんぐう)

鎮座地:愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1番1号
受付方法:年中、祈祷殿受け付けにて当時申し込み
受付時間:午前8時30分~午後16時

愛知県にある熱田神宮は、熱田大神を御祭神とするお宮です。およそ1900年前の草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)の御鎮座から始まっており、熱田大神とは草薙神剣を御霊代としてよせられる天照大神のことです。車祓いは本宮の西側の祈祷殿で行われます。

近畿地方|大神神社(おおみわじんじゃ)

鎮座地:奈良県桜井市三輪1422
受付方法:予約不要、毎日受付
受付時間:午前9時~午後16時
※12月~2月中は午後15時30分まで

奈良県にある大神神社(おおみわじんじゃ)は、日本最古の神社といわれています。ご祭神である大物主大神が、お山に鎮まるために古来本殿を設けず、直接三輪山に祈りを捧げるという原初の神祀りの様子が今に伝えられています。車祓いは参集殿で申し込み、自動車お祓所で受けることが出来ます。

中国地方|速谷神社(はやたにじんじゃ)

鎮座地:広島県廿日市市上平良308-1
受付方法:毎日受付、予約不要
受付時間:午前8時~午後17時

広島県にある山陽道の守護神として霊験あらたかな速谷神社は、車を買ったら速谷さんといわれていて交通安全祈願の神社としても知られています。山陽道は畿内と九州を結ぶ大動脈で、山陽道にある速谷神社には九州地方や関西地方など遠方からも交通安全を願い参拝に訪れるドライバーが多いそうです。

四国地方|三津嚴島神社(みついつくしまじんじゃ)

鎮座地:愛媛県松山市神田町1-7
受付方法:毎日受付、電話にて予約(当日の予約も可能)
受付時間:午前9時~午後16時30分

愛媛県にある三津嚴島神社は、宗像三女神がご祭神です。宗像三女神は、別の御名を道主貴之神と申し上げ、貴(むち)とは最も高貴な神に贈られる尊称となっています。陸・海・空の安全を守る外難防御の神様で、道の神様として交通安全祈願に訪れる参拝客も多くなっています。

九州沖縄地方|宗像大社(むなかたたいしゃ)

鎮座地:福岡県宗像市田島2331
受付方法:祈願殿で受付
受付時間:午前9時~午後17時

福岡県にある宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つで、沖津宮、中津宮、辺津宮の三つのお宮にそれぞれ天照大神の三女神が祀られています。車祓いは辺津宮の祈願殿で受け付けています。神宿る島(宗像・沖ノ島と関連遺産群)は、2017年に世界文化遺産に登録されており、宗像大社は沖ノ島を御神体としています。

まとめ

今回は車祓いについて詳しくご紹介しました。春休みを利用して、4月からの新生活に向けて車の運転免許を取得する方もいらっしゃるかもしれません。車とドライバーにとっても、車のお祓いをすることで、新年度を清清しくスタートする一つのきっかけになることもあります。気になられた方は、お近くの交通安全祈願を受け付けている神社やお寺を調べてみてはいかがでしょうか。

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