ブレーキダストでホイールの汚れが酷い!良い対策法はない?

自動車の困り事

車が好きな人や高価な車に乗っている人は、休日などに小まめに洗車をするでしょう。車体に付着した汚れを落とせば、見栄えがとても良くなります。ボディだけでなくホイールにも汚れがたくさん付着していることが多いでしょう。

しかし、ホイールの汚れは洗車してもなかなか落ちないということはないでしょうか。その場合には、ブレーキダストが付着しているのかもしれません。ここでは、車のブレーキダスト対策について解説していきます。

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ブレーキダストの原因とは?

ブレーキダストというのは、車のブレーキをかけたときに摩擦により削れて発生する金属の粉塵のことです。

現在の車のほとんどは、ディスクブレーキが採用されています。ディスクブレーキというのは、ブレーキペダルを踏むと油圧でブレーキパッドを押す仕組みです。ブレーキパッドが押されてディスクローターに接触し、強く圧迫することで、タイヤの動きが止められます。

この際に、ブレーキパッドとディスクローターは激しく擦れることになるでしょう。これにより、ブレーキパッドもディスクローターも削られることが原因で、金属の粉塵が発生するという具合です。発生した金属の粉塵はそのまま下に飛び散るため、ホイールに付着してしまいます。

付着した金属の粉塵を長時間放置しておくと、取れにくくなります。休日などにいつも洗車をしていても、週のはじめごろに付いたブレーキダストは1週間程度付着したままになるでしょう。

ブレーキダストが付着したらその日のうちにカーシャンプーなどで掃除しておけば、落ちにくくなるということはほぼありません。しかし、車に乗るたびにホイールを掃除するのはかなり面倒です。時間的に余裕がないという方もいるでしょう。そのため、ブレーキダストが落ちにくくなってしまいます。

また、外車に乗っていると国産車よりもブレーキダストが発生しやすいです。これはブレーキパッドの素材の違いが影響しています。ヨーロッパでは、日本よりも速いスピードで走行できる道路が多く、時速200キロくらい出せる高速道路もあります。そのため、ヨーロッパの自動車メーカーが作っている車は、日本車よりも速いスピードで走行することを想定して作られているのです。

ヨーロッパの車は、かなり速いスピードで走行していても安全に止まれるように、ブレーキパッドに柔らかめの素材が使用されています。柔らかめの素材だと、摩擦による熱も発生しにくく高速で運転しやすくなりますが、削られやすくなるのが難点です。その結果、ヨーロッパの車はブレーキダストが発生しやすくなってしまいます。

ブレーキダストは、日本車の場合にあまり気にならなくても、外車だとどうしても目立ってしまうでしょう。

ホイール汚れ【ブレーキダスト】が除去しにくい理由

車は車体が汚れていても、洗車をすればたいてい綺麗になります。泥が付着してしまったり、鳥に糞をかけられてしまったりしても、カーシャンプーをつけてスポンジやブラシでこすれば、綺麗に落とせるでしょう。車体がかなり汚れていてもコイン洗車場に行けばピカピカになるはずです。

しかし、車体に付着した汚れは簡単に落とせても、ブレーキダストだけは落とせないことに関して不思議に思う人もいるでしょう。

ブレーキダストだけが他の汚れと違って除去しにくい理由は、ブレーキダストが発生する過程にあります。ブレーキダストは摩擦で発生するものであるため、発生して飛び散った時点ではかなりの高温です。そして、ホイールに付着した後は外気に晒されて冷えて固まります。

付着前から冷えて固まっていたのであれば、ホコリや砂とあまり変わりませんが、付着後に固まることで、くっついてしまうのです。その結果、カーシャンプーをつけてブラシなどで擦っても除去しにくくなってしまいます。

金属は基本的に温まりやすく冷えやすいため、高温になっているのはホイールに付着した直後のほんの短い時間だけです。車で外出して帰宅したときには、既に冷えて固まっているでしょう。そのため帰宅してすぐに洗車したとしても、あまり有効な対策にはなりません。

また、ブレーキダストに金属が含まれているという点も、除去しにくい原因の1つです。金属は長時間外気に晒されていると酸化して錆びてくるでしょう。錆びている部分がホイールと密着しているため、こびりついて落ちにくくなってしまいます。

ブレーキダストが冷えて固まっているだけの状態であれば黒色ですが、錆びてこびりついていると茶色になっています。黒色の固まっているだけの状態なら、まだ落とせることも多いですが、茶色く錆びた状態だと、かなり落としづらいです。固めのブラシで強く擦って落とせることもありますが、ホイールそのものにも傷がついてしまいます。

ブレーキダスト対策!クリーナーで除去

せっかくの外車もブレーキダストでホイールが汚れていると、台無しになります。近くで見たときにがっかりされるでしょう。そのため、ブレーキダストを除去する方法や、ブレーキダストが付着するのを防止する方法を考えなければなりません。

そこで、通常のカーシャンプーで掃除するのではなく、ブレーキダストクリーナーや鉄粉除去剤を使用することが有効な対策になります。

ブレーキダストクリーナーは、ブレーキダストを除去するために作られた洗剤です。そのため、通常のカーシャンプーでは、落としにくいブレーキダストでも簡単に落とせます。

例えば、SONAX(ソナックス)の「ホイールクリーナー230200」がおすすめです。ドイツ製なので、ブレーキダスト対策としてはピッタリでしょう。

使い方は、最初に通常通りの掃除で落とせる泥などの汚れを落としておきます。それから、落ちにくいブレーキダストが付着している箇所にこのクリーナーを吹きかけましょう。その後5分程度放置しておいてから、スポンジやブラシなどで擦って掃除すると、ブレーキダストが綺麗に落ちます。最後は水で洗い流すだけです。

このクリーナーを使えば簡単にブレーキダストを落とせますが、ニオイが少し気になるかもしれません。そのため、使用するときにはマスクを着用するといいでしょう。

同じソナックスの「ホイールコーティング 436300」なら、ブレーキダストがホイールに付着するのを防止できます。使い方は、ブレーキダストを除去して綺麗にした後に、ホイール全体に噴射するだけです。

濡れた状態のまま使用すると十分な効果が得られないため、乾かしてから使用するのが望ましいでしょう。使用後1時間くらい経過するとホイールがコーティングされて、ブレーキダストが付着しにくくなります。泥などの汚れからもホイールを守ってくれるでしょう。

ホイールの汚れを小まめに手軽に掃除したいときには、「SOFT99(ソフト99)フクピカホイール専用拭くだけシート 00493」がおすすめです。本格的に掃除したいときにはあまり向きませんが、ちょっとした汚れを簡単に拭き取れます。スプレーと違ってタイヤに飛び散ることもありません。素手で触って使用するものですが、中性なので肌にも優しいです。

このシートを車の中に1つ入れておくといいでしょう。汚れに気づきつつも、忙しくてきちんと洗車できないときなどにも便利です。

まとめ

ブレーキダストは日本車ではあまり気になりませんが、外車に乗っている人はブレーキダストに悩まされている人が多いです。格好良い外車も、ホイールがブレーキダストで汚れていると残念に見えてしまいます。ブレーキダストが気になるなら、ここで紹介しているクリーナーやコーティング剤で対策を講じておきましょう。

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