花粉の時期到来!黄砂や花粉による車汚れの正しい洗車方法は?

自動車のコラム

スギ花粉は例年2月ごろから飛び始め、春には黄砂も西日本を中心に飛来します。花粉アレルギーを持つ方にとってはつらいシーズンですが、実は花粉や黄砂が車にも影響を及ぼすことはご存知でしょうか。花粉や黄砂は車を汚すだけでなく、シミや傷の原因になることもあります。この記事では、花粉や黄砂で汚れてしまった車の正しい洗浄方法と、花粉や黄砂への対策について詳しくご紹介します。

  • 黄砂はこすらず、まず水で流す: 細かい砂の粒子が傷の原因になるため、たっぷりの水で流してから、カーシャンプーの泡で包むように洗う
  • 花粉のシミはお湯だと落としやすい: 水分を含んだ花粉から出るペクチンがシミの原因。50〜70℃程度のお湯で濡らしたクロスで拭くと落ちやすい
  • 飛散シーズン前の対策が有効: カーコーティングで塗装を守り、エアコンフィルターを交換しておくと、花粉や黄砂の影響を抑えやすい
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花粉や黄砂の飛散時期到来、車が受ける影響は

スギ花粉の飛散は、全国的に2月下旬~3月下旬にピークを迎える地域が多くなっています。スギ花粉から少し時期をずらしてヒノキ花粉の飛散も始まるため、春ごろは花粉アレルギーの症状がつらいというドライバーの方も多いのではないでしょうか。同じ時期に、東アジア各地で起こる黄砂もピークを迎え、3月~5月頃に多いと言われています。花粉も黄砂も空気中に飛散していますが、これらの飛散物によって車はどのような影響を受けるのでしょうか。

車に飛散した花粉がつくと黄色っぽい汚れが付着

春の花粉といわれるスギは日本固有種の針葉樹です。ヒノキも針葉樹で、スギ花粉の飛散シーズンからひと月ほど後に飛散が始まります。花粉自体の大きさは一粒30~40㎛(マイクロメートル)程度で、普段は肉眼で見ることは出来ません。ところが、大量の花粉が一か所に集まると色がついて見えるようになります。スギ花粉は黄褐色またはベージュ色をしていて、ヒノキ花粉はスギ花粉に比べるとやや赤みがかった黄色です。車に花粉が付着すると黄色っぽく汚れたように見えるのは、この花粉の色のためです。

車に黄砂が降るとザラザラした汚れが付着

黄砂とはアジアンダストとも呼ばれている気象現象です。中国やモンゴルの砂漠の砂が吹き上げられて偏西風にのり、日本国内に飛来してきます。黄砂が車のボディに降ると、ざらざらとした砂汚れがつきます。黄砂に含まれている成分は、石英や長石などの造岩鉱物や粘土鉱物で、石英はガラスのようなつやがある鉱物です。そのため黄砂が付くとボディ表面が白っぽくなり、触るとざらつきがあり、光を乱反射するような汚れが付着します。

花粉や黄砂で汚れた車を正しく洗浄する方法

前述のとおり、花粉や黄砂が多い3月~5月は、駐車中の車が黄色く汚れていたり、黄砂の飛来地域ではざらざらとした砂汚れがついてしまったりすることがあります。では、車が花粉や黄砂で汚れてしまった時はどのように洗浄すると良いのでしょうか。実は、花粉と黄砂ではおすすめの洗浄方法が少し異なります。どちらも付着してしまっている時は、まずは黄砂から落とすようにしましょう。こちらでも、黄砂、花粉の順に洗浄方法をご紹介します。

黄砂で汚れてしまった車の洗浄方法は

車が白っぽく汚れていて、表面にざらつきがある時は黄砂による汚れです。黄砂によって汚れてしまった車の洗浄方法のポイントは、「水で洗い流すこと」です。黄砂は、ガラスのような細かい粒子と粘土質の粒子を含んでいます。ガラスのような粒子がついたままのボディの表面を、洗剤をつけたスポンジで直接こすってしまうと、ボディに細かい傷がつき劣化の原因になってしまうのです。また、粘土質の粒子を含んでいるため、付着してから時間が経過すると粘り気が出て、汚れを落としづらくなる点にも注意が必要です。黄砂が飛散する地域にお住まいの方は、定期的に水で黄砂汚れを流すとよいでしょう。まずは通常の洗車よりも水をたっぷり使って大きな粒子を流します。細かい粒子の汚れが残っていますので、次に水の量を多くして柔らかいカーシャンプーの泡を作り、汚れを包むようにして落とします。しっかりと泡を水で流したら、水気を残さないように吸水性のタオルでしっかりふき取ります。

花粉で汚れてしまった車の洗浄方法は

花粉で汚れてしまった車の洗浄方法も、まずは黄砂と同じように水で洗い流すことがポイントです。花粉は付着した後に水分を含むと、ねっとりとした粘り気をもつペクチンという物質を排出する性質があります。

