リアスポイラーを取り付けたい!車検には通るのか?

自動車の困り事

車好きの方にとって、車をカスタムするのも大切ですが、車検に通るというのも大切なポイントです。車がスタイリッシュになるのも良いですが、車検に通らないとパーツの取り外しなどが発生し、余分な費用や時間が発生します。

車の外見を左右するパーツには、リアスポイラーがあります。燃費にも影響するリアスポイラーは車検にも通るのか、詳しく解説していきます。

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車検にも関係するリアスポイラーってなに?

リアスポイラーの詳細と、車に与える効果について見ていきましょう。

リアスポイラーとは?

リアスポイラーというのは、ボディの後ろのトランクやバックドアに跳ね上がる形で取り付けられているエアロパーツです。リアウイングとの違いは、リアスポイラーはボディと一体の形で取り付けられているという事。

リアウイングの場合には、羽根とボディの間に大きな隙間があるので、そこにも空気が流れます。リアスポイラーの場合には、ボディに直接取り付けられているという違いがあるのです。

リアスポイラーの効果

リアスポイラーには、車体を安定させ、見た目を改善させるという効果があります。車は走行していると、空気の流れが生じます。リアスポイラーを取り付けることで、空気の流れをボディから引き離し、走行性能を向上させたり、空気抵抗を軽減させたりという効果が期待できるのです。

リアスポイラーの効果は、速度が上がるにつれて、効果も上がります。走行性能が安定していると感じるのは、およそ60kmから80kmとなるでしょう。ボディの形状や、リアスポイラーの形状によっても左右されますが、高速域で初めて効果が発揮されます。日本で言えば高速道路やバイパスでの速度域から、効果を感じることができます。

街乗りでは、リアスポイラーを取り付けても、安定感に関して効果を感じることがないのが残念ですが、高速道路を走行した際には、リアスポイラーの効果が発揮されます。

車検に関係するリアスポイラーの取り付け・取り外し

リアスポイラーを取り付けたり、取り外したりする過程を解説します。

リアスポイラーを取り付ける

1:取付位置を調整する

まずは取り付け位置を確認します。両面テープで取り付けることが多いと思われますが、両面テープをはがしていない段階で、位置の調整をしていきます。

マスキングテープを活用すると、ボディを汚すことなく、確実に取り付け位置の調整が可能です。長いパーツになるので、二人で作業をすると正しい位置を調整することができます。

2:取り付ける前に脱脂する

取り付けを行う前には、ボディの脱脂を行います。両面テープの粘着力は、粘着面に汚れがあるかによっても左右されます。両面テープの両側(ボディ側とリアスポイラー側)に汚れがないか確認し、脱脂しておきましょう。

3:リアスポイラーの取り付け

リアスポイラーを調整した位置におき、両面テープを剥がしてから、丁寧に取り付けします。調整した位置からズレないようにし、貼り付け後は数分放置して、確実に粘着できるようにします。

4:固定方法が指定通りか確認する

取り付け方法が粘着テープだけでなく、タッピングネジも併用しているパーツの場合には、指示書通りに取り付けを行います。両面テープだけでも十分ではなく、指示書通りに作業をして初めて確実に取り付けできるので、再度取り付け方法に間違いがないか確認します。

ネジも使用するように指示されているのであれば、タッピングネジも使用して取り付けなければいけません。後に取り上げる車検を通るかの基準ともなりますので、説明書通りに作業するのは大切です。

リアスポイラーを取り外す

リアスポイラーを取り外すには、容易に取り外す方法を使う事で、きれいに取り除くことができます。両面テープは、基本的に温めた方が剥がしやすいという事を覚えておきましょう。

以下の方法で取り外しを行うと、ボディも傷つけることなく取り外しできます。

1:釣り糸で取り外す

釣り糸を隙間に入れて、少しずつ動かしながら外していきます。工具などを入れようとすると、ボディやリアスポイラー自体も傷つけることになりますので、釣り糸を使うのがポイントです。

急ぎすぎると、傷つけたり、上手に剥がせなかったりすることもありますので、丁寧に作業をします。剥がしにくい場合には、ドライヤーなどで温めながら剥がすと良いでしょう。

2:粘着面をきれいにする

リアスポイラーが取り外しできたら、粘着面をきれいにしていきます。本体側に両面テープの粘着面が残っていますので、灯油やライターオイルを使ってきれいにします。灯油やライターオイルをティッシュやペーパータオルに染み込ませて、拭いていくと良いでしょう。

剥がしにくい場合には、灯油などを染み込ませたティッシュを粘着面に放置しておき、しばらく後にきれいに拭いていきます。もし汚れがきれいになっていないのであれば、数回繰り返すことで、主な粘着面はきれいになっていることでしょう。

注意点として、灯油などが付着して欲しくない部分がある場合には、マスキングテープで保護することがあります。またゴム手袋を装着して、手や傷に溶剤がかからないようにするのも大切です。

粘着面の清掃は、手を抜いてしまいがちですが、粘着テープが残っていると、汚れが目立ちますので、手間をかけてでもきれいにしておきましょう。

リアスポイラーと車検の関係

ではリアスポイラーは、取り付けたままでも車検に通るのでしょうか?その詳細を見ていきましょう。

リアスポイラーは車検に通る?

リアスポイラーが車検に通るのかは、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〈第一節〉第22条で定義されています。リアスポイラーの翼の先端が、ボディの外側から165mm以内に収まっていることが大きな基準です。

もしボディ外側から165mm以上内側にない部分が、歩行者との接触の衝撃を吸収できる構造の場合には、この限りではないとされています。これは245N 以下の力を加えた時に、165mm以上内側にない部分が、回転したり脱落したり、もしくはたわんだりする構造が求められているということです。

また翼の形状に関しても、とがっている場合には、歩行者を守る構造にはなりませんので、車検不適合となります。

ディーラーでのオプションパーツなどでは、全く問題になることがありませんが、アフターパーツの場合には、これらの基準を満たしているのか確認します。主な基準は、ボディから165mm以上出ていないということを覚えておくと良いでしょう。

自分で取り付けた場合はどうなる?

自分で取り付けた場合でも、リアスポイラーは車検に通るというのが結論です。しかし車検に対応しているサイズであるということや、しっかりと車体に取り付けられているということが条件になります。

両面テープで取り付けを行うタイプのものは、粘着面を清掃し、きれいに取り付けを行わないと、簡単に脱落してしまいます。しばらくして車検の時に外れかけるということがないように、しっかりと固定する必要があるでしょう。

また、もしネジを使用して取り付けているのであれば、ゆるみがないのか見ておくとしっかりと取り付けられていることを再確認できます。

後付けでも基準を満たしていれば、車検には通りますので、ボディの外側から165mm飛び出していないかをチェックしておきましょう。主に確認されるのはリアスポイラーのサイズですので、取り付け方と共にサイズの確認もしておきましょう。

まとめ

リアスポイラーは、車をスタイリッシュにするエアロパーツです。車の空気抵抗を軽減し、走行時の安定性も向上する効果的なパーツです。しかし車検の基準を満たしている必要があります。

自分で取り付けをする場合には、取り付け方法やリアスポイラーの大きさを確認して、車検の基準を満たしているものを取り付けましょう。日本の道路では、高速道路以外では効果をほとんど感じないかもしれませんが、楽しいカーライフを送るのに有効なカーアクセサリーです。

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