ペクチンとは、飲料やジャムなどにも使われる、とろみを付ける働きがある物質のことです。排出されたペクチンが車のボディ表面の塗装と結合してしまうと、ボディにシミが出来てしまいます。花粉が付着した後に雨が降ったり、水で十分に洗い流せていない状態で放置してしまったりすると、このペクチンが排出されて花粉によるシミができてしまうのです。定期的に水で洗い流すなどが出来れば、すぐにシミになってしまうわけではありませんが、休日までなかなか洗車出来ないという方も多いでしょう。

花粉によって車の表面にシミが出来てしまった時は、ペクチンが熱に弱いことを利用し、まずは50〜70℃程度のお湯にクロスを付けて、シミが出来てしまった部分を拭きとります。それでも落ちない場合は、80℃を超えない程度のお湯で濡らしたタオルをシミの部分に当て、蒸らすように少し置いてから拭き取ります。なお、熱湯をボディに直接かけると塗装を傷めるおそれがあるため避けましょう。

お湯でもシミがとれない場合は、ドライヤーやヒートガンで熱風を当てる方法もありますが、温度や当てる時間の調節が難しいため、あまり一般的ではありません。花粉が付着した時は早めに、そして完全に落とし切ることがポイントとなるでしょう。

花粉や黄砂の飛散時期の車汚れ対策

花粉や黄砂の時期は、天気予報などでピーク時期の予測が出ていますが、前もって汚れを防ぐための対策は出来るのでしょうか。

花粉の飛散時期が近い、車汚れの対策は出来る?

花粉症の方は、花粉の飛散時期が近づくと、ニュースや天気予報で飛散情報を確認するという方も多いのではないでしょうか。花粉や黄砂の飛散シーズン前にできる対策の一つが、カーコーティングです。車の購入時に塩害対策やUVカットコーティングをオプションで依頼される方もいるでしょう。実は、花粉や黄砂の飛散前にコーティングをすると、表面に犠牲被膜を作ることが出来ます。この被膜によって、花粉が付着した後のシミをある程度抑えることが出来ます。また、コーティング面があることで水で洗い流しやすくなるメリットもあります。カーコーティングは個人でも行うことが可能ですが、カーコーティングを行っている業者に依頼すると手間を省くことが出来ます。耐久期間やメンテナンスの頻度は業者が種類ごとに提示しており、費用はコーティングの種類や車のサイズによって異なります。目安は、ガラス系コーティングで2万~8万円程度、ガラスコーティングで5万~18万円程度です(2026年時点)。

花粉や黄砂の対策はボディや外装面以外にも注意!

ボディ表面に付着する汚れへの対策は前述しましたが、実はこのほかにも花粉や黄砂の飛散時期に気を付けておきたいことがあります。それは、車内の換気にも活躍するエアコンフィルターです。特に花粉の飛散が始まる2月下旬から4月上旬はまだ肌寒いことも多く、外気導入で暖房を付ける方もいらっしゃるでしょう。このような場合に、エアコンフィルターが花粉や粉じんなどをしっかりと集塵することで、車内の花粉対策になるのです。エアコン用のクリーンフィルターの交換目安は、1年ごとまたは走行距離15,000kmごとで、交通量の多い地域や寒冷地などでは7,500kmごとが推奨される場合もあります。集塵によって目詰まりを起こしてしまうこともありますので、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。エアコンフィルターの交換は個人で行うことも可能ですが、つい忘れたり後回しになったりしがちです。車検時やオイル交換時などの定期メンテナンスに合わせて依頼することをおすすめします。

”廃車の概念変わります”

花粉や黄砂によるシミ汚れは買取に響く?

車を売却する時には、査定士から外装の状態を聞かれることがあります。花粉によるシミや、黄砂による小さな擦り傷がついてしまった車は、買取査定にどのくらい影響があるのでしょうか。

花粉や黄砂を放置して出来たシミ汚れの査定への影響は

花粉や黄砂によって外装の塗装面に傷ができたり、シミが劣化して腐食や塗装浮きが生じたりしている場合、査定では減点の対象となることがあります。ただし、ごく小さな傷であれば査定への影響が小さいことも多いため、小傷を修理してから査定に出すと、かえって修理費用だけが嵩んでしまい損をする場合があります。

花粉や黄砂で車に大きなシミ汚れや傷が出来た時は

特に花粉によって出来るシミは、ペクチンがボディ表面の塗装と結合してできていることもあり、一度出来ると段々と波状に大きくなる可能性もあります。また、シミから劣化が進み、錆や腐食が出来てしまうこともあります。錆や腐食は外装のマイナス査定になりやすいポイントです。中古車としての買取査定で思った金額が出なかった時は、パーツ毎に査定が出来る廃車買取業者に見積もりをとってみるのも一つの手となるでしょう。

まとめ

今回は花粉や黄砂による車汚れの対策と、正しい洗浄方法をご紹介しました。洗車の時間がなかなかとれないという方は、業者のカーコーティングなども利用してみてはいかがでしょうか。

